先週は、お休みをいただいて、南部ケリーにある町ケンメアに行ってきました。
おいしいものの豊富な、かわいい町です。レポートは、またあらためて。
* * *
アイルランドの夏は、スポーツイベントが目白押し。
ダービー、オークスの終わった後は、ゴールウェイで7日間のフェスティバル・ミーティングが開催されました。
毎年、ゴールウェイ・アーツフェスティバルが1週間開催された直後、レースミーティングにバトンタッチ。7月のおわりの2週間、ゴールウェイは満員御礼状態になります。
夏をにぎわすイベントの中心は、国技ハーリングとゲーリックフットボール。
ゲーリックスポーツと総称されるふたつのスポーツは、アイルランド人魂を守る大切な球技です。ハーリングはケルト神話にも登場する古い球技で、クリケットやホッケー、ゴルフの元祖といわれており、とすると、ゴルフが起源といわれるベースボールの元祖ともいえるようです。
一度だけ、ハーリングの試合を観に行ったのですが、世界最速の球技とよばれるだけあって、最後まで球のゆくえを追えませんでした。
ラジオ中継がいちばん試合運びをつかめるかも。
ハーリング専門(それもラジオのみ)のベテランコメンテーターが、試合運びのみならず、プレーヤーたちのバックグラウンドやエピソードなどや、さらには、ちょうど試合当日だったブルームズデーの話を盛り込むなど、ポエティックかつエンターテイニングな中継なんだそうです。
ゲーリックスポーツは、アイルランドがイングランドから独立するプロセスの中で生まれました。アイルランド市民の、独立への気運を高めるため、国語であるゲール語の復活を提唱したイエイツを始めとする芸術系の運動家たちに続き、体育系のグループが「イングランドのサッカーやラグビーよりもエキサイティングなスポーツで、アイリッシュをひとつにまとめあげよう」と今の国技をクリエイトしたのです。
愛国心を高めるために、どこかの国のように、国歌や国旗などにこだわるよりも、ずっと知的なやり方で、アイルランドの在り方を象徴しているように思います。
ゲーリックスポーツは、カウンティ(県)対抗で、夏中かけて勝ち抜き戦が行なわれます。ちょっと高校野球に似てるかな。
完全なアマチュアスポーツなので、地元の若者たちがヒーローになるわけです。
ケルト的要素ともいえ、古い区分けであるレンスター、マンスター、コナクト、アルスターの4地区のチャンピオンを選出した後、オールアイルランドで国いちばんを競うのですが、かつて地域ごとに王がいて、4地区で戦っていたときをなぞっているかのようです。
わがキルデアは、ハーリングがふるいません。ゲーリックフットボールも、チームカラーの「白」が、降参の白旗をイメージして、どうも弱々しく、ニックネームの「リリーホワイト」も、響きはいいけど強くなさそうでしょう?
それが、98年にレンスター・ファイナルを勝ちとり、その年はわたしも仲間たちとダブリンにあるゲーリック専門スタジアム(今は”専門”じゃなくなった)にくりだしました。白い旗を車からつきだし、ダブリンに乗り込んだとき、かつてのケルトの戦士たちの気分を想像し、この国技がアイルランド人たちにとって、どれほど大事なスポーツなのかを実感したものです。
* * *
コメントをいただきました。ありがとう!!
えつこさん、バリマルーで「サマープディング」を習われたのですね!きっとおいしいぞ。こまきさんは「西荻」に反応されたとか。西荻に住んでいらっしゃるのかしら?こけし屋新館のすこうし先の、無農薬野菜のお店の向かいあるスペインバルのバカリャウ・クロケットがおいしいですよ!
メッセージ、お待ちしています!!
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おいしいものの豊富な、かわいい町です。レポートは、またあらためて。
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アイルランドの夏は、スポーツイベントが目白押し。
ダービー、オークスの終わった後は、ゴールウェイで7日間のフェスティバル・ミーティングが開催されました。
わがキルデアの誇り、リリーホワイトたち。コルカパークにて。 |
夏をにぎわすイベントの中心は、国技ハーリングとゲーリックフットボール。
ゲーリックスポーツと総称されるふたつのスポーツは、アイルランド人魂を守る大切な球技です。ハーリングはケルト神話にも登場する古い球技で、クリケットやホッケー、ゴルフの元祖といわれており、とすると、ゴルフが起源といわれるベースボールの元祖ともいえるようです。
一度だけ、ハーリングの試合を観に行ったのですが、世界最速の球技とよばれるだけあって、最後まで球のゆくえを追えませんでした。
ラジオ中継がいちばん試合運びをつかめるかも。
ハーリング専門(それもラジオのみ)のベテランコメンテーターが、試合運びのみならず、プレーヤーたちのバックグラウンドやエピソードなどや、さらには、ちょうど試合当日だったブルームズデーの話を盛り込むなど、ポエティックかつエンターテイニングな中継なんだそうです。
ゲーリックスポーツは、アイルランドがイングランドから独立するプロセスの中で生まれました。アイルランド市民の、独立への気運を高めるため、国語であるゲール語の復活を提唱したイエイツを始めとする芸術系の運動家たちに続き、体育系のグループが「イングランドのサッカーやラグビーよりもエキサイティングなスポーツで、アイリッシュをひとつにまとめあげよう」と今の国技をクリエイトしたのです。
愛国心を高めるために、どこかの国のように、国歌や国旗などにこだわるよりも、ずっと知的なやり方で、アイルランドの在り方を象徴しているように思います。
ゲーリックスポーツは、カウンティ(県)対抗で、夏中かけて勝ち抜き戦が行なわれます。ちょっと高校野球に似てるかな。
完全なアマチュアスポーツなので、地元の若者たちがヒーローになるわけです。
ケルト的要素ともいえ、古い区分けであるレンスター、マンスター、コナクト、アルスターの4地区のチャンピオンを選出した後、オールアイルランドで国いちばんを競うのですが、かつて地域ごとに王がいて、4地区で戦っていたときをなぞっているかのようです。
わがキルデアは、ハーリングがふるいません。ゲーリックフットボールも、チームカラーの「白」が、降参の白旗をイメージして、どうも弱々しく、ニックネームの「リリーホワイト」も、響きはいいけど強くなさそうでしょう?
それが、98年にレンスター・ファイナルを勝ちとり、その年はわたしも仲間たちとダブリンにあるゲーリック専門スタジアム(今は”専門”じゃなくなった)にