トランジション・イヤー（４年生、日本の高校１年生に相当）はとてもユニークな１年で、学業よりも個人の人間形成や社会性の獲得を重視しています。トランジション・イヤーは、何よりも試験へのプレッシャーがなく、興味を広げたり、勉強のスキルを伸ばしたり、社会のことを学んだり、個人の成熟を目的としているのが特徴で、高校卒業時に受験するリービング・サーティフィケート試験への橋渡し的な学年です。留学生にとっても英語を身につけるのに最適な一年のよう。
どのようなジャンルが勉強されるのかというと、
・Communication （コミュニケーション、言語）
・Guidance and counseling （進路指導とカウンセリング）
・Maths （数学）
・Physical education （体育）
・Personal and social development （個人及び社会性の発達）
・Aesthetic and cultural studies （美学、カルチュラル・スタディー）
・Philosophical and religious education （哲学、宗教教育）
・Science and technologies （科学とテクノロジー）
・Civic, political and social education （政治、社会教育）
・Business studies and enterprise education （ビジネス）
・Environmental education （環境教育）
といっても曖昧…。
英語と数学とアイルランド語（留学生は免除）は必修ですが、その他に実際、去年St.Andrew’s Collegeでトランジション・イヤーを経験した高校生たちは、こんなことをしました。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
【ワーク・エクスペリエンス】
２月に２週間、５月に２週間、計４週間の職業体験をしました。それぞれ、自分の興味に合わせて、図書館、子ども服ショップ、レストラン、額ぶち屋さんなどで働きました（アートに興味がある、英語で接客してみたい、などの興味がある生徒）。ワーク・エクスペリエンスは、自分がやってみたい、興味のある職業を実際に体験するチャンスです。中にはイギリスのサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドで職業体験をした子もいるとか…！
職業体験は将来の職業イメージを具体的にし、また実社会で働くということを学ぶことができます。働きぶり、協調性、身だしなみ、時間厳守などが雇用主から評価されましたが、みんなとても良いコメントをもらっていました。
【課外活動、体育】
去年みんなが参加したのは、オリエンテーリング、ロック・クライミング、カヌー、ヒル・ウォーキング（山登り）、スカッシュ、サッカー、キャンプなどなど。アウトドアスポーツも満載です。６人くらいの小さなグループに分かれて、順番にいろんなアクティビティを経験しました。ロック・クライミングでは、「怖い！怖い！」とパニックになった子もいたそうです…！
【アイリッシュ・カルチャー】
カルチュラル・スタディーの一つで、アイルランドの文化を勉強しました。アイルランド語やアイリッシュ・ダンス、ホイッスル（笛）、アイルランド語の歌などを行ったそうです。アイリッシュの生徒はかなり一生懸命歌うらしい…。その他、アイルランドの神話や、アイルランドのカウンティ（県）のことも勉強しました。
アイルランドの文化以外に、選択教科でイタリアン・カルチャーを勉強した子もいます。イタリアの都市やセリエA（サッカーリーグ）について調べたり、資料を切り貼りして、自分の“ガイドブック”を作りました。
【チャリティ】
学年を通じて、いろいろチャリティの催し物がありました。クリスマスにはウィンター・フェアでカードやお菓子を売ったり、コーラスに入っている子は歌を歌ってお金を集めました。生徒の作品や有名人のサインなどのオークションも行いました。売上金はアフリカのウガンダの病院や学校建設のために寄付されます。また、先生と生徒代表が親善と義援のためにウガンダを訪問したそうです。
【ミニカンパニー】
選択科目です。自分たちで会社をプランニングすることが目的です。どんなビジネスがいいかを考え、自分のビジネスのサイトもデザインしました。Tシャツ、マンガ、アクセサリー、水鉄砲（！）といった商品のアイディアが出たそうです。高校生の周りにある商品といった感じ…（笑）。グループでそれぞれ商品を決め、作って、実際に学校で販売したりしたそうです。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
今回は取りあえず、ここまで。次回、「トランジションイヤー後編」では今回紹介した以外の科目や、実際に授業を体験した高校生の生の体験談を掲載いたします！
■後編の記事はコチラから＞＞＞
┗ トランジションイヤー後編（2005/11/25）
★「アイルランド・ハイスクール・ダイアリー」ICTのプロフィールはコチラから★
☆「アイルランド・ハイスクール・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆
⇒アイルランドへの高校留学はアイルランド留学センターにおまかせ！
どのようなジャンルが勉強されるのかというと、
・Communication （コミュニケーション、言語）
・Guidance and counseling （進路指導とカウンセリング）
・Maths （数学）
・Physical education （体育）
・Personal and social development （個人及び社会性の発達）
・Aesthetic and cultural studies （美学、カルチュラル・スタディー）
・Philosophical and religious education （哲学、宗教教育）
・Science and technologies （科学とテクノロジー）
・Civic, political and social education （政治、社会教育）
・Business studies and enterprise education （ビジネス）
・Environmental education （環境教育）
といっても曖昧…。
英語と数学とアイルランド語（留学生は免除）は必修ですが、その他に実際、去年St.Andrew’s Collegeでトランジション・イヤーを経験した高校生たちは、こんなことをしました。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
【ワーク・エクスペリエンス】
２月に２週間、５月に２週間、計４週間の職業体験をしました。それぞれ、自分の興味に合わせて、図書館、子ども服ショップ、レストラン、額ぶち屋さんなどで働きました（アートに興味がある、英語で接客してみたい、などの興味がある生徒）。ワーク・エクスペリエンスは、自分がやってみたい、興味のある職業を実際に体験するチャンスです。中にはイギリスのサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドで職業体験をした子もいるとか…！
職業体験は将来の職業イメージを具体的にし、また実社会で働くということを学ぶことができます。働きぶり、協調性、身だしなみ、時間厳守などが雇用主から評価されましたが、みんなとても良いコメントをもらっていました。
【課外活動、体育】
去年みんなが参加したのは、オリエンテーリング、ロック・クライミング、カヌー、ヒル・ウォーキング（山登り）、スカッシュ、サッカー、キャンプなどなど。アウトドアスポーツも満載です。６人くらいの小さなグループに分かれて、順番にいろんなアクティビティを経験しました。ロック・クライミングでは、「怖い！怖い！」とパニックになった子もいたそうです…！
【アイリッシュ・カルチャー】
カルチュラル・スタディーの一つで、アイルランドの文化を勉強しました。アイルランド語やアイリッシュ・ダンス、ホイッスル（笛）、アイルランド語の歌などを行ったそうです。アイリッシュの生徒はかなり一生懸命歌うらしい…。その他、アイルランドの神話や、アイルランドのカウンティ（県）のことも勉強しました。
アイルランドの文化以外に、選択教科でイタリアン・カルチャーを勉強した子もいます。イタリアの都市やセリエA（サッカーリーグ）について調べたり、資料を切り貼りして、自分の“ガイドブック”を作りました。
【チャリティ】
学年を通じて、いろいろチャリティの催し物がありました。クリスマスにはウィンター・フェアでカードやお菓子を売ったり、コーラスに入っている子は歌を歌ってお金を集めました。生徒の作品や有名人のサインなどのオークションも行いました。売上金はアフリカのウガンダの病院や学校建設のために寄付されます。また、先生と生徒代表が親善と義援のためにウガンダを訪問したそうです。
【ミニカンパニー】
選択科目です。自分たちで会社をプランニングすることが目的です。どんなビジネスがいいかを考え、自分のビジネスのサイトもデザインしました。Tシャツ、マンガ、アクセサリー、水鉄砲（！）といった商品のアイディアが出たそうです。高校生の周りにある商品といった感じ…（笑）。グループでそれぞれ商品を決め、作って、実際に学校で販売したりしたそうです。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
今回は取りあえず、ここまで。次回、「トランジションイヤー後編」では今回紹介した以外の科目や、実際に授業を体験した高校生の生の体験談を掲載いたします！
■後編の記事はコチラから＞＞＞
┗ トランジションイヤー後編（2005/11/25）
★「アイルランド・ハイスクール・ダイアリー」ICTのプロフィールはコチラから★
☆「アイルランド・ハイスクール・ダイアリー」投稿一覧はコチラから☆
⇒アイルランドへの高校留学はアイルランド留学センターにおまかせ！
