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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「りんごの季節」

2006-11-06 20:40:11 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 お休みをいただいた間、友人をたずねてベルギーに行ってきました。アイルランドよりもだいぶ暖かく、コートもいらないくらいで、びっくり。ムール貝のシーズンで、トマト煮や白ワインとセロリ風味などをフレンチフライと一緒に、たらふく食べてきました。

 今週は、ポルトガルに出かけます。北部の町ポルトまではダブリンから直行便が出ていて、2時間ほどで別世界というのが嬉しい。時差がないのも助かります。

 10月の最終日曜日にサマータイムが終わり、日本との時差は8時間から9時間になりました。このねぇ、サマータイムのたった1時間の差がいまだによく理解できないでいます。ちょうど境目になる真夜中、いつも聴いている2時間のラジオ番組が、3時間になったりすると、さらに混乱。

 今年の秋は、とてもマイルドでした。すでに暦の上では冬になっているというのに、コートも要らない日が続き、木々の黄葉も遅かったし。それでもハロウィンが終わり、暦の上で冬が始まったとたん、ぐっと寒さが本格的になりました。

ネースのファーマーズマーケットにて。おいしいサワードウのバゲットを売っているクレアの家の庭でとれたりんご。
テンプルバーやダンレアリなどで売っているアップルジュース。りんご本来の味が凝縮されてます。小さいビンもあるので、ぜひお試しを。
 秋深まる頃から、りんごの季節が始っています。
 アイルランドのりんごは、たいていが小ぶりです。甘みだけでなく、ちゃんと酸味があって、ぱしっと皮ごと丸かじりするのに、ちょうどいいサイズ。

 料理にはクッキングアップルといって、調理専用のりんごを使います。
 生のままでは食べられない、無骨なりんごなのに、火を通すとあっという間にジャム化する不思議な果物。お砂糖を加えて、デザートにしたり、甘みをおさえて豚肉料理のソースにしたりと万能です。

 生で食べるタイプのりんごを調理してしまうのは、ちょっともったいないのだけど、少しすっぱかったり、買いすぎちゃったりしたときには料理に使ってしまいます。

 定番は、豚肉のキャセロール。まず厚切り豚肉をフライパンで、じゅうっと両面キツネ色に焼きます。肉を取り出してキャセロール鍋に移した後、同じフライパンでタマネギとマッシュルームをバターで炒め、最後にスライスしたりんごをさっとまぜあわせ、塩、コショウ、スープの素、ベイリーフを加え、豚肉の上にかぶせます。サイダー(日本ではシードルという方がポピュラーかな、りんごでつくった発泡酒)を具がかくれるまで注ぎ、200度のオーブンで30分ほど。マッシュポテトを添えたり、ご飯にも合います。煮込むときに使うハーブは、タイムやセージ、ローズマリーが多いけど、クミンやガラムマサラでカレー風味にしてもよさそうね。


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