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【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2008年10月撮影 六條院移徙 その1

2015年07月26日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

2008年5月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。

寝殿において
『源氏物語』<少女>より
「六條院移徙(わたまし)」の場面が展示されていました。



<博物館レジュメより>
源氏35歳(太政大臣)の8月彼岸の頃、慣れ親しんだ二條院を離れ、新しく完成した六條院へ引き移った。

この夜、紫の上と源氏は、二條院より牛車15両(牛車1両の定員は4人)を連ね、人払いの前駆(ぜんく)には四位、五位の者と、相応しい六位の殿上人だけを選び、あまり仰々しく儀式ばった様子ではなく行われた。

移徙(わたまし)とは・・・居処を変えること



糸毛車(いとげのくるま)から降りて
寝殿に上がる源氏と紫の上。


源氏(太政大臣)。
直衣出衣姿。

紫の上。
小袿姿・・・高貴な女君の褻(け)の装束で、略礼装にあたります。
国宝『源氏物語絵巻』<宿木二>で描かれている六の君の小袿姿を参考に制作されたのだとか




源氏、紫の上に引き続き、
糸下車から降りている明石の姫君。



明石の姫君。
袿姿。



糸毛車(いとげくるま)
牛車の一種で、絹の縒糸(よりいと)で屋形の外部を覆い飾り、上に金銀のか文を散らして糸の押さえと装飾をかね、腰下(こしした)と庇の先端に糸を垂らしたもの。
身分の差により屋形の前後の軒下に庇を設けた庇差(ひさしさし)の糸毛車と庇なき糸毛車の様とがあった。


※か=穴のしたに果






 六條院移徙 その2 へ続きます。




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