鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

風呂敷

2015年10月10日 | 日記

昔、家庭薬というのは、薬屋さんで買わず、富山の「置き薬」が一般的だった。

薬売りのおじさんはクスリの入った箱を、大きな風呂敷に包んで背負って家々を訪問していた。

幼心に風呂敷が登場するのは、そんな光景で、紙風船のお土産が楽しみだった。

この数年風呂敷が見直されている。

鎌倉今村も定番商品として作っている。

「風呂敷は結ぶものとして縁起がいいものですよ」

そんな説明をすると、贈り物にと、若い人達にも人気だ。

柄も、古典柄が好まれる。

そういえば、先日の女子会で、友人がタッパーにおかずを詰めて持たせてくれた。

昔なら「お移り」と言って、その容器にちょっとしたお菓子や、半紙などを添えて、

「先日はありがとうございます」とお返しをしたもの。

勿論、紙袋ではなく風呂敷が活躍したのです。

そんな風習、今は、ほとんど見られなくなりましたね。

私達世代が最後かもしれません。

美しい風習、というより「風情」を感じます。

 

 

 

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