アイルランドの家庭でつくられるお菓子の大半は、おとなりの英国から伝わったものです。そもそも昔は家庭料理の本も、英国製がほとんどでしたし。
クランブルやタルト、フルーツをたくさん使ったティーブレッドなどは、すでにアイルランドの伝統菓子として定着しており、どこが起源か問われなくなっています。
そんななか、英国ではよく知られているのに、アイルランドであまりポピュラーでない、ある意味珍しいのが「サマープディング」。
名前だけは知られているものの、なかなか出会う機会がありません。
たぶん、私のリサーチ不足ってことではなかったと思うの。
10年ほど前に、友人がホームパーティで、デザートにサマープディングをつくったという話をしたときに、聞いてた仲間が「珍しいねー。どうやってつくるの?」とたずねていました。
当の友人は「カンタンさ。ラズベリーやブラックベリー、様々なベリーを赤ワインで煮てシロップをつくる。型の中にホワイトブレッドを並べて、ベリーのシロップを注ぎ、一晩置くだけ」え?それだけ?
その当時、私は料理本の写真でしか見たことがなかったのですが、白いパンに染みこんだベリーは、赤というより濃いピンクで、すごく美しいお菓子です。これはパーティで、盛り上がるだろうなー。
一般的にならなかった理由のひとつは、アイルランドの人たちが、それほど白い食パンに興味がなかったからなのではないかしら。
材料を見て、「なにぃ~、食パンでつくるお菓子だってぇ~??」と、あまり食指が動かなかったのだと推測します。だって、私もそう思った。白いパンをシロップにひたすだけで、おいしいデザートになるなんて、信じられないって。
それが最近、料理雑誌やレストランのメニューにのり始め、ようやく私もお味見することができました。またまた同じ河岸の話で恐縮ですが、ウィックロウのハンターズホテルでディナーしたときのこと。
メインでお腹いっぱいだったのですが、デザートメニューに見つけた「サマープディング」を見逃すわけにはまいりません。
いや~びっくり。これは、ひとり用サイズにつくられたもので、見た目もかわいらしかったけど、味に驚いた。これって、ほんとうに、ただの白パン??
甘酸っぱくジューシーで、口の中でとろりととけてしまうデリケートなお菓子です。アイスクリームも合うだろうなぁ。お腹いっぱいでも、すいすいと食べられてしまう、さっぱりしたデザートです。
詳しいつくり方の載っている、いい本も見つけました。日本で、です。
「英国伝統のホームメイドお菓子」ジュリー・カレン著(河出書房新社刊)
アイルランドのシーフードレストランに勤めていたのですって。どこでしょうね??
彼女の本には、アイルランドでもおなじみのお菓子のつくりかたが、たくさん載っているので、すごく重宝です。
★mamakarinさんから、コメントをいただきました。カントリーバターの話を「おいしそう!」って、ほめてくださって、嬉しかったです。メッセージは、とっても励みになるので、お待ちしていまーす!! Yumiko (^o^)
★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆
⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
ハンターズホテルの食後に登場したサマープティング。かわいいでしょ? |
そんななか、英国ではよく知られているのに、アイルランドであまりポピュラーでない、ある意味珍しいのが「サマープディング」。
名前だけは知られているものの、なかなか出会う機会がありません。
たぶん、私のリサーチ不足ってことではなかったと思うの。
10年ほど前に、友人がホームパーティで、デザートにサマープディングをつくったという話をしたときに、聞いてた仲間が「珍しいねー。どうやってつくるの?」とたずねていました。
当の友人は「カンタンさ。ラズベリーやブラックベリー、様々なベリーを赤ワインで煮てシロップをつくる。型の中にホワイトブレッドを並べて、ベリーのシロップを注ぎ、一晩置くだけ」え?それだけ?
その当時、私は料理本の写真でしか見たことがなかったのですが、白いパンに染みこんだベリーは、赤というより濃いピンクで、すごく美しいお菓子です。これはパーティで、盛り上がるだろうなー。
一般的にならなかった理由のひとつは、アイルランドの人たちが、それほど白い食パンに興味がなかったからなのではないかしら。
材料を見て、「なにぃ~、食パンでつくるお菓子だってぇ~??」と、あまり食指が動かなかったのだと推測します。だって、私もそう思った。白いパンをシロップにひたすだけで、おいしいデザートになるなんて、信じられないって。
それが最近、料理雑誌やレストランのメニューにのり始め、ようやく私もお味見することができました。またまた同じ河岸の話で恐縮ですが、ウィックロウのハンターズホテルでディナーしたときのこと。
メインでお腹いっぱいだったのですが、デザートメニューに見つけた「サマープディング」を見逃すわけにはまいりません。
いや~びっくり。これは、ひとり用サイズにつくられたもので、見た目もかわいらしかったけど、味に驚いた。これって、ほんとうに、ただの白パン??
甘酸っぱくジューシーで、口の中でとろりととけてしまうデリケートなお菓子です。アイスクリームも合うだろうなぁ。お腹いっぱいでも、すいすいと食べられてしまう、さっぱりしたデザートです。
詳しいつくり方の載っている、いい本も見つけました。日本で、です。
「英国伝統のホームメイドお菓子」ジュリー・カレン著(河出書房新社刊)
アイルランドのシーフードレストランに勤めていたのですって。どこでしょうね??
彼女の本には、アイルランドでもおなじみのお菓子のつくりかたが、たくさん載っているので、すごく重宝です。
★mamakarinさんから、コメントをいただきました。カントリーバターの話を「おいしそう!」って、ほめてくださって、嬉しかったです。メッセージは、とっても励みになるので、お待ちしていまーす!! Yumiko (^o^)
★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆
⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
食べてみたいです。
日本でも食べられますか?
色やかたちもかわいいんだろうな、と思います!
初めて食べたときには
「こんなに美味しいお菓子があるなんて」
と感激したものです
アイルランドではあまりポピュラーではないデザートだったんですね
去年バリマルーにいたのですが
学校で作ったのは食パンではなくスポンジケーキを使った
それは贅沢で美味しいサマープティングでした
ゆみ子さんのブログや本の大ファンです
これからも楽しみにしています