認知症の日替わり事情 4 植物の名前

認知症の日替わり事情 4 植物の名前

 

土曜日に、豊田市旧下山村の湿原に行ってきた。久しぶりの下山村で、以前とはかなり印象が異なっていた。とにかく何処も道路が良くなり、道の駅なども出来て村の開発が進んでいることが実感できた。

 

かなり谷間に入って、ほとんど人の来ないようなところに「田之士里湿原」があった。狭いし珍しいものはなさそうだが、県自然環境保全地域になっている。この様なあまり珍しくない湿原を保護していることは、現在になると重要なことであると思われる。

 

その湿原からは少し外れるが、15センチぐらいの小さの植物を見つけた。とたんに「イカリソウ」と言う名前を思い出し、イカリソウと思いこんだ。

ところが次の朝になって、イカリソウはもっと背が高く枝が出る植物体であることを突然思い出した。あれはイカリソウではなく、フタバランの仲間だと。調べてみるとやはりフタバランの仲間で、コフタバランのようである。すっかり認知症である。でも忘れることも色々楽しめるのは、有難い。

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認知症の日替わり事情 3 お茶

認知症の日替わり事情 3 お茶

 

先日、お茶が好きでいろいろなお茶を飲んでいることを書いた。しかし夏に多く飲んでいるお茶を忘れていた。夏にはルイボース茶を煮だして、冷蔵庫に入れて飲んでいる。ほとんど麦茶の代わりである。

 

ルイボース茶は、南アフリカ原産のマメ科の樹木を乾燥させたもので、しばらく沸騰させて煮だす。カフェインは無く胃にやさしい。

 

こんなに普段に飲んでいるものを忘れるのは、かなり認知症が進んでいるようにも思う。そして数日たってから、突然思い出すのだ。

 

でも結構人生は色々で、楽しむことは出来るから、認知症が出てきてもそんなに悲観したものではない。

 

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認知症の日替わり事情 2 オガタマノキ

認知症の日替わり事情 2 オガタマノキ

 

先日野外で調査をしていた時に、ミカドアゲハを見た。歩いていたあたりではかなり珍しい蝶なので、急いで写真を撮った。幸いなことに、ある程度認識できる程度には撮れた。私は写真が下手で、ほとんど記録にするだけ。

そのミカドアゲハの食草が、オガタマノキであると言う。聞いたとたんに、オガタマノキの花をどこかで嗅いだことを思い出した。淡いクリーム色でバナナの様は芳香を放っていた。しかしどこで嗅いだのかどうしても思い出せない。2‐3メートルの木で、数個の花が咲いていた記憶はある。

 

家に帰ってネットで調べると、もくれん科の常緑の木であると言う。それなら花が芳香を放っていたのは、間違いないであろう。私が育った長野県の村では、寒くて常緑のタイサンボクは無かった。オガタマも常緑であるから多分なかったであろう。有ったのはホウノキで、花は白く芳香があった。

 

だんだん記憶が怪しくなってきたが、突然思い出すことには時々驚く。でも次第に記憶が衰えて行くのは、自然現象で良い様に感じる。

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認知症の日替わり事情 ハナヤスリ

認知症の日替わり事情 ハナヤスリ

 

認知症は、体調によって変化する。年を取ると体力が無くなり、少しのことで体調が変化する。従って、認知症も体調によって日替わりとなる。

 

例えば少し風邪気味になると、思い出せないことが多くなる。これは脳の働きがユックリになり、少し体調が変わるまで思い出せなくなる。でも全く思い出せないわけではなく、しばらくすると思い出せることになる。これが全く思い出せなくなると、本格認知症であろう。時間とともに、本格認知症にはなってゆくのであろうが、現在はまだ少し踏みとどまっている。

 

先日我が家のベランダの植木鉢に、突然ハナヤスリを見つけた。この鉢は30年ぐらい前に、東京の目黒の自然観察園で、講座をしていたころの物でかなり古い。そのころ講座に行って、千羽さんと言う仲の良かった主任さんの家に泊めて頂いていた。朝コーヒーなどを挽いていただき、帰りに「金の生る木」(ベンケイソウ科の多肉植物)の枝を頂いてきた。大学の宿舎に居た時にもかなり大きくなり、花が咲いていた。その後引っ越しで小さな枝にして、再出発した。その鉢も20年以上経つのだが、今年になって突然ハナヤスリが芽を出した。

 

問題は、見たとたんにハナヤスリだと思ったのだが、どこでハナヤスリを見たのか思い出せない。どこかでハナヤスリを見て覚えたはずであるが、全く思い出せない。いよいよ認知症が進んできたか。調べてみると、ヒロハハナワラビのようである。

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空心菜

空心菜

 

先日空心菜を見かけて、買って来た。思いのほか硬くて少し意外だったが、味は確かに空心菜だった。

 

カンボジアでは最も安い野菜で、どこの市場でもどの季節にも多量に売っている。日本では葉が細いタイプが多い。これはカンボジアでは、陸上の畑で作るタイプで、やや高級品で高めである。葉の広いタイプは、その辺の水のあるところに多量に生えていて、新しく伸びたところを刈り取る。プノンペンの周囲の池では、勝手に繁殖しているところもある。早朝に船でかなり長く刈り取ってくる。陸上に上げて、叔母さんたちが先の方の芽を摘み取ってそろえて市場に出す。後はその辺のコブウシが頂戴している。

 

カンボジアに居た時には、理科の実験の教材として使いやすかった。安いし何時でもどこにでもある。簡単に気孔の観察もでき、葉の広さと気孔の数、蒸散の関係を実験できる。写真は、2002年頃 教官たちに実験させたもので、半日ごとに試験管に水を足して、蒸散量を測る。コピー機も入り、葉をコピーして面積を出した。数値の扱いの苦手なカンボジアの教官に、実験結果をまとめさせるのはなかなか時間がかかった。

