橋長戯言

Bluegrass Music lover, sometimes fly-fishing addict.
橋長です。

EHAGAKI #346≪やっかいなやつら≫

2017年03月10日 | EHAGAKI

お世話になります

EHAGAKI(限定版)であります

かまやつひろしさんがお亡くなりになりました
ご冥福をお祈りします


「やつらの足音のバラード」

なんにもない なんにもない
まったく なんにもない
生まれた 生まれた 何が生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた

星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた

やがて大地に 草が生え 樹が生え
海には アンモナイトが 生まれた

雲が流れ 時が流れ 流れた
ブロントザウルスが 滅び
イグアノドンが 栄えた
なんにもない 大空に ただ雲が流れた

山が火を噴き 大地を 氷河が覆った
マンモスのからだを 長い毛が覆った

なんにもない 草原に かすかに
やつらの足音が聞こえた
地平線のかなたより マンモスの匂いとともに
やつらが やって来た
やって来た
やって来た

作詞:園山俊二・作曲:かまやつひろし)


最後の方になって“やつら”が登場します
そう人間(ホモ・サピエンス)の登場、
ごく僅かな時間なんですね、人間の時間は

さて、今回のお題は、「サピエンス全史」その1であります

2017年、人類は今大きな問題を抱えています

資本主義が行き過ぎ「グローバル化」が問題に
対し
ナショナリズム(民族主義・国家主義)や排外主義が出てくる

バランスが取れない時代に突入したと愚考します
(もっとも先進国に居るモノが感じていた、バランスの保たれた世界も多くの歪みで成り立っていたのでしょうが)

この問題は、ご先祖様の過去に原因があるのではないか、とも言われています

ライオンやサイ等 堂々とした佇まいをしている
それに比べて人間は、なんとも自信が無さげ
威張っている指導者たちにしても孤独な独裁者に見えます

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

はるか昔(石器時代)

ライオンの群れがキリンを倒し、貪り食うのを遠巻きに見るご先祖様たち
やがてライオンたちは食べ終わる

まだご先祖様は待つ、次にハイエナやジャッカルが残り物を漁る
辛抱強く待つ
彼らが済んだ
ご先祖様たちは恐る恐る近づき残り物にありつく

あるのは骨と皮?
どうしたものか

骨!硬い!石!石器!
骨の中の骨髄!栄養豊富な骨髄を石器を使って食べるコトに成功!

これこそが、私たちの歴史と心理を理解する上での一つの鍵!

ホモ属は食物連鎖の中ほどに収まっていた

人類は数百万年にわたり小さな生き物を狩り、採集できるものは何でも採集した
一方で大きな捕食者に追われてきた

40万年前になってようやく、人類のいくつかの種が日常的に大きな獲物を狩り始めた
ホモ·サピエンスの台頭に伴い、過去10万年間に初めて人類は食物連鎖の頂点へ
石器を使いだして苦節240万年

しかし、中位から頂点への跳躍は重大な結果をもたらした

ライオンやサメのような他の動物は、何百万年もかけて徐々にその地位へと進化した
地位の高い動物が度を超えた捕食を行なわないように、生態系は均衡の仕組みを築いた


ライオンが狩りの技量を上げると、進化によつてガゼルは足が速くなり、ハイエナは協力がうまくなり、サイはいっそう気が荒くなった 

一方、人類は短期間に頂点に上ったので、生態系は順応する暇がなかった

人類自身もまた順応しそこなう

地球に君臨する捕食者の大半は 堂々たる生き物
何百万年にも及ぶ支配のおかげで、彼らは自信に満ちている

それに比べ、人類は
政情不安定な弱小国の独裁者のようなもの

つい最近までサバンナの負け組だったため、自分の位置についての恐れと不安でいっぱい
そのためなおさら残忍で危険な存在となってしまった

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

最近、牙の無いアフリカ象が多く生れていて、それは“進化”ではないかと言われています

アフリカ象が、今、牙を持たずに生まれてくるという新たな進化をみせています。
そもそも動物は生きるため、生き残るために体の形を変え進化を続けるものです。
ではアフリカ象が牙をなくした理由は…なんと象牙の密猟。牙のために殺される、
ならばいっそのこと最初から牙のない生き物になろうというのです。

過去にも牙なしで生まれる象はいましたが、それは2から6%程度。研究者によれば、
ある地域では、現在、98%ものメス象が牙なしで生まれてくるといいます。
そして、牙なしのメスから生まれる象も、そのほとんどが牙なし。
チャリティ団体Elephant Voicesのトップで、象の進化を30年以上観察するJoyce Poole氏は、
タイムズ紙の取材にて、密猟の激しさと牙なしで生まれるメスの象の割合には直接的な関係があると語ります。
http://news.livedoor.com/article/detail/12405115/

地球にとってやっかいな存在となった人類
500年ほど前の科学革命で本格的に困った問題をひきおこし始め
200年ほど前の産業革命で、一気に人間が地球環境そして人間そのものの存在を脅かす立場になってしまいました

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


歴史年表 ~ 四つの革命

135億年前
物質とエネルギーが現れる ◆物理学の始まり

原子と分子が現れる ◆化学の始まり

45億年前

地球という惑星が形成される。

38億年前

有機体(生物)が出現 ◆生物学の始まり

600万年前

ヒトとチンパンジーの最後の共通の祖先

250万年前

アフリカでホモ(ヒト)属が進化する 最初の石器

200万年前

人類がアフリカ大陸からユーラシア大陸へ拡がる
異なる人類種が進化する

50万年前

ヨーロッパと中東でネアンデルタール人が進化

30万年前

火が日常的に使われる

20万年前

東アフリカでホモ·サピエンスが進化

7万年前
◆認知革命

フィクション(虚構)の言語が出現
◆歴史学の始まり

4万5000年前

ホモ·サピエンスがオーストラリア大陸に住みつく
オーストラリア大陸の大型動物相が絶滅

3万年前

ネアンデルタール人が絶滅

1万6000年前

ホモ·サピエンスがアメリカ大陸に住みつく
アメリカ大陸の大型動物相が絶滅

1万3000年前

ホモ·フローレシェンシスが絶滅
ホモ·サピエンスが唯一生き残っている人類種となる

1万2000年前
◆農業革命
植物の栽培化と動物の家畜化~永続的な定住

5000年前

最初の王国、書記体系、貨幣、多神教

4250年前

最初の帝国-サルゴンのアッカド帝国。

2500年前

硬貨の発明
普遍的な貨幣
ペルシア帝国-「全人類のため」の普遍的な政治的秩序
インドの仏教--「衆生を苦しみから解放するため」の普遍的な真理

2000年前

中国の漢帝国、地中海のローマ帝国、キリスト教

1400年前

イスラム教

500年前

◆科学革命
人類は自らの無知を認め、空前の力を獲得し始める
ヨーロッパ人がアメリカ大陸と各海洋を征服しだす

地球全体が単一の歴史的領域~資本主義が台頭

200年前

◆産業革命
家族とコミュニティが国家と市場にとって代わる
動植物の大規模な絶滅

今日

人類が地球という惑星の境界を超越する
核兵器が人類の生存を脅かす、生物が自然選択ではなく
知的設計によって形作られることがしだいに多くなる

未来

知的設計が生命の基本原理となるか?

ホモ·サピエンスが超人たちに取って代わられるか?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ということでした

こんな見方もあります

人類が小麦をコントロールしている

いや違う

 

「人類が小麦に家畜化されている」

え?

「小麦という植物から見れば、人間を働かせて小麦を増やさせ、生育範囲を世界中に広げることに成功した」

今回のお題
「サピエンス全史」
文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳)

実はまだ読んでいません
取り上げたテレビ番組等の情報や電子書籍の“試し読み”を参考にしております
読むのが楽しみな本であります

ではまた