何の脈略もなく突然「私はなぜこの仕事をしているのだろう」と思うことがある。
今日も、夕暮れの買い物客でにぎわうスーパーの前で立ちすくんだ。
小さな目標をたて、こつこつ続けてきて13年。
正直、ここまで続くとは思っていなかった。
布が好き、ぬくもりのある手作りの和小物、雑貨が好き、それならそれで買う側でよかった。
専業主婦だった私は、どう間違ったか作って売る側になった。
原価計算も満足にできない私の「手仕事工房」は、ずーつと赤字続きだった。
まわりも「鎌倉夫人の道楽」ぐらいに思っていたことだろう。
現に、そのころ起業したお仲間は、次々元の専業主婦に戻られた。
時々街角でばったり会つて立ち話する機会も。
私は同情されたり、呆れられたり・・・。
そう、私は好きなことを「仕事」としている充実感がある、自負もある、意外としぶとくもあるのです。
子育て、親の通いの介護、離婚など、記憶が消えているほど大変な時期もあったが、
仕事を苦に思ったことは1度もない、逆に支えられ、助けられた。
「絶対、和のブームが来るから」と起業した。時間、かかりました。
私は、伝統の匠の技もありませんから、日常使いのカジュアルな雑貨、袋物を誠実に作りお客様にお届けします。
基本、心和む「ひとつもの」商品にこだわり続けたいと思います。
そんなわけで、どうぞこれからも、「鎌倉今村」を、よろしくお願いいたします。。