碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「坂上忍の成長マン!!」の思わぬ伏兵、竹内由恵アナ

2014年04月09日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載中の「TV見るべきものは!!」。

今週は、「坂上忍の成長マン!!」(テレビ朝日)を取り上げました。


思わぬ伏兵は竹内由恵アナ

気がつけば、すっかり“メインの人”になっている坂上忍。子役時代からの芸歴は40年だ。バラエティー番組でどんな芸人やタレントと同席しても臆することはない。バツイチ、女優とのスキャンダル、謹慎も経験している。ギャンブル好きにしてキレイ好き。「歯に衣着せぬ」言動も自分に自信があるからだ。 

新番組「坂上忍の成長マン」(テレビ朝日、木曜深夜0時15分)は、初の冠レギュラーである。毎回坂上に何かを学ばせようという仕掛けだが、むしろ登場した先生たちを坂上が“返り討ち”にするのを楽しむ番組だ。 

先週、第1回目のテーマは「足元のおしゃれ」。スニーカーに詳しいピース綾部が自慢のコレクションと薀蓄を披露した。女性用のスニーカーを偏愛する綾部のマニアックぶりと、からかう坂上のやり取りに大笑いだ。

また、この番組の主役は坂上だが、追わぬ伏兵を発見。進行の竹内由恵アナだ。発言の機会は少ないのだが、口を開くとびっくり。表面全体に金属が打ち込まれたスニーカーを見て、いきなり「坂上さんに似合いそう。毒がある感じで」ときた。

さらに番組の最後では、ゲストであるバカリズムとオードリー若林に向かって、「(靴だけでなく)服装も変えたほうがいいかも」と大胆な提言。その素直というか、自由で天然なモノ言いを次回からもぜひ聞きたい。

(日刊ゲンダイ 2014.04.08)

代々木上原「幸福書房」のこと

2014年04月09日 | 書評した本たち

雑誌「男の隠れ家」の5月号。

特集「本に出会う空間、本と過ごす時間。」と言われたら、やはり買ってしまう。

ずるい(笑)。

中を見ていたら、おお、懐かしい、「幸福書房」が出ているではないか。

小田急線・代々木上原駅前にある、小さな本屋さんだ。

テレビマンユニオンの本社が代々木八幡にあった頃は、帰りに上原まで歩いて、この店に寄っていた。

そのセレクト、品揃えは決してベストセラー中心ではなく、気になる著者の、気になる旧著が見つかったりする。

狭い店内の限られた棚が、きちんと“編集”されていたのだ。

こういう本屋さんが近所にあると嬉しいのです。



写真を見ると、上原の駅が見える。

ユニオンを離れてからは、しばらく降りてないなあ。

今度行ってみよう。




今週、「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

川瀬七緒 『桃ノ木坂互助会』 徳間書店

芦原 伸 『へるん先生の汽車旅行』 集英社インターナショナル

筒井康隆 『創作の極意と掟』 講談社

内田樹・小田嶋隆・平川克美 『街場の五輪論』 朝日新聞出版

村上裕一 『ネトウヨ化する日本』 KADOKAWA


* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(4月10日号)
  読書欄に掲載されています。