羽を織る
2018-01-19 | 友
新しいことへの興味が薄れたり、新しいことへのチャレンジが億劫になったりすると、老化が進んでいくらしい。
そんなことを何かで知ってから、できるだけ新しいことをやるように心がけている。
ライター友達のMさんとおよそ1年ぶりに会うことになり、お店の候補を挙げてくれたので、これまでなら避けていたベトナム料理店を選んだ。
ベトナム料理が嫌いなわけではない。専門店には行ったことがないが、生春巻きやフォーなどは好きだ。味付けも嫌いじゃないし、パクチーなど香草にも抵抗はない。(もともとハーブなど癖のあるものは好きなほうなので)
ただ、さあ、何か食べに行こうという時に、自分の選択肢にベトナム料理はなかった。
和食を食べながら日本酒を飲む、というのが大好きなので。もしくはイタリアンで赤ワインか。
でも、せっかく「ベトナム料理のおいしいところがあるよ」と教えてくれているので、それに乗っからないのはもったいない。
新しい刺激を脳に与えなくては!!
ということで、ベトナム料理に決定。
私が神戸で仕事の顔合わせがあったので、神戸で待ち合わせた。
まだ3時だったので少し買い物をした後、元町にある「香港甜品店 甜蜜蜜」という中国茶や香港スイーツのカフェへ。
こういうお店も自分では選択しない。中国系のスイーツやお茶の専門店へ行くのは数年前にシンガポールへ行った時以来だ。(つまり日本では久しくないということ)
まず、中国系かどうかよりも、私が外でスイーツを食べるということ自体が珍しい。
体に良さそうな亀ゼリーと、お茶はオリジナルのyuddy blend(ヨディブレンド)を注文。
茶葉そのもののお茶は別の店でも飲めるので、オリジナルブレンドがあると、わりとそれを注文する。また、ジャスミン、きんもくせい、鉄観音と私の好きなものばかりのブレンドだったので、即決した。思った通り見た目もきれいで美味しかった。
中国茶は茶葉の美しさも楽しめるのがいい。
居心地よく、長々とおしゃべりした後で店を出て、今度はベトナム料理の「コムコカ」さんへ。
最初は私たちだけだったが、すぐに満席になった。
いろいろ食べたけど、春巻き盛り合わせ(生・蒸・揚)がめちゃくちゃおいしかった。特に「蒸し」が絶品!他で出会ったことのない味わいで、もし次に来たら蒸しだけを頼もうと思った。(生も揚げもおいしいのだけど)
手羽先のヌクマム焼き
有頭えびの甘辛煮
蓮の茎のサラダ
鶏肉のフォー
これにベトナムのビールを合わせて。
結構ビールの種類は多かったので、4杯飲んだ。
ビアハノイ、サイゴンスペシャル、バーバーバーなど、初めて飲むビールばかりだったが、とにかくどれも薄い。沖縄でオリオンビール、シンガポールでタイガービールを飲むように、暑い国で飲むビールだ。これも文化。料理にはよく合った。
お料理は何を食べても美味しくて大満足。
お店の人も親切で、居心地もよかった。またここでも長居をして、店を出たのは22時だった。
お互いの仕事のことなど話し、それも刺激になった。
私のほうが年もいくつか下なのに、出会った時からタメ口を許してくれて、私が偉そうに話したり生意気言ったりしても少しも嫌な顔をしない。
生き方や、心惹かれるものや、食べ物の好みなど、あまり共通点は多くないけれど、香港スイーツカフェやベトナム料理のように、私の立ち入らない世界を教えてくれるのでありがたい。
私が全身全霊で向き合っている日本酒の仕事に関して、
「自分の羽を1本ずつ抜いて、織っている感覚でしょう?」
と言ってくれたのが印象的だった。
「命削って書いてるねん」と私は言うけれど、それをこんなふうに表現できるのかと感心した。
鶴の恩返しのツルのように、自らの羽を抜き、夜通し織る。物語のように美しい反物になっているのかは自信がないし、そんな美談でもないけれど、やっていることはそんな感じだ、まさに。
お酒というのもので私の人生をこんなにも豊かにしてくれた業界への恩返し。
素晴らしいお酒を造ってくれている蔵人さんたちへの恩返し。
美しい反物になるよう、これが何かの役に立つようにと願いを込めて、織り続ける。
また、彼女が「年をとって、自分が“古いもの”を書くことがないように」と、常にアンテナを高くし、勉強も怠らない姿を見て、すごいなぁと思った。
自分より年上の人が現役で頑張っている姿を見せてもらえることは、後に続く者として本当にありがたい。
彼女が今これだけやれているということは、私もこのくらいの年まではまだ現役でやれるかもしれないと、希望を持たせてもらえるからだ。
そして、私もまた、下の人に対してはそういう存在でありたいなと思った。
今日は脳に刺激がいっぱい。少しは若返ったかな?
