観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメ飛来

2019-11-09 18:03:27 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時01分 潮位 84cm

今日の満潮時間16時19分 潮位223cm

 

秋のシギ・チドリのピーク時は朝の陽が昇るのが5時台でしたが、その後だんだんと日の出が遅くなって11月に入ると6時過ぎになり、今日は6時20分でした。

そして、ほんの1か月前までは暑さを避けるために日陰を求めて堤防の法面に張り付いて観察していましたが、今日は左岸高水敷は9時頃まで日陰で、早朝は陽向が恋しい季節になりました。

なので、今日の早朝は今季初めて手袋とニット帽の格好での観察です。

出掛ける時間は何時もと同じですが、陽が昇るのが遅くなったので薄暗い天気です。

引き始めた干潟には、さっそくハマシギの群れが飛来してきました。

少し陽が昇って来たので、ハマシギにも朝日が当たり始めます。

ハマシギの他には昨日観察できていた、ツルシギ2羽やコアオアシシギ・アオアシシギも飛来してきます。

シギの群れが集まり始めたと思ったら、チュウヒの来襲でカモ達と一緒にシギ達も一斉に導流堤の干潟に逃げてしまいました。

今日のチュウヒは、この若い♂の個体と一緒に飛ぶ♀成鳥も確認できています。

その後チュウヒが飛び去ると、少しずつシギの群れなどが導流堤から戻ってきました。

目の前を歩くハマシギは第1回の冬羽の個体で、人を気にせず餌探しに夢中の、頭に寝癖が残る個体でした。

ダイゼンと一緒に飛来したのはコオバシギ(写真↑の左)。

ハマシギやシロチドリと共にハジロコチドリも飛来してきました。

全部で三羽のハジロコチドリが観察できました。

このまま藤前干潟や周辺で冬を越す個体でしょうか?

今年の8月下旬に観察できていたハジロコチドリは夏羽でしたが、今日観察できたハジロコチドリは冬羽です。

夏羽の個体よりも、冬羽の越冬個体の方が藤前干潟では観察する機会が多く、これから冬の間に時々見つけられる筈です。

そして今季はじめてズグロカモメ(1羽)が飛来しました。

上の写真は遠くて分かり辛いですが、第一回冬羽の若い個体です。

 

そして、以前からご紹介している「フィールドスコープ・リュックサック」についてご案内です。

フィールドスコープ・リュックサックは、両手があくので、望遠鏡を背負って自転車にも乗れるこのリュック↑のことです。

フィールドスコープ・リュックサックの(写真↑左側)バイキングSポート(Viking S'Port Tripod and Spotting Scope Carrier)の在庫が1個になりました。

数がまとまらないと送料が高くついてしまうのでバイキングSポートに付いては、しばらく輸入の予定はありません。

ご希望の方はお早めによろしくお願いします。

 

【来週末は「渡り鳥調査隊」を開催します。】   

来週末の11月16日(土)は「藤前干潟の渡り鳥調査隊」を名古屋市野鳥観察館で開催します。

ハマシギやミサゴ、カンムリカイツブリ、カモの仲間、カモメの仲間などを観察できるはずです。

ご参加をお待ちしています。→詳細はこちら(PDF) 

 


今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ95、カワウ2,052、ダイサギ12、コサギ12、アオサギ47、マガモ52、カルガモ9、コガモ52、カルガモ9、コガモ69、オカヨシガモ20、ヒドリガモ11、オナガガモ202、ハシビロガモ6、ホシハジロ6、キンクロハジロ24、スズガモ385、ミサゴ22、トビ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、オオバン17、シロチドリ12、ハジロコチドリ3、ダイゼン47、ハマシギ624、コオバシギ1、ツルシギ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ2、イソシギ2、ホウロクシギ1、ユリカモメ3、セグロカモメ12、オオセグロカモメ2、ウミネコ3、ズグロカモメ1

 

明日の干潮時間10時37分 潮位 80cm

明日の満潮時間16時45分 潮位230cm 

コメント
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