『地粉の店 やどり木』の店主のつれづれ日記 ~心をこめて毎日を送る人たちへ~

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冷え取り

2014-11-20 20:00:02 | 日記
昨日おとといの連休中
ふと思い立ってまた冷え取りの本を読み返していました。
(進藤先生と娘さんの)
もう、どっぷり読んでいたのですが
やっぱりこれってすごいなぁ~と思います。

進藤先生というのは元々は公立病院のお医者さま。
そう、西洋医学で治療なさっていた方なのです。
でも完治しても数年後にまた同じ病気で病院に来る患者さんが多く
本当に治すのが医師の役目だと東洋医学を取り入れ
「冷え」を取る治療をして患者さんを治していったそうなのです。
(かなり簡単に表現しております)
ですが、それは病院にとっては利益の出ないやり方で
結果、その病院を退職することになりご自分で治療院を開院なさいました。
(今は治療院はなくご高齢ということもあり冷え取りについての講演や相談は娘さんが
なさっています。)

そこで、なんとな~く「おかしい・・・」と思っていたことについての
自分なりの結論が出たような気がして
うんうん!そうだよね!そのほうがいいよね!
と思ったことがありました。

今、医師が少ないということが言われていますが
医師が少ないということは患者さんが多いということですよね?
患者さんが多いということは病んでいる人が多いということです。
病んでいる人がなぜ治らないかというと
病院に行って治療していることの多くは症状を抑えているだけで
本当の意味ではその病は治っていなくて
ただその症状が治まっているだけなのです。
で、その病の元が他に移ったら今度は違う病気として
違う専門科に診察に行く。
いわば体を刻んで(パーツパーツで)症状に対して対処療法する。
で、結局は病の元は体のどこかにくすぶっていて
体の外に出たいのに出してもらえない状態が長く続く。
それがある日突然、心臓や脳に急激に負担がかかって
大変なことになる
んじゃないかなと。

いつの頃からか私は病院が嫌いで(というか丈夫で行く機会があまりなかったので)
風邪気味な時も自分で治していました。
どうしてもここを頑張らなきゃない時は薬を飲むことはあっても
出来る限り漢方系のものを、少しだけ。
これってきっと体がわかっていたんだろうなーと思います。

「肩のこの辺りの筋がさぁ・・・」なんて言って
家族が湿布をくれて気を使ってその日は貼ってみるものの
筋がおかしいのが自分でわかる以上、それは治すための湿布ではなくて
痛さを忘れるための湿布なのですよね。
「そうじゃなくてこれを治す体操を教えて~」という感じ。

で、話は戻りますが
医師が足りなくなるくらい人間ていうのは弱いはずはなくて
自分で治す力を退化させてきてしまったから病院に行かなければいけなくなって
それはなぜかというと病院とかお医者さまとか製薬会社が生きていくために
患者さんをつくらなければならなくて
そのぎりぎりのところで薬を処方してもらっているんじゃないかと思うんです。
志を持って医療現場にいらっしゃる方も多いと思います。
でも、そういう部分もあるんじゃないかというお話です。

奥州市では小さな子供が病院にかかるとその医療費が戻ってきますよね?
(私には子供がいないのでそのシステムはよくわからないのですが)
その医療費、戻ってくるからといって不摂生させていたりする親はないでしょうか?
本当に大変な時はもちろんお医者さんに診てもらうことが必要だと思うのですが
(小さい子供は特に)
”なんかあったらすぐ病院行けばいいし。だからご飯は○ックで大丈夫よ。
どうせお金戻ってくるし”(ここまで極端でなくても)
なんて、甘えていることはないでしょうか?

こういうのが医師不足を招いているんじゃないかと思うんです。

市のこのシステムも全額負担でなくて何カ月病院にかからなかったらご褒美♪
システムにしたら若い親御さんもゲーム感覚でできて
なおかつ体のことについて見つめなおす機会にもなるのに・・・なんて
思ったりします。

幸い、やどり木にいらっしゃるお客様はその辺りとってもしっかりしていて
「出来るだ薬飲ませたくないんですよねー」という方も多いです。
ほっとします。
ということは、ここで書いても意味はない気もしますが・・・(^^ゞ

免疫力とか自然治癒力を高めるためのレクチャーをしてくれるのが
本当の「お医者さん」だと思うのですよね。
「医学」なんてない時代は哲学者が病を治していたりしたのは
結局のところそういうことなんだろうと。。。
現代だって物知りのおじいちゃんおばあちゃんが教えてくれる
民間療法がなんだかわからないけど浸透していたりして
それで治すこともありますよね?
ただ、それを教えてくれるおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮さなくなってきていて
知り得ないというだけで。

民間療法ではないけれど、この連休中
祖母と温泉に泊まりに行っていて
当然のごとく靴下を履いて寝ようとしましたら・・・
「足袋はいで(履いて)寝んの?足袋はいで寝るづど(寝ると)親の死に目に会えねづど(会えないっていうよ)」
”え゛っ!?そんなん知らんかった・・・”
でも今さら靴下を履かずに寝るなんてできっこなくて
「これは足袋じゃなくて靴下だからいい」ことにして寝たのですが
昔の人が言い伝えてきたことには意味はあるんだと思います。


暑いからクーラーの効いた部屋で~
→暑いなら汗をかこうよ!体の中に閉じ込めていたら頭がぼーっとしてくるでしょう!

寒いから暖房つけて~
→その寒さを体感しようよ!冬は寒いんだよ!
 雪が降って川になって田畑に水が行くからおいしいお米が食べられるんだよ!

ウォーキングするためにウエア買ったよ~
→ぞうきんがけとお買い物に近所の商店街に歩いていけばそんな運動必要ないんじゃ・・?


むむむ・・・
なんだかね。色々つっこみどころ満載の現代であります。

昔ばっかりが「すばらしい」わけではないけれど
みんなが「勘」を磨いて今の自分の身体は何を求めているかを感じて行動をすることが
医師不足の解消になると思う!というまたまたでっかいところへ結論を持っていく
やどり木店主でした。(^^ゞ
冷え取りからどうしてここへ辿りつくのかというと
やっている方は説明の必要はないかと思いますが
冷え取りをすると否が応でも自分の身体と向き合わなければならず
それは他の人は参考にできない、オリジナルな「自分」を知ることでもあって
それは自分が自分を感じることでしか前に進めないことだからです。
(ってなんだかちょっと哲学的な表現?)


明日もみなさまのご来店、ご利用を心よりお待ちしております。(^-^)


※ そうは言っても外科的医療はすばらしいものも多いと思います!