晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※写真の無断転載禁止!!

【太宰府】 ぷち散策♪ 観世音寺(かんぜおんじ)

2014年02月10日 | 太宰府
 2月6日、太宰府でのこと。


西鉄「福岡(天神)」駅で
『太宰府散策きっぷ』を購入し、
西鉄電車に乗って太宰府市へやってきた私。

この日は、雨や雪が降る寒い一日でした。


最初に訪ねたのは、観世音寺です。

かつて七堂伽藍が並び「府の大寺」と呼ばれた観世音寺。
天智天皇が筑紫<朝倉橘広庭宮>で亡くなった
母・斉明天皇の菩提を弔うために発願し
天平18年(746年)に完成しました。

正式には、清水山普門院観世音寺といいます。



『源氏物語』<玉鬘>巻において

 清水の御寺(しみずのみてら)、観世音寺

というように、その名が登場します。



観世音寺 参道入り口


参道を進むと講堂が見えてきます。

参道は木々が生い茂っています。
冬のシンと冷えた空気の中、お詣りするのもいいものですね。

新緑の季節になると緑が鮮やかでとっても綺麗なんですよー。



左側:金堂/右側:講堂


現在の講堂は、江戸時代の再建。
南面して建っています。
創建当時の講堂は現在の約2,5倍の大きさだったのだとか。
現在は、聖観音立像が堂内にいらっしゃいます。



境内には、五重塔(ごじゅうのとう)の
中心の柱である心柱(しんばしら)を
据えていた礎石<=心礎>があります。

どんな五重塔だったのでしょうね。



金堂は江戸時代に建てられた仮堂の後身といわれています。

しかしながら、かつての向きと位置は今も変わらずにあるのだとか。
講堂が南面して建てられているのに対して、
金堂は東面して建てられています。

現在、堂内には不動明王立像がいらっしゃいます。




鐘楼にある梵鐘。

日本最古の梵鐘のひとつで白鳳時代の銅鐘。
観世音寺の鐘の音は、
大宰府で最期をむかえることとなった菅原道真も聞きました。



宝蔵<収蔵庫>。

観世音寺には素晴らしい仏像が残っていることで知られています。
平安時代から鎌倉時代にかけて造られた
仏像18躯・石造狛犬・舞楽面などが安置されており、
すべてが国の重要文化財です。

それらの内、約5メートル前後もある巨大な仏像
<馬頭観音立像・不空羂索観音像立像・十一面観音立像>もあり、
圧巻です!!

見上げていると首が痛くなるほど。

宝蔵への入館料は
『太宰府散策きっぷ』のクーポン券で
割引が適用されます。


大好きなお寺のひとつです。
ご朱印を希望される方は宝蔵の受付で申し出るといただけます。



※このブログ記事での文章は、私が過去に作成したページで書いたものを転載・編集しています。

 当方のwebサイト『花橘亭~源氏物語を楽しむ~』内、こちらのページもどうぞ。

 ・源氏物語ゆかりの地をめぐる 遥かなる筑紫 太宰府 > 観世音寺



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