そんなことを何かで知ってから、できるだけ新しいことをやるように心がけている。
ライター友達のMさんとおよそ1年ぶりに会うことになり、お店の候補を挙げてくれたので、これまでなら避けていたベトナム料理店を選んだ。
ベトナム料理が嫌いなわけではない。専門店には行ったことがないが、生春巻きやフォーなどは好きだ。味付けも嫌いじゃないし、パクチーなど香草にも抵抗はない。(もともとハーブなど癖のあるものは好きなほうなので)
ただ、さあ、何か食べに行こうという時に、自分の選択肢にベトナム料理はなかった。
和食を食べながら日本酒を飲む、というのが大好きなので。もしくはイタリアンで赤ワインか。
でも、せっかく「ベトナム料理のおいしいところがあるよ」と教えてくれているので、それに乗っからないのはもったいない。
新しい刺激を脳に与えなくては!!
ということで、ベトナム料理に決定。
私が神戸で仕事の顔合わせがあったので、神戸で待ち合わせた。
まだ3時だったので少し買い物をした後、元町にある「香港甜品店 甜蜜蜜」という中国茶や香港スイーツのカフェへ。
こういうお店も自分では選択しない。中国系のスイーツやお茶の専門店へ行くのは数年前にシンガポールへ行った時以来だ。(つまり日本では久しくないということ)
まず、中国系かどうかよりも、私が外でスイーツを食べるということ自体が珍しい。
体に良さそうな亀ゼリーと、お茶はオリジナルのyuddy blend(ヨディブレンド)を注文。
茶葉そのもののお茶は別の店でも飲めるので、オリジナルブレンドがあると、わりとそれを注文する。また、ジャスミン、きんもくせい、鉄観音と私の好きなものばかりのブレンドだったので、即決した。思った通り見た目もきれいで美味しかった。
中国茶は茶葉の美しさも楽しめるのがいい。
居心地よく、長々とおしゃべりした後で店を出て、今度はベトナム料理の「コムコカ」さんへ。
最初は私たちだけだったが、すぐに満席になった。
いろいろ食べたけど、春巻き盛り合わせ(生・蒸・揚)がめちゃくちゃおいしかった。特に「蒸し」が絶品!他で出会ったことのない味わいで、もし次に来たら蒸しだけを頼もうと思った。(生も揚げもおいしいのだけど)
手羽先のヌクマム焼き
有頭えびの甘辛煮
蓮の茎のサラダ
鶏肉のフォー
これにベトナムのビールを合わせて。
結構ビールの種類は多かったので、4杯飲んだ。
ビアハノイ、サイゴンスペシャル、バーバーバーなど、初めて飲むビールばかりだったが、とにかくどれも薄い。沖縄でオリオンビール、シンガポールでタイガービールを飲むように、暑い国で飲むビールだ。これも文化。料理にはよく合った。
お料理は何を食べても美味しくて大満足。
お店の人も親切で、居心地もよかった。またここでも長居をして、店を出たのは22時だった。
お互いの仕事のことなど話し、それも刺激になった。
私のほうが年もいくつか下なのに、出会った時からタメ口を許してくれて、私が偉そうに話したり生意気言ったりしても少しも嫌な顔をしない。
生き方や、心惹かれるものや、食べ物の好みなど、あまり共通点は多くないけれど、香港スイーツカフェやベトナム料理のように、私の立ち入らない世界を教えてくれるのでありがたい。
私が全身全霊で向き合っている日本酒の仕事に関して、
「自分の羽を1本ずつ抜いて、織っている感覚でしょう?」
と言ってくれたのが印象的だった。
「命削って書いてるねん」と私は言うけれど、それをこんなふうに表現できるのかと感心した。
鶴の恩返しのツルのように、自らの羽を抜き、夜通し織る。物語のように美しい反物になっているのかは自信がないし、そんな美談でもないけれど、やっていることはそんな感じだ、まさに。
お酒というのもので私の人生をこんなにも豊かにしてくれた業界への恩返し。
素晴らしいお酒を造ってくれている蔵人さんたちへの恩返し。
美しい反物になるよう、これが何かの役に立つようにと願いを込めて、織り続ける。
また、彼女が「年をとって、自分が“古いもの”を書くことがないように」と、常にアンテナを高くし、勉強も怠らない姿を見て、すごいなぁと思った。
自分より年上の人が現役で頑張っている姿を見せてもらえることは、後に続く者として本当にありがたい。
彼女が今これだけやれているということは、私もこのくらいの年まではまだ現役でやれるかもしれないと、希望を持たせてもらえるからだ。
そして、私もまた、下の人に対してはそういう存在でありたいなと思った。
今日は脳に刺激がいっぱい。少しは若返ったかな?
「コムコカ」で検索してみてね。よかったよ!
楽しかったですね。
ストールも買ってよかった!早速昨日使って、その暖かさと軽さ、肌触りに感動!
清水の舞台から飛び降りて買った甲斐がありました。笑
酒蔵の雑誌は本当に難しいので、パラパラと読んでくれたらいいですよ。ご主人にもよろしく。