遅い降雪

遅い降雪

 

昨日長野県などで雪が降ったと言う。かなり遅い降雪であろう。私は初任地が長野県の菅平で、13年間を過ごした。その間に1960年の後半であったと思うが、6月中旬に雪がかなり降ったことがあった。ドイツトウヒの新芽は、30センチ以上伸びていたが、全て新芽は枯れた。その後再び芽が伸びて、生き残った。後年、切る機会があって年輪を調べたら、その年は非常に狭い年輪になっていた。歴史的建造物の木の年代などを調べられるのは、この様な異常気象が時々起きているからであろう。

 

そのころ八ヶ岳で調査をしており、八ヶ岳でも雪が降った。その結果、ブナとミズナラの分布の標高差が理解できるところとなった。ブナは一斉に芽を出し、降雪による被害は大きい。しかしミズナラは、部分ごとに芽の伸びが異なり、一斉には枯れない。その結果ミズナラは、ブナよりも標高の高いところまで分布できることが理解できた。異常な気象などは、いろいろな問題を教えてくれる。

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