
北海道に来ています。
この時期、梅雨のない北海道の爽やかさは、とても嬉しい。

今回の目的は、富良野で脚本家の倉本聰さんとの打ち合わせだ。
演出の藤島保志ディレクター(アウンビジョン)と一緒に、現在準備中のテレビ番組に関する話し合いである。
場所は富良野演劇工場。

現在、舞台『歸國』の上演中で、演出を兼ねる倉本さんとは、終演後にお会いすることになっている。
で、まずは観劇となった。

過日、TBSのドラマ版『歸國』を見たのだが、どうにも納得いかなかった。
しかし、ドラマの原作であるこの舞台を見て、今度は大いに納得、そして満足できた。
やはり、この作品は舞台こそが本来の姿だったのだ。
現在の東京に現れた“英霊たち”の心情もストレートに伝わってきた。
恐るべし、舞台のチカラ。
そして、ようやく倉本さんとの面談となる。

1983年に、倉本さん脚本のスペシャルドラマ『波の盆』の制作に参加して以来、倉本さんは私にとって、ずっと師匠の一人だ。
有難いことに、30年近くも親しくしていただいている。
そして、『波の盆』に携わった吉川正澄プロデューサー、実相寺昭雄監督、さらに児童文学者・はまみつを先生といった“師匠たち”が皆、鬼籍に入った今、倉本先生(と私は呼んでいる)は、ますます貴重な“我が師”なのである。
打ち合わせとしては、番組内容はもちろん、撮影スケジュールまでを、短時間で確認し合うことが出来た。
ちょっとびっくりするような1本になるのでは、と自負している。
詳細は、いずれ発表しますが、「乞う、ご期待!」です(笑)。