因みに、カンボジアで空心菜は、中華鍋に油を入れ、ヤシの花穂からとった液状の砂糖とニンニクを入れ加熱。その後に空心菜を入れて炒め、オイスターソールで味を調える。非常に簡単で旨い。ほとんど包丁を使ってないので、かなり長いまま出てくる。

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ダニ

ダニ

 

最近ダニから感染する病気が問題になっている。ネットなどでも様々な取り除き法が紹介されているが、経験していない人のように思われる。

 

以前は、シカやイノシシ、サルなどのダニを運ぶ動物が多くなかったので、あまり問題にならなかった。しかし最近は、外来種も含めダニを運ぶ動物が多くなり問題になっている。ハクビシンやアライグマなどがかなり増えている。

 

かまれた時の除去法として最も簡単なのは、タバコのニコチンを使う方法である。タバコを押し付けてダニを弱らせるなどの方法が、ネットなどで紹介されているが、これは誤りである。タバコは、吸い殻でも新しいものでも、少しの水に浸して数時間置く。特に吸い殻が良くニコチンが出る。茶色の水が出来たら、これを肌に食い込んでいるダニに塗る。10分程度するとダニが弱るので、手で引っ張る。簡単に口器まで抜ける。抜けなければ再びニコチンの水を塗り、10分程度待って再度抜いてみる。口器まで抜けたことを確認する必要がある。後は殺菌剤などを塗っておく。このニコチンの水は、植物につくアブラムシにもよく効く。ただし植物も弱るので、濃度を加減する必要がある。

 

子どもの頃に山を駆け回り、よくダニに嚙まれた。医者に行くことも無く、自分で処理するのが普通であった。肌に口器が残っていると、あとから化膿することがある。

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お茶

お茶

 

私は、お茶が好きでよく飲む。特に心臓を悪くしたから、血液の流れが良くなるように水分を取るためにも飲むように心がけている。

 

朝は日本茶の濃いのを飲む。散歩から帰ってから、玉露の粉茶を入れて飲むのが好きだ。その他にも、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶など。プーアル茶は、友人が台湾からお土産に持って来てくださったのは、70年物で味わいが深い。カンボジアに居た頃に、平たく固めたものを2枚頂いて、今でも楽しんで飲んでいる。最初にカビを洗ってからは、3-4回飲める。あまりカフェインが強くないので、午後からでもたくさん飲める。

 

その他にも南米のマテ茶。これもローストしてあるものと生のものを持っている。紅茶もいろいろあるが、インドのトランジットで買ったものが美味い。もっともタンザニアの粉の様な紅茶は、牛乳で入れるときには(ローヤルミルクティー?)最適である。タンザニアでは非常に安く、200gで20ー30円ぐらいだったように覚えている。これに香辛料ガラムマサラを入れると、現地のチャイの味になる。ウガンダも紅茶の産地で、NPOで行っている「カリンズの森プロジェクト」の隣まで紅茶畑だ。標高も1000メートルを超えていて、良質の紅茶で旨い。

 

年を取って、お茶が楽しめるようになった気がする。

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忖度するワンコ

忖度するワンコ

 

朝の散歩で、2日に一回程度、ゴールデンの少し老犬に会う。ゴールデンの立派な体格で姿勢もよいが、口元の辺りに白髪が混じる。

何時も60歳少し超えの男性が、リードを持っている。月に2-3回は奥さんもついていて、その時には奥さんがリードを持っている。会うと奥さんは明るく挨拶をする。奥さんは人付き合いの上手な人らしく、ワンコが遊びに寄ってくる。頭をポンポンすると嬉しそうに尾を振り、また散歩に戻る。

ところが旦那さんがリードを持っている時には、ワンコは上目使いに見ているだけで寄って来ない。旦那さんは会っても挨拶もしないし、目をそらしている。あまり人付き合いの上手でない旦那さんに忖度して、ワンコは寄ってこないようだ。

ゴールデンなどの人に付き合いの上手な犬は、忖度もするのだと感心する。柴犬などでは、こんな忖度は全くない。

 

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ウクライナのイヌ

ウクライナのイヌ

 

いろいろな国に出かけた時に、イヌの行動が気になる。イヌとヒトの関係は、一つの文化であり、国民の気質などを表している。

ウクライナの戦場の映像を見ていると、時々イヌが現れる。ほとんどリードは無く、自由に歩き回っている。そして何より、イヌが人を恐れていなくて信頼している。ウクライナの人々が、イヌを大切にしていることが伝わる。大型犬が多く、戦場にあってもゆったりとしている。

 

東南アジアのカンボジア、ラオス、ミャンマーなどもイヌを虐めることはほとんど無く、イヌが穏やかに生活している。カンボジアの地方でよく行く街のレストランのイヌは、穏やかで通路に良く寝ている。邪魔であるが皆さんよけて歩くので、それが普通だと思おっている向きがある。時々水などをかけると、少し移動するが大きく動くことは無い。ラオスの食堂のイヌは、近くに来て座っていて投げてくれる食事を待っている。ミャンマーの市場のイヌは、屋台とも言えないような路上調理の脇に居て、お客さんからもらうのを待っている。皆さん良く食事をおすそ分けする。

 

東アフリカでは、イヌは愛玩用ではなく、人との間では緊張感がある。2‐3メートル離れていても、人が立ち上がると寝ていたイヌは、すぐに起き上がって逃げる準備をする。

 

ウクライナの映像を見ていると、3月ごろにはシラカンバの仲間の葉の落ちた姿が多かった。しかし最近の映像では、葉が開き春の終わりに近いのを実感する。早く戦闘が終わって、穏やかな日が来ることを願っている。

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