月想記

戯言日記

たかが世界の終わり

2017-03-29 | 映画
久々の映画。グザヴィエ・ドランのたかが世界の終わりを観てきた。

病で余命短いルイは12年ぶりに故郷へ帰るけれど、結局何も言えないまま家を去る。後にルイが
亡くなった後で今回の来訪の意味を知った家族は、どんな気持ちになるのだろう?
告げられなかったルイの気持ちもわかるだけに、やりきれない。そこに愛があるのにうまく
噛み合わない、すれ違うのが歯がゆい。

きょうだいって一緒に住んでいる時は近しい存在だけど、離れてしまうと親子よりも更に微妙な
間柄のように思う。断絶してるような兄弟姉妹が多いのも頷ける。
近いからこそ許せない事も他人より大きいし、愛しい気持ちもある分想いは複雑だ。

これは家族問題で悩んだ事がある人にはすごく染みる作品なのでは。家族ってすごく近いようで
いてものすごく遠いと感じる存在でもあって、でも愛おしくて切なくて。

ルイの母が息子に対して「理解できない。でも愛してる。」と言うシーンがとても印象に残った。
それこそ家族なんだろう。うちの母も私を理解は出来ないけれど、拒絶しないで接してくれている。
全性愛者の自分としては「彼氏できた?彼女は?」なんて会話が普通にできる今の状態が本当に
嬉しいしありがたい。

顔の表情だけのアップとか目の動きだけで感情をすごく感じられる撮り方とか、音楽との絶妙な
シンクロ度合い、青い空に舞う紅白のギンガムチェックとかの色彩の美しさなんかに、ドラン
らしさを感じつつの胸躍る観賞だった。
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東西肉弾音楽合戦ボンボコ

2017-03-28 | 音楽
3月27日(月)高円寺グレインのとまとなべ×女豹タッグ2マン「東西肉弾音楽合戦ボンボコ」へ。
まさに音の殴り合い、肉弾戦ボンボコ。とにかく両者共々格好良すぎて、観ているこちらも完全に
殴打の嵐でノックアウト。楽しすぎた〜。

前回のバースデーリサイタルから2週間ぶりのあみ太さんの歌声は全身に染み渡り、すごくワクワク
するんだけれど家に帰ってきた時のような安心感もあって。なんていうか、もう生活の必需品。







この夜の曲目は、ミザルー、カブキ、地獄の百合、葬式のタンゴ、長い道を、影のワルツ、
ロスト・イン・ザ・スターズ、ロンピロンピ、恋のロシアンキャフェなど。

今回私の座った位置からは演奏中の大和田さんが全然見えなかったので(泣)、思わずピアノに写る
お姿を撮ってみたり。(1枚目)でも指先は見えねど、変幻自在の軽快で美しいピアノの音色は良く
聴こえてきた。荒ぶる鍵盤の女神は今宵も降臨。







あみ太さんのおかげですっかりマスターした9拍子。
珍しくロンピロンピの最中が手ブレせずに撮れた奇跡の2枚(笑)





とまとなべのお二人は、大人の男が本気で楽しんで全力出してるというか気合入れて遊んでいるというか。
とにかく格好良くて楽しかった。その音、リズムの源を知りたくなる。ハーメルンの笛吹きのようにずっと
後をついて行きたい。









昨年末にカリトマトナベシーシャカを初めて観てその演奏に圧倒されたのだけれど、今回都丸さんと
渡辺さんの二人のとまとなべも本当に素晴らしくてまたぜひライブに伺いたい・・と思った。
格好良すぎです!あみ太さんの対バンは素敵な人達ばかり。おかげでどんどん魅惑の世界が広がる。

ラストのセッションはハヴァナギラとアラバマソング。ハヴァナギラは少し前まで聴けるとレアだった
けれど、最近はすっかりお馴染みに。それぞれの楽器パートの見せ場があって聴き応え十分。
横で踊り続けるあみ太さんが楽しそう且つセクシー。









アコーディオンにマイクを留めるガムテープを自分の口にも貼るあみ太さん。セルフ監禁モード(笑)





剥がしたガムテープには麗しのキスマークが♪


いつもの集合写真〜。この対バンはまたいつの日かぜひやって欲しい♪







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HEAVEN'S DOOR 17'3月

2017-03-26 | 音楽
3月22日(水)三軒茶屋heaven's doorへ二代目スケチヨさんを観に。

今回も二番手で登場のスケチヨさん。
この夜のセトリは

十把一絡げ
双六
ジプシー・ラメント
思えば僕の人生は
仮初

新曲の十把一絡げ初披露!芝居風の語りや女声や振りもありでザ・スケチヨな感じの一曲。
これから回を重ねる毎にどんどん化けて行きそう。
ご本人のお話では「めっちゃ走ってしまった!」との事だったので、本来はもう少しゆっくりな
感じなのか?初回披露にはよくあるエピソードだけど、初めて聴くから誰もわからないよ(笑)

エンディングテーマの仮初。私は久々に聴いたかも。最近最後にやる事が少ない気がする。
(・・と言えるほどまだ沢山観てはいないけれどw)この曲はやっぱ好きだなぁ。
この夜は音響に少々難があったものの、それでも歌声の素晴らしさは十分伝わってきた。
スケチヨさんもっと沢山唄って下さい〜!


↑そして今回もまた看板は「スケチヨさん」になってる(笑)
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身毒丸

2017-03-19 | 芝居
3月18日(土)世田谷パブリックシアターで万有引力の身毒丸を観た。

これが最後と思い、五感の全てで感じようと見つめてきた。2年前に観た時より更に母と子の
愛憎が胸に響いて、今気持ちが緋色に染まっている。瞼に残る赤、赤、赤。
人は皆血にまみれて生まれてくるのだ。愛と共に。

バンドの生演奏の臨場感と舞台上の物語の緊迫感と、鳥肌立ちっぱなしで心臓が苦しいままの
2時間弱。でもあっという間に終わってしまう。もっとあの空間に浸っていたかった。
今後もうその場に居られないという、刹那の時間に心奪われ乱される。
限りがあるからこそ余計に愛おしい。

蜂谷眞末さんの撫子は、とても怖いけれど美しく母性愛溢れる存在。母として理解出来てしまう、
真っ直ぐすぎるが故に歪んでもいる狂気の愛。
卒都婆のシーンは鬼気迫っていてものすごく凄みがあった。憎んでも憎みきれない。
愛と憎しみが表裏一体な感覚。

印象に残っているのが卒都婆シーンのしんとくと撫子、撫子に化けて現れたしんとくがせんさくを
蹂躙するシーン(ここでの高橋さんの姿の妖艶な事!)、ラストのしんとくと撫子の抱擁。
特にラストの二人が抱き合った時には、なんとも言えない感情に包まれた。
撫子が白髪になるのも含めて。

今回舞台の端々まで細かいところも観たいと思って意識して注目していたのだけれど、中央以外で
繰り広げられている小さな動きも素晴らしくて、どこまでも手を抜いていない全てが一体となって
作り上げられている世界観に、たまらなく魅了された。本当に伝説となる舞台。

ちゃんとした見世物小屋をまだ見た事がないのだけれど、子供の頃に見ていたらきっとすごく影響が
あったように思う。リアルじゃなくともこんなに響いているのだから。身毒丸での今村博さんの呼び
込み素晴らしかったなぁ。お代は後で結構です〜って、あんなの絶対入っちゃうよ。

そして今回会場の端に展示されていたマリアの心臓の人形スペース。撮影禁止で撮れなかったけれど、
天野可淡さんの撫子に清水真理さんのしんとく人形という豪華な展示に、思わず足を止めて見入って
しまった。

ずっと触れていたかった美しくも残酷な世界。余韻冷めやらず。
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蜂鳥あみ太バースデーリサイタル2017

2017-03-13 | 音楽
3月12日(日)下北沢440での蜂鳥あみ太バースデーリサイタル2017「歌手生活8周年記念あみ太
フェス2017~とくと見さらせ!血糊で描く地獄シャンソン曼荼羅・歌でもってブチ殺す~」へ。
1年に1度の最も楽しみなイベント。今年は全ユニット総出演で正に豪華絢爛。息をもつかせぬ怒涛の27曲。
魅了され魂ごと持って行かれた3時間でした。最高だ〜。大好きだ〜。おめでとう!
(写真めちゃめちゃ多めで参りますw)

一番手はアミタンゴ。火サスのテーマからのジェラシーで始まり、ロホ・タンゴ、タンゴ・イン・エデン
で心臓を撃ち抜かれる。









曲目は他に葬式のワルツ、我が死へのバラード。
アミタンゴはしっとりとかつ重厚に、大人な魅力溢れるユニット。麻矢さん、大和田さんの女性陣が
ゴージャスで何とも麗しい。









二番手は地獄の曼珠沙華。CD発売のレコ発です♪とにかくカッコ良くて立ち上がって踊り出したい事しきり。
曼珠沙華を聴くとじっとしては居られない。
ミザルー、歌う鐘のこの下で、マンダレイ・ソング、地獄のユリ、イエッサー、モンスーンの夜、
ロスト・イン・ザ・スターズ、長い道を・・と、CDに入ってるのは全曲演奏。











曼珠沙華でのイエッサーは初めてだった気が。いつもより少しアップテンポなイエッサー。
今回ついにあの岩下社長がライブを観に来てくれていて、社長さんも一緒ヴァージョン。感無量。









ラストはザ・スパンデックス。心地良くピアノでぶち殺されて、歌う鐘の弧の下で駆け抜けて、長い道を
ライライライ。このリズム、躍動感、たまりません。









科学の夜、ソフトバレエのAfter Images、ボウイのLife on Marsのカヴァーメドレーはもう最高の一言。
After Imagesはイントロで泣きそうになったよ。選曲がニクすぎる!
そして今回なんと大砲ソングを!スグルさんのいないあみ太さんだけの大砲ソング。でもバンドメンバーの
歌声もあって、なんとも言えず胸が熱くなったのでした。









スパンデックスもぜひCD出して欲しい。皆さまそれぞれの巧みな演奏に乗って、朗々と響くあみ太さんの
歌声は本当に心地良い。とみ子を抱え上げて愛撫したシャカさんは圧巻でありました。





恒例のエル・トリステでの薔薇投げの後、急に座り込んだままマイクを手にするあみ太さん。
どうしたのかと思ったら、床の木目にあみタイツが絡んで立てなくなったとの事(笑)





アンコールはまずあみ太さんと真也さんの二人でしじまのふたりを。その後全員でハバナギラと全身の骨が
折れるワルツ。ここでの皆さまのソロの巧みさ。職人技炸裂!めちゃめちゃカッコ良かった!!











真也さんは私の位置からまたも演奏中の写真は撮れなかったので、アンコール時のみ。新生姜色の謎の宇宙人(笑)
でもピアノは最高にイカしてました。





アンコールでバラを咥えての色っぽいあみ太さん。茎がないので少し不思議な感じだけど、何をしても絵になるのです。







ラスト、汗の玉が光るこの夜の熱唱を物語る神々しいお姿のあみ太さん。後ろ姿も美しいです。
不純な目で見てはいけません(笑)









宴の後。エル・トリステは特別な時にしか聴けないからこそ思い入れのある曲。また来年も薔薇を投げられますよう。。。
今年もいつまでも余韻から抜けきれない、素晴らしいライブでした。この夢にずっと浸っていたい。



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