就学児童は夏休みに入りました。
心ときめきました、半世紀以上前の7月。
あさがおで色水を絞ったり、厚紙で水族館を作ったり、
楽しい宿題が山積みだった。
親は毎日大変だったでしょう、3食作り、おやつを用意して、
宿題を見る。近場の旅行もスケジュールに組み込み、
楽しい夏休みの演出をしてくれていたのでしょう。
父も母も若く健康だった。幼い私には全てが当たり前にうっつた。
仕事の合間を工夫して、お金をかけないで精一杯のサービスをしてくれた・・・、
よしず張りの海の家、線香花火、スイカ割り・・・、
父の背中、母の笑顔、戻らない、戻れない時間。
鼻の奥が急に塩っぽくなり、泣きたくなった。