早朝5時過ぎ、一本の電話で起こされた。
「なんしょって!海はべた凪やど。行くど」
大磯先輩からだった。
時化ると思って、ぐっすり夢の中にいたので、半分頭が寝ている。
それでも、ジタバタと準備を整え、船着き場に走る。
出船の準備をしていると、知り合いの漁師さんの車が止まった。
「今からや。フグが多いど」
「はい、行ってきます。フグは合いたくないですね」
今の海の状況を、改めて船仲間の漁師さんから確認して、いざ出港。
朝日が反射して綺麗に輝く海は、台風の予想に反して、べた凪。
船のスピードが、ドンドン上がっていく。
「早くポイントに着きたい」
大磯先輩や倉爪先輩は既に、ポイントに入り釣りをしている。
ポイントに到着。
風もなく、べた凪。
潮は下り潮が南西方向に、0.6ノット前後でゆっくりと流れている。
下潮の流れも、そんなに速くない。
70グラムのジグが、やや斜めに落ちていく。
ベイトは瀬周りを中心に、海底から10~15メートルの範囲に、反応が出ている。
今日は、予約を頂いていたが、台風の影響で時化ると予想して、日延べして貰った。
「来て貰えば良かった」
と、思ったが、今頃仕事に向かわれているだろうな。
今日は、自分のやりたい釣りで少しでも、情報を集めておこう。
一流し目、しゃくり上げる範囲を海底から7~8メートルまでと決めて、小型ジグをシャクル。
直ぐにアタリが来た。
時折バタバタと暴れるアタリ。
「エソかな…」と思ったが、上がってきたのは35センチクラスの良型の真鰺。
次のアタリも、同型の真鰺が来た。
「出足が良いね」と、嬉しくなる。
最近のベイトに、カタクチイワシが混じる事があるのを思い出して、ジグを60グラムに変更。
すると、ゴツンと強いアタリが来た。
いきなり、ドラッグ音が鳴り響き、ラインがドンドン出ていく。
少し緩めにドラッグ調整していたので、獲物が思い切り走っている様だ。
10メートル巻き上げては、20メートル走られる。
「瀬に当たらなければ良いけど…」
相手の走りが、弱く感じたところで、思い切りラインを巻き上げる。
海中にカンパチが見えてきた。
2.4キロと、太った体型のヒレナガカンパチだ。
私の近くで流していた倉爪先輩にも、カンパチが来たと連絡を貰った。
時折確認する潮の流れは、下り潮が南西に流れているのは変わらない。
沖合にいた、上原さん、汐元さんコンビは「小さいけどシーラが来ました」と、教えて貰った。
離れたところにいる、大磯先輩は良型の真鰺が釣れている様だ。
私は、カンパチが釣れて気持ちが良い。
ベイトを確認しながら、流す位置を少しずつずらしていく。
ホール中に丸々とした鯖が来た。
次には40センチ近い、真鰺が来た。
ベイトの反応が多いところでは、ガッと強いアタリが来る。
竿先が海面に突っ込むのだが、針が切れたり、相手の口が切れたりで、なかなか上がってこなくなった。
そんな中、重々しいアタリが来た。
指4本くらいの、タチウオだった。
もしかして、針を食いちぎって逃げた奴は、タチウオだろうか。
このタチウオが釣れた時間が、9時30分過ぎ。
無風べた凪の蒸し暑さが、段々と応え始める。
お日様の当たる背中は、既に汗びっしょり。
少しでも、風が吹いてくることを願って釣りを続ける。
すると、汐元さんから連絡が来た。
「沖合から、良い潮が入ってきましたよ。綺麗に色をしていますよ」
潮が変われば、ベイトの反応する位置も変わる。
沖の潮目に船を入れて、潟に向けて船を流す。
すると、直ぐにアタリが来た。
これも、35センチ超の真鰺だった。
今日は、イサキが来ない。
海面には、鮫が背鰭を見せている。
「鮫が居ますよ」
近くにいた大磯先輩に、声を掛ける。
沖から入ってくる汐が大きく渦巻く様になって、潮の流れが複雑になってきた。
流れの速さも、1ノット近くになってきた。
時折、真鰺は当たってくるが、アタリの感覚が可成り広がってきた。
なかなか厳しい釣りになってきた。
潮が変化したことと、蒸し暑さに耐えかねて「先に帰るわ」と、何人かの仲間達が帰り始めた。
午前11時頃。
「フグが出始めました」
汐元さんや上原さん達から連絡が来た。
この辺りでも、フグが姿を見せ始めた様だ。
フグに仕掛けを切られるのは嫌なので、私も帰ることにした。
帰る途中に、汐元さんから連絡が来た。
「今、別のポイントの状況を見に来たけど、3キロくらいの真鯛が来ました」
直ぐに船首の向きを変えて、そのポイントに直行する。
ベイト反応が凄い。
暫くやっていたが、ヤズがヒットしてくる状況。
それにしても、今日は台風の予想に反して凪の海になった。
釣果も、まずまずで、気になるベイトの状況も確認できた。
明日は、どのアタリから攻めれば良いのかも、大体見当が付いてきた。
私の思惑が当たってくれる事を願って、帰港した。
明日も、今日みたいに凪であります様に!
「なんしょって!海はべた凪やど。行くど」
大磯先輩からだった。
時化ると思って、ぐっすり夢の中にいたので、半分頭が寝ている。
それでも、ジタバタと準備を整え、船着き場に走る。
出船の準備をしていると、知り合いの漁師さんの車が止まった。
「今からや。フグが多いど」
「はい、行ってきます。フグは合いたくないですね」
今の海の状況を、改めて船仲間の漁師さんから確認して、いざ出港。
朝日が反射して綺麗に輝く海は、台風の予想に反して、べた凪。
船のスピードが、ドンドン上がっていく。
「早くポイントに着きたい」
大磯先輩や倉爪先輩は既に、ポイントに入り釣りをしている。
ポイントに到着。
風もなく、べた凪。
潮は下り潮が南西方向に、0.6ノット前後でゆっくりと流れている。
下潮の流れも、そんなに速くない。
70グラムのジグが、やや斜めに落ちていく。
ベイトは瀬周りを中心に、海底から10~15メートルの範囲に、反応が出ている。
今日は、予約を頂いていたが、台風の影響で時化ると予想して、日延べして貰った。
「来て貰えば良かった」
と、思ったが、今頃仕事に向かわれているだろうな。
今日は、自分のやりたい釣りで少しでも、情報を集めておこう。
一流し目、しゃくり上げる範囲を海底から7~8メートルまでと決めて、小型ジグをシャクル。
直ぐにアタリが来た。
時折バタバタと暴れるアタリ。
「エソかな…」と思ったが、上がってきたのは35センチクラスの良型の真鰺。
次のアタリも、同型の真鰺が来た。
「出足が良いね」と、嬉しくなる。
最近のベイトに、カタクチイワシが混じる事があるのを思い出して、ジグを60グラムに変更。
すると、ゴツンと強いアタリが来た。
いきなり、ドラッグ音が鳴り響き、ラインがドンドン出ていく。
少し緩めにドラッグ調整していたので、獲物が思い切り走っている様だ。
10メートル巻き上げては、20メートル走られる。
「瀬に当たらなければ良いけど…」
相手の走りが、弱く感じたところで、思い切りラインを巻き上げる。
海中にカンパチが見えてきた。
2.4キロと、太った体型のヒレナガカンパチだ。
私の近くで流していた倉爪先輩にも、カンパチが来たと連絡を貰った。
時折確認する潮の流れは、下り潮が南西に流れているのは変わらない。
沖合にいた、上原さん、汐元さんコンビは「小さいけどシーラが来ました」と、教えて貰った。
離れたところにいる、大磯先輩は良型の真鰺が釣れている様だ。
私は、カンパチが釣れて気持ちが良い。
ベイトを確認しながら、流す位置を少しずつずらしていく。
ホール中に丸々とした鯖が来た。
次には40センチ近い、真鰺が来た。
ベイトの反応が多いところでは、ガッと強いアタリが来る。
竿先が海面に突っ込むのだが、針が切れたり、相手の口が切れたりで、なかなか上がってこなくなった。
そんな中、重々しいアタリが来た。
指4本くらいの、タチウオだった。
もしかして、針を食いちぎって逃げた奴は、タチウオだろうか。
このタチウオが釣れた時間が、9時30分過ぎ。
無風べた凪の蒸し暑さが、段々と応え始める。
お日様の当たる背中は、既に汗びっしょり。
少しでも、風が吹いてくることを願って釣りを続ける。
すると、汐元さんから連絡が来た。
「沖合から、良い潮が入ってきましたよ。綺麗に色をしていますよ」
潮が変われば、ベイトの反応する位置も変わる。
沖の潮目に船を入れて、潟に向けて船を流す。
すると、直ぐにアタリが来た。
これも、35センチ超の真鰺だった。
今日は、イサキが来ない。
海面には、鮫が背鰭を見せている。
「鮫が居ますよ」
近くにいた大磯先輩に、声を掛ける。
沖から入ってくる汐が大きく渦巻く様になって、潮の流れが複雑になってきた。
流れの速さも、1ノット近くになってきた。
時折、真鰺は当たってくるが、アタリの感覚が可成り広がってきた。
なかなか厳しい釣りになってきた。
潮が変化したことと、蒸し暑さに耐えかねて「先に帰るわ」と、何人かの仲間達が帰り始めた。
午前11時頃。
「フグが出始めました」
汐元さんや上原さん達から連絡が来た。
この辺りでも、フグが姿を見せ始めた様だ。
フグに仕掛けを切られるのは嫌なので、私も帰ることにした。
帰る途中に、汐元さんから連絡が来た。
「今、別のポイントの状況を見に来たけど、3キロくらいの真鯛が来ました」
直ぐに船首の向きを変えて、そのポイントに直行する。
ベイト反応が凄い。
暫くやっていたが、ヤズがヒットしてくる状況。
それにしても、今日は台風の予想に反して凪の海になった。
釣果も、まずまずで、気になるベイトの状況も確認できた。
明日は、どのアタリから攻めれば良いのかも、大体見当が付いてきた。
私の思惑が当たってくれる事を願って、帰港した。
明日も、今日みたいに凪であります様に!