『地粉の店 やどり木』の店主のつれづれ日記 ~心をこめて毎日を送る人たちへ~

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身土不二

2013-12-13 17:51:02 | 日記
先日読んだ雑誌にルヴァン(天然酵母のパンを日本に根付かせたと言われているパン屋)さんの記事がありました。
とても興味深く読みました。
その精神に共感するところ多し。

天然酵母を教えてくれたフランス人のマクロビオティックの思想に共感し
国産の小麦のみを使い続けているといいます。
マクロビオティックというのは
『菜食主義』のことだと、実は思っていたのですが
『身土不二』という意味もあるそうで
あぁ、日本もフランスも昔から大事にしているものは一緒なんだなと
思ったのでした。

暮らしている土地のものをいただくことが心身の健康につながっていく。

どこにも無駄がない、ということでもありますよね。
いろいろな意味で。


我が家は農家です。
日本の多くの農家さんがそうであるように
農を生業として暮らすにはいささか厳しい国でもあります。
(農だけで生きてる方もたくさんいらっしゃると思いますが・・・)
人間にとって一番と言っていいほど大事な『食』にかかわる産業が
そんな状況でなんとか暮らしていけるのは
国や行政、農協の補助があってこそ。
食にかかわる産業だから守られてもいいとも思いますが
せっかくなら自立できるようなサポートをしてくれたらいいのに、
なんて傍から見てる私なんかは思ってしまうのです。

だから、地元の農家さんが作るものを使って作りたいというのが
私の(やどり木の)精神。
こんなちっぽけなお店で出来ることなんて大したことではないけれど
始めなければ理想にも近づけないかな、と。

味だけ求めればいろんな国の料理になれてしまった私たちの口に合うものは
海外製のものを使ったり南国のものを使ったりしてしまうのかもしれないけれど
今おいしい、と感じるだけでなく
あの時おいしかったよね、また食べたい。
と思えるものを作りたいなと思っています。
そしてそれはその土地に根付いている風土を含んだ『味』なのではないかな
なんて思います。

パンが日本のものかどうかはさておき(?)
その土地の食べ物として土地で採れたものを使う
難しいことではないですよね。

身土不二というマクロビ、みなさんも意識してみてはいかがですか?
家で採れた野菜や果物が実は一番おいしいって体でわかるはず!!


と、ここで『岩手にワイナリーがあってよかったなぁ~』と
切に思うやどり木店主なのです。(^^ゞ
(↑結局そこに落ちるのかい!(;一_一) いえいえ、地産地消です☆)


明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。(^-^)