橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI #423≪山からの手紙≫

2022年07月17日 | EHAGAKI

言わなければ良いのですが、暑いです
暑さ対策、COVID-19対策を欠かさずに
身を守る行動をということでしょうか

さて
主語を大きく語る奴の話は、信用おけないと、よく言われます
そこで今回は「地球」について
「お前なぁ」とツッコミが入りそうですが

二つの話題をご紹介いたします
◆SDGs
◆地球誕生からの46億年を1年にたとえると

持続可能な〇〇〇

この言葉を聞くと、昔読んだ本の一節が頭に浮かびます

夕暮れ時、空にひこうき雲
高く飛んでいる飛行機をみつけ
「落ちろ」と念じた

原発事故で人類が滅亡した
勝手に滅亡すればいい
地球にとっては些細なコト
時が経てば自然は甦り
何事もなかったように地球に戻る

と言う様な内容だったと記憶?
でも、何だった、どの本だった、と謎は深まります

自分の中に謎をつくり、自分で解決するスリルを味わい、ほくそ笑む
又は
何回見てもドキドキ出来る「ダイ・ハード2」

私同様にこんな能力を獲得した方も、多いかと存じます
これは謎のままではいけない、と頭をひねりました

たぶん、田淵義雄
たぶん、「森からの手紙」

大阪に置いてあることはわかっているのですが
とりあえず図書館で借りてチェックしました

発見!
BE-PAL 1987年4月号に掲載された文章だったようです
題名は「山からの手紙」でした ↓

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

​人間の千年、二千年の歴史など、​夏野ゆく雄鹿の角の
束の間の夢のようなものだろう
なのに人は、今日もまた明日をのみアクセクと思い煩い
造らない方がいい物を造ったり、しなくてもいい事をして日が暮れていく

​​バカヤロー
やれるものならさっさとやってみやがれ
まだ核爆発の地下実験を平気でやってる愚か者め
そんなに核兵器の威力に興味があるなら
ホワイト・ハウスとクレムリンで本物を爆発させてみろ

何が核の抑止力だ
どうするつもりなんだ
二万発以上もあるのだという核弾頭をどう始末するつもりなんだ
戦争ごっこやって、本当の戦争も少しだけやりあって
何が平和会議だ、軍縮だ、エイズだ

​​オレには関係ない
全然関係ない
そんなことオレの知ったことじゃない

この地球も人類も滅びたりするものか
四〇億年の地球の進化の旅の途中にあるだけのことだ
何が地球の危機なものか
笑わせるな
地球の運命はこの惑星が自分で決めるのさ

たとえ或る日、二万発の核弾頭が同時に炸裂したとしても
数億年の歳月がまた何もなかったようにして流れて
地球は地球の歴史の傷跡をきれいにいやしてしまうだろう

金峰山の上空の青い空に、 二本の白い飛行機雲が走る
なかなかきれい
太古の昔にはなかった雲だね
しかし、石油エネルギーの無駄使いだね
大気汚染している

あれは航空自衛隊の飛行訓練機だな
「墜ちろ!」
と、おもわず呪文をかけそうになったけど、やめた
本当に墜ちてきたらこまるからね

でも、オレの金峰山のあたりまであんまり大気汚染してハシャギすぎると
今度は本気で呪文かけるよ
本当に墜ちたって、オレのせいじゃないぞ

雪の丘を下りる
次郎はラッセルするのがい​や​で
オレのスノー・シューズの後をついてくる
丘の上で​「​バカヤロー​」​と本気で怒鳴ってみたので
気持ちがよけいにセイセイした
腹も空いたし、家へ帰って、薪ストーブでご飯炊いて
燠火でサンマの開きでも焼くか

どこに住もうとも、自然のなかにでかけていくことは必要だ
自然生活(アウトドア・ライフ)はいい
自然はいつも気持ちいい

自然の気持ちよさにくらべれば、娑婆のざわめきなんか
テレビジョンの退屈ドラマみたいなもんだろう

自然は、挑戦したり征服したり冒険したりするものではない
自然とは、
すべてのものがその懐にいだかれにいくところの何ものかである
そして
それはとても気持ちのいいものである

「山からの手紙」
ぼくは山暮らし屋 (Be‐pal books) 単行本 – 1988/11/1
田淵 義雄  (著) 
https://amzn.to/3REQqld

その頃、影響されて京都の山奥にログハウスをもち

その頃生まれた娘は、山好きの人になってます

前置きはこれぐらいで、以下本題です


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

地球カレンダー

地球が生まれてから46億年
それを1年間として
それぞれの出来事が何月何日のことかを示すと

地球が生まれたのは1月1日の0時0分
では、恐竜時代は何月頃?

まず
最初の原始生命が生まれたのは 2月25日
そして光合成をする生物が生まれ、酸素が放出されたのが5月31日
多細胞生物が生まれたのは9月27日

魚が生まれたのは11月20日

恐竜時代が始まるのは、なんと12月13日
恐竜が絶滅するのは12月26日

最初の猿人が誕生するのは
最終日12月31日の10時40分

農耕が始まったのは12月31日23時58分
そして
キリストが生まれたのが、12月31日23時59分46秒

『サヨナラ愛しのプラネット 地球カレンダー』(ごま書房)

 

人間とはなんと些細な存在なんでしょうか

で、その人間が最近言ってるのが「SDGs」

イメージは地球環境にやさしく、持続可能な世の中にしましょう
プラゴミ減らしましょう
的な雰囲気「で、何を?」と思います

調べてみました

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略
発音は「エス・ディー・ジーズ」です

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので
国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で
達成するために掲げた目標です

◆持続可能な開発目標(SDGs) 17項目

1.貧困をなくそう (No Poverty)
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

2.飢餓をゼロに(Zero Hunger)
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し
持続可能な農業を促進する

3.すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し福祉を促進する

4.質の高い教育をみんなに(Quality Education)
すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し
生涯学習の機会を促進する

5.ジェンダー平等を実現しよう(Gender Equality)
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

6.安全な水とトイレを世界中に(Clean Water and Sanitation)
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに(Affordable and Clean Energy)
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへの
アクセスを確保する

8.働きがいも経済成長も(Decent Work and Economic Growth)
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の
完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する

9.産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)
強靱なインフラ構築
包摂的かつ持続可能な産業化の促進及び技術革新の推進を図る

10.人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequalities)
各国内及び各国間の不平等を是正する

11.住み続けられるまちづくりを(Sustainable Cities and Communities)
包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する

12.つくる責任、つかう責任(Responsible Consumption and Production)
持続可能な生産消費形態を確保する

13.気候変動に具体的な対策を(Climate Action)
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

14.海の豊かさを守ろう(Life Below Water)
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し持続可能な形で利用する

15.陸の豊かさも守ろう(Life on Land)
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営
砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

16.平和と公正をすべての人に(Peace, Justice and Strong Institutions)
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し
すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて
効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

17.パートナーシップで目標を達成しよう(Partnerships for the Goals)
持続可能な開発のための実施手段を強化し
グローバル・パートナーシップを活性化する

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

ということで、企業PRに使われているイメージとは随分とちがいます
しかしこれ、随分と人間中心

「不動産仲介業者」的に言うと

人類は大家さんである地球から間借りしている借家人です
ゴミ屋敷にしていては、更新できませんよ

ではないかと

皆様におかれましても
心の栄養補給は怠らない様ご自愛下さい

ではまた