釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

7月28日 予想に反して、海は凪

2017年07月28日 | 日記
早朝5時過ぎ、一本の電話で起こされた。

「なんしょって!海はべた凪やど。行くど」

大磯先輩からだった。

時化ると思って、ぐっすり夢の中にいたので、半分頭が寝ている。

それでも、ジタバタと準備を整え、船着き場に走る。

出船の準備をしていると、知り合いの漁師さんの車が止まった。

「今からや。フグが多いど」

「はい、行ってきます。フグは合いたくないですね」

今の海の状況を、改めて船仲間の漁師さんから確認して、いざ出港。



朝日が反射して綺麗に輝く海は、台風の予想に反して、べた凪。

船のスピードが、ドンドン上がっていく。

「早くポイントに着きたい」

大磯先輩や倉爪先輩は既に、ポイントに入り釣りをしている。

ポイントに到着。



風もなく、べた凪。

潮は下り潮が南西方向に、0.6ノット前後でゆっくりと流れている。

下潮の流れも、そんなに速くない。

70グラムのジグが、やや斜めに落ちていく。

ベイトは瀬周りを中心に、海底から10~15メートルの範囲に、反応が出ている。

今日は、予約を頂いていたが、台風の影響で時化ると予想して、日延べして貰った。

「来て貰えば良かった」

と、思ったが、今頃仕事に向かわれているだろうな。

今日は、自分のやりたい釣りで少しでも、情報を集めておこう。

一流し目、しゃくり上げる範囲を海底から7~8メートルまでと決めて、小型ジグをシャクル。

直ぐにアタリが来た。

時折バタバタと暴れるアタリ。

「エソかな…」と思ったが、上がってきたのは35センチクラスの良型の真鰺。

次のアタリも、同型の真鰺が来た。

「出足が良いね」と、嬉しくなる。

最近のベイトに、カタクチイワシが混じる事があるのを思い出して、ジグを60グラムに変更。

すると、ゴツンと強いアタリが来た。

いきなり、ドラッグ音が鳴り響き、ラインがドンドン出ていく。

少し緩めにドラッグ調整していたので、獲物が思い切り走っている様だ。

10メートル巻き上げては、20メートル走られる。

「瀬に当たらなければ良いけど…」

相手の走りが、弱く感じたところで、思い切りラインを巻き上げる。

海中にカンパチが見えてきた。



2.4キロと、太った体型のヒレナガカンパチだ。

私の近くで流していた倉爪先輩にも、カンパチが来たと連絡を貰った。

時折確認する潮の流れは、下り潮が南西に流れているのは変わらない。

沖合にいた、上原さん、汐元さんコンビは「小さいけどシーラが来ました」と、教えて貰った。

離れたところにいる、大磯先輩は良型の真鰺が釣れている様だ。

私は、カンパチが釣れて気持ちが良い。

ベイトを確認しながら、流す位置を少しずつずらしていく。

ホール中に丸々とした鯖が来た。

次には40センチ近い、真鰺が来た。

ベイトの反応が多いところでは、ガッと強いアタリが来る。

竿先が海面に突っ込むのだが、針が切れたり、相手の口が切れたりで、なかなか上がってこなくなった。

そんな中、重々しいアタリが来た。



指4本くらいの、タチウオだった。

もしかして、針を食いちぎって逃げた奴は、タチウオだろうか。

このタチウオが釣れた時間が、9時30分過ぎ。

無風べた凪の蒸し暑さが、段々と応え始める。

お日様の当たる背中は、既に汗びっしょり。

少しでも、風が吹いてくることを願って釣りを続ける。

すると、汐元さんから連絡が来た。

「沖合から、良い潮が入ってきましたよ。綺麗に色をしていますよ」

潮が変われば、ベイトの反応する位置も変わる。

沖の潮目に船を入れて、潟に向けて船を流す。

すると、直ぐにアタリが来た。

これも、35センチ超の真鰺だった。

今日は、イサキが来ない。

海面には、鮫が背鰭を見せている。

「鮫が居ますよ」

近くにいた大磯先輩に、声を掛ける。

沖から入ってくる汐が大きく渦巻く様になって、潮の流れが複雑になってきた。

流れの速さも、1ノット近くになってきた。

時折、真鰺は当たってくるが、アタリの感覚が可成り広がってきた。

なかなか厳しい釣りになってきた。



潮が変化したことと、蒸し暑さに耐えかねて「先に帰るわ」と、何人かの仲間達が帰り始めた。

午前11時頃。

「フグが出始めました」

汐元さんや上原さん達から連絡が来た。

この辺りでも、フグが姿を見せ始めた様だ。

フグに仕掛けを切られるのは嫌なので、私も帰ることにした。

帰る途中に、汐元さんから連絡が来た。

「今、別のポイントの状況を見に来たけど、3キロくらいの真鯛が来ました」

直ぐに船首の向きを変えて、そのポイントに直行する。

ベイト反応が凄い。

暫くやっていたが、ヤズがヒットしてくる状況。

それにしても、今日は台風の予想に反して凪の海になった。

釣果も、まずまずで、気になるベイトの状況も確認できた。

明日は、どのアタリから攻めれば良いのかも、大体見当が付いてきた。

私の思惑が当たってくれる事を願って、帰港した。

明日も、今日みたいに凪であります様に!