金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
花王の研究員が開発した殺虫剤
花王の研究員が開発した殺虫剤
最近ニュースで知った、カの殺虫剤が素晴らしいと思っている。
原理は、界面活性剤を使って、昆虫の呼吸機関である気門を使えなくすることにある。以前に学生たちと実験中に、ゴキブリを見つけて、中性洗剤を使って殺したことがある。何故死ぬのか考えてもらったが、半数以上は正解ではなかった。中性洗剤が毒なわけではなく、気門に界面活性剤が付くと、気門の付近の油が機能しなくなり、水が気門から入ってしまい呼吸ができなくなる仕組みである。
今回花王の研究員が開発したのは、この原理を使ったもので、画期的である。殺虫剤などの毒物は、昆虫に耐性ができることがあり効かなくなる。しかし界面活性剤は、その心配はなく長く使えるであろう。
東南アジアでは、現在でもカによる病気で、多くの人々が死に至る。カンボジアでもデング熱と呼ばれる病が、カによって伝搬されており、かなりの死者が出ている。カンボジア人は、デング熱は子どものマラリヤだと言いているが、日本人もかなりかかっている。
2000年頃のプロジェクトでは、5人中3人の駐在員が感染した。2-3月ほど入院した人もいた。こんな問題が少なく成れば、東南アジアの人々も安心が大きくなる。また世界中の人々に恩恵をもたらすであろう。
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