タケネズミの顎

タケネズミの顎              2008.11.27. 金森正臣

 最近カンボジアの北東部の山の街に行って来たJOCV(海外青年協力隊員)が、珍しい動物の顎を買ってきた。ウサギよりかなり大きく、しっかりしている。一瞬何であろうかと迷ったが、臼歯が4本、門歯が一対。これはタケネズミ違いないと思い、図鑑で調べたら、タケネズミも数Kgにはなるようなので、きっとタケネズミ。以前に、ラオスの朝市で生きたものを売っていたが、それほど大きくは無かった。

 アフリカには、スワヒリ語でセンジーと呼ばれているネズミの仲間がおり、同じ仲間。確かにセンジーは、美味しかった。体重も十数Kgには成ると言う大物。あごの骨もそっくり。センジーは、主に葦などの硬い草を食べていた。どちらも好んで食用にされている。

 最近数日、インターネットの調子が悪く、なかなか繋がらない。私にとっては、繋がらなくなるとブラックボックス。やっぱり近代兵器には弱い。
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ゾウさんのゾウリ          

ゾウさんのゾウリ          2008.11.19. 金森正臣

 水祭りの間メコン川の近くの旧イベント会場後を、ボートレース参加者に譲っていたゾウさんが帰って来た。草はほとんど無くなったので、端の方の木の枝を長い鼻で引き降ろして食べていた。

 そのゾウさんが、なんと草履を履いていた。両前足にタイヤを切って紐をつけた、草履を履かされていた。ケガでもしたのだろうか。特に痛そうではないが、なんだか歩きにくそう。瓶のかけらか釘でも踏んだのだろうか。指が短いから、タイヤを丸く切って、端にいくつも穴をあけ、足に縛り付けてある。何とも変な草履。

 平地だから良いが、坂道なら滑りそう。以前にアフリカで調査をしていた頃、現地で雇ったトラーカーが、ホーチミンサンダル(ベトナム戦争のころ、解放戦線兵士が、自動車のタイヤを切ってサンダルを作った。これがホーチミンサンダルと呼ばれていた)の様なものを履いていたが、坂がきつくなると足が滑って草履から外れるので、草履を脱いで持ち歩いていた。

 でもプノンペンは平らだから、滑る心配はいらないよね
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カンボジアの地方 18 クラチェのイルカ

カンボジアの地方 18 クラチェのイルカ   金森正臣(2006.6.8.)

写真:この写真は、今回のものではなく、約一年前のもの。そのときには夕暮れごろに、ボートに乗って見学。今回は、川岸でビールを飲みながら夕日を楽しみながら見学。黒く3個見えている水紋がイルカ。左手の一頭には、子どもがついており手前に小さな水紋が見られる。

 5月12日にメコン川の上流のクラチェの町に泊まった。遅い昼をいつものレストランで食べて、町から車で20分ほど上流のイルカの観察スポットに見学に行った。

 クラチェの町は、プノンペンからメコン川の200kmぐらい上流になる。数回来ているが、何時もイルカは観察できている。2年ほど以前に、アメリカ人の若い女性研究者が居たことがあり、話を聞くことが出来た。その時は雨季にあたり、かなり水量が増えていた。そのため、今回の観察ポイントよりさらに上流に出かけて行って、偶然彼女が観察しているところに出会った。クラチェ(厳密にはクラチェの町から15kmほど上流のカムピ Kampiの村)のあたりには、40ぐらい居ること、イルカの生息には、餌捕りのために水深40-50mが必要なことなどを聞いた。そのために乾季の生息場所が、限られると言う。

 昨年も今回も乾季にあたり、観察できるポイントは極めて限定されている。乾季の観察ポイントには、貸しボートが有り、1人5ドルと言うが、現地人料金はもっと安いらしい。この写真は、昨年のものだがボートで出たときに周辺に10頭近くが居ることが観察された。昨年から今年にかけて10頭以上死んだと言う情報もあり、今回ボートより全体が見渡せる岸の高台の位置であったが、それにもかかわらず、数頭程度しか確認できなかったのは、やはり少なくなっているのか心配である。

 メコンのイルカは、英名:Irrawaddy Dolphin、学名:Orcaella brevirostris である。イラワジイルカと呼ばれるのは、ミャンマーのイラワジ川で最初に発見されたからと思われる。海産でも同じイルカがいることが知られているが、海産のものは淡水では生息できず、淡水のイラワジイルカは海水では生息できないことが知られており、分化が進んでいると思われる。またこのことからすると、海域で分離されることにより、同じイラワジイルカであっても、イラワジ川産とメコン川産は分化を始めている可能性が高い。
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カンボジアの地方 14 モンドルキリの宿6飾り物2

カンボジアの地方 14 モンドルキリの宿6飾り物2  金森正臣(2006.6.3.)

