月想記

戯言日記

家出のすすめ

2014-02-19 | 芝居
月蝕歌劇団の連続公演で、家出のすすめ ー草迷宮 サード篇ー~書を捨てよ、町へ出よう~
を観てきた。

寺山の7作品が詰め込まれたこの舞台。草迷宮とサードってどういう話になるんだ?と
思ったけれど、これがアングラの真髄ここにあり!といった感じの寺山ワールド。
言葉が舞い、少女達の肉体は跳ね回る。
赤襦袢、狐面、手鞠・・・ザムザが完全に昭和になっていた。

倉敷あみさんは普段あんなに可愛らしいのに、男役になるとめちゃめちゃ凛々しい。
ほんと男前で痺れる。
高田ゆかさんの少年らしさはダントツで、ものすごく引き込まれるお方。
夢野菜摘さんが大胆な濡れ場に挑戦していて、とても印象に残った。あのベビーフェイス
の姫カットにセーラー服がたまらない。←親父かっw
竹内礰郎さんの燻し銀の存在感。アメリカよ!
今回男優さんも沢山出てたけど、いつもにも増してそれぞれが光ってて見応えがあった。
月蝕歌劇団という劇団の底知れぬパワーを感じた舞台だった。

大雪の影響で連日開演が押したりしていて、私が観た時も40分ぐらい遅れて始まった。
その間舞台では役者さん達がモノマネやったり物販紹介をしたりで飽きないように繋いで
くれて、それがすごく和気あいあいとアットホームな雰囲気で気持ちが和んだ。
風邪ひいてて体調も悪くてかなりしんどかったのだけれど、行って良かったと思った。
雪をも溶かす熱いパワーがそこにはあったよ。

最後の名乗りの時に、友利栄太郎さんの髪にマッチの火が燃え移ってかなりの炎が上がって
いたのだけれど、ご本人はそのまま続けていてプロ根性を見た。
火傷とかしていないと良いのだけれど、大丈夫だったのかなぁ。

月蝕の次回はなんとあのドグラ・マグラと疫病流行紀。
これはもうまた絶対行くしかないではないか!

コメント
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