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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「スパイスド・ビーフ」

2007-11-05 00:19:09 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ハロウィンが終わると、いっきにクリスマス準備へと突入していきます。
 肉屋さんやスーパーの精肉コーナーに、塩漬け豚肉のハムやベーコンのかたまりと並んで、スパイスド・ビーフが登場する季節になりました。

秋深まる頃、隣町ネースのお散歩コース、キャナルのほとりにて。
ノーランズで買ったスパイスド・ビーフ。表面にスパイスがびっしり。
 牛肉に様々なスパイスとともに塩漬けした、独特な保存肉はクリスマスの翌日、セント・スティーヴンスデーのごちそうとして知られています。
 一晩、水につけて塩抜きし、翌日たっぷりの水を使って茹でる行程は、ハムやベーコンと同じ。

 使われているスパイスは、シナモンやジンジャー、クローブ、ナツメグなどなどで、茹でている間、家中ハーブの香りでいっぱいになります。

 あたたかいうちに切り分けて、ディナーにしてもいいし、冷ましてからいただいてもオッケー。わたしは、冷ましてから食べるのが好き。香りが落ち着いて、肉がきゅっとしまると、噛むほどに味わいが深くなって、トクした気がします。

 10年ほど前は、それほどポピュラーではなかった気がするなぁ。ダブリンの下町やニューブリッジのスーパーなんかでは目立たなかったと記憶しています。

 肉のメッカ、コークではもっとさかんに売られていたのかも。
 あるいは、クリスマス前の肉屋さんには、店の外まで長い行列ができるほどの大混雑になるので、わたしが気づかなかっただけ、という可能性も。そもそもクリスマス直前に、肉屋さんに走るのは男性陣の役目だし。

 ターキーは小ぶりなのでも4キロほどありますから、それにハムなどを加えれば、すぐ10キロくらいの買いものになるので、男手にたよるのが賢明です。

 さて、ニューブリッジの隣町キルコリンにある肉屋さん、ノーランズでつくられるスパイスド・ビーフには定評があります。コンテストで1位になったこともあるくらい。
 初めて、ここのスパイスド・ビーフを買ってみたのは、3年ほど前のことです。

 クリスマス以降、しばらく店頭に並んでいるスパイスド・ビーフを見かけたとき、お店のひとの「うまいぜー」という言葉につられて買うことに。

 以来、友人たちが遊びに来るときなどに重宝しています。
 案外、アイリッシュでも「初めて食べた」なんていう人が多いので、やっぱりそれほどポピュラーな食べ物ではなかったんだな。

★ずっと前にいただいたコメントにお返事です~
@9/2 Nardyさんへ。
ムール貝を食べたスライゴーの海沿いパブは、Grangeという町の近くで、
「Pier Head Hotel」のバーです。The Strand、今度探して行ってみますー
@9/10 えつこさんへ。
朗報です。吉祥寺の紀の国屋で、アイルランド産サバの薫製の缶詰めを見つけました!キッパーもあるの。まだ食べてみていないので、お味のほうは改めてご報告しますね。
@9/24 Hanaさんへ。
Altamont Gardenにいらしたことがあるのですね。それこそ「シークレットガーデン」という場所をご存知だったことに驚きました。この間、日本から遊びにきた友人を連れていったのですが、すっごく喜んでくれて。Hanaさんも、庭の主のようなクジャクたち、ご覧になってますよね、きっと!

★お知らせ
もしお近くにJAのお店があったら、「樹音」というフリーマガジンをご覧ください。少し前で恐縮ですが、9月15日発行のVol.28に、アイルランドの伝統料理について記事を書きました。


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