写真:シカの仲間の角の壁飾り。角の長さは片側だけでも1メートルはありそうな大きさ。台座になっている木の輪切りも立派なもの。奈良のシカでも、角が75センチあると大きく見えるので、相当な大きさである。

 かなり変った角でヘラジカの角に似て見えるが、学名からするとニホンジカの仲間。よく見ると最初の分枝が、頭骨に近いところから出てかなり大きい。その後しばらく分枝が無くて、先の3分の一ぐらいに5つの先端と4つの又がある。いずれも小さいから、こぶが並んでいる或いは角が広がっているように見える。しかしニホンジカに近い仲間であることは、角を良く見れば理解できる。

英名:Eld’s deer(学名:Cervus sldii)

 飾り物とは関係ないが、角のすぐ右下に見える額入りの写真は、ここのご夫婦の若いときの写真。なかなかの美男美女。左下にもいろいろの写真を組みあせて額がある。カンボジアの人は、自分たちや家族の写真を飾るのが好きだ。
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カンボジアの地方 14 モンドルキリの宿6飾り物

カンボジアの地方 14 モンドルキリの宿6飾り物  金森正臣(2006.6.3.)

写真:泊めていただいた家の机の上には、見たことの無い牛科の動物の角が置物として置かれていた。ベトナムとラオスから中国雲南省の国境地帯の山地で最近牛科の動物の新種がいくつか見つかっている。これは新種ではないと思うが、かなり珍しい部類に入るであろう。

 カンボジアでは、ウシ科やシカの仲間の角を飾り物として置いてある家がある。来る途中のコンポンチャムの町のレストランにも、いくつか見慣れない動物の角が置いてあった。でも、コンポンチャムでは産地がどこであるかを特定することは難しい。でも多分この牛科の動物は、この付近の山地で捕れたものであろう。なかなか美しい角だ。角の色や形からすると、英名:Gaur(学名:Bos gaurus)と思われる。これから想像すると、それほど大きな牛ではなさそうだ。コブウシ程度かもしれない。肉は食べたのだろうか。どんな味だったのだろう。カンボジアでは、一応保護獣になってるんだけど!
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プノンペンの朝の風景 15 骨なんか取らないよ

プノンペンの朝の風景 15 骨なんか取らないよ   金森正臣(2006.5.28.)

写真:毎朝散歩のときに見かける、公園の片隅の路上レストランに飼われているイヌ。手前の芝生の上で、大きな豚の大腿骨を齧っていた。写真を撮ろうとしたら、急いで骨をくわえて逃げ出した。

 プノンペンの公園には、付属しているわけでもないが、路上レストランがあちこちにある。大体朝はクイティウ(米から作った素麺)や焼肉乗せご飯(ブタ、ウシ、アヒルなどがある)を出す。麺の汁は、前夜から骨付き肉を煮込んで、スープを取る。麺には必ず、骨付き肉をのせる。麺にのせる骨付き肉は、こんなに大きくないから、多分出汁用の骨をもらったのだろう。一心に齧っていたが、カメラを向けたら急いで逃げ出した。「これ僕が貰ったものだよ。取るなよ」といった風情で上目使いで睨みながら。
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カンボジアの地方 4 モンドルキリのゾウの鈴

カンボジアの地方 4 モンドルキリのゾウの鈴  金森正臣(2006.5.21.)

写真:モンドルキリの町を5kmほど外れたところに、少数部族の人たちが作っている酒を売っているところがある。酒を買うために帰りに寄ってみたら、大きな鈴が2つほど柱にかけてあった。振ってみても音が出るわけでもない。大きく振るとゴロンゴロンと鈍い音がする。聞いてみると、ゾウの鈴だと言う。直径14センチメートルほど。

 モンドルキリの少数部族は、ゾウを使うことが上手だと何処かに書いてあったことを思い出し、買ってきた。アンコールワットの建設にも、この部族に関係ある先祖たちが働いていたのであろう。多くの石は、山からゾウによって引き出されてきた。なんだか無骨で、カウベルの様に、ドアの鈴にも使えない。何しろ簡単には音が出ない。帰りの車の中では、時折ゴロンゴロンと鳴っていたが、軽く振るくらいでは音が出ない。さすがにゾウの使うものは違うと、妙に感心。こんな鈴をつけて、森の中を自由に歩いていたのだろうか。多分、この鈴は、仕事がないときゾウ使いたちが森の中に放したゾウを探すために付けられていた物であろう。

 売り場の主人は、100年位前のものだと言っていたが、その時には怪しいものだと思っていた。帰って来ていろいろ見ていると、減っている部分やヒシャゲテいる場所も有り、結構古いものの様だ。オッチャン信用しないでごめんなさい。

 モンドルキリのあるホテルの前に、広告が出ていた。レンタルサイクル、レンタルバイク、レンタルカー。その下に全く同じように、レンタルエレファント。ゾウを借りてどうするのだろう。森の中にでも遊びに行くのかな。ゾウ使い付だろうか。今度行ったら試してみよう。
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美味しい「ドリアン」食べた!6

美味しい「ドリアン」食べた!6   金森正臣(06.5.20.)

写真:このイヌ、手枕して寝ている。机の棒に手をかけて、頭を乗せて。イヌにあるまじき格好。


ここまで昨日送り出そうとしたのだが、突然インターネットが切れて不可。停電は少なくなったけれども、断水、機器の壊れはいつでも起こる。大体材質が悪い、工事技術が未熟(たとえば、水道のつなぎ目は、なかなか直角にならない。寸法をきちんと取れないからあちこちで足らなかったり多すぎたり。無理やりネジをねじ込んであるから何処かに無理がある。早く壊れやすい。でもアフリカの様に、いくつコンセントがあっても電気は通じていない。水道の蛇口もいくつあっても水が出ないより増しかナ。彼らは、修理するよりも新しいのをつけてしまうから、かくの如し。カンボジアは、曲がりなりにも修理をする)、使い方が荒いなどが重なって、かなり頻繁に壊れる。
 まあ日本の様に、何でも予定通りに動かなくても、死ぬわけでもないし、イイカ。
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美味しい「ドリアン」食べた!5

美味しい「ドリアン」食べた!5   金森正臣(06.5.20.)

写真:ドリアンでお昼はいらないなどと言いながら、約2時間走った海辺の町でイカ・コショウ炒めが食べたくなって、レストランに寄った。机の下にいたイヌが、なんとも怠慢。時々片目を開けて、上目使いに見ている。

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プノンペンの朝の風景 8 眉毛を描かれたイヌ

日本にて   金森正臣(2006.02.11.)

プノンペンの朝の風景 8 眉毛を描かれたイヌ

写真:朝の散歩の時に見かけたイヌ。眉毛を描かれて何となくションボリ。大学でも時々見かける風景であったが、カンボジアでも同じことが起こっている。きちんと首輪が付けられているが、カンボジアではまだ犬を繋いで飼う習慣はあまり無い。外国人は、繋いで屋敷内で飼っているが、カンボジア人の多くは、出入り自由の屋敷イヌで飼育する。何処で何をされるかは不明。

 プノンペンには、かなり多くのイヌが住んでいる。散歩の時だけでも数十匹のイヌに出会う。カンボジア人は、イヌ好きが多いらしく、イヌもゆったりしている。アフリカの逃げ回るイヌを見慣れていると、生きる力が不足している様に思われるが、カンボジアではこれで十分に生きて行けるから、幸せな犬生であろう。

 しかし油断していると、この写真のイヌの様に悪戯される。まあ別に自分で見えるわけでもないし、他のイヌに笑われることもないだろうから、本犬としては別状無いか。他にも色々な悪戯を良く見かける。首輪の代わりに紐を巻かれ、そこに色々な飾りをされているイヌ。紐に紙やクッキングホイルを飾りに縛られ、首輪が邪魔そう。思わず笑ってしまったら、門の前に座っていたイヌは、俺だって困っているんだからと不機嫌そうだった。

 庭を自由に歩いているイヌでも、油断して門から閉め出されて困っている奴がいる。門の下からのぞき込んだり、脇から首を突っ込んだりしても中に入れない。悪戦苦闘の上どうにもならなくなってあきらめ、門に寄りかかって座り込んだ。見ていたら、何時までも見ているなよ、困っているんだからと、不機嫌そうだった。本当に困って、情けない声を出して、鳴いているのも見かける。
結構可愛がられているのだが、無視されていることも多い。

 クメール食堂でお馴染みのイヌも、何時も同じ机の下にいる。時々悪戯して、ストローで水を掛けてやると、だいたい1-2回目はほとんど無視。3回目ぐらいから目を開け、やや頭を起こして、モオーと言った趣で立ち上がり場所を移す。何とものんびりしている。
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