いじめの問題 6  自己肯定感 

いじめの問題 6  自己肯定感    2018.04.04.

NHKの4月3日のニュースで、国立青少年教育機構が調査した高校生の自己肯定感に関する、アメリカ、中国、韓国との比較結果を報じていた。自分は価値のある人間だと答えた割合は、日本では44.9%であり、ほかの3国が80%以上と比較して著しく低い結果であった。

さてこの結果に関する評価が、国立青少年教育振興機構は「集団生活の体験が減って、他人の評価を気にする若者が多くなっていることが原因ではないか」としている。

この問題の原因の追究が、見当はずれのように思われる。前回のいじめの問題5で報告したように、自己肯定感は幼少期の親との関係にかかわることが多い。国立青少年教育機構のような専門機関が、このように見当はずれの視点では、国の教育行政は当てにならない。文部科学省も当然ながら、いじめ問題に関する根本を探ろうとしない姿勢は明らかである。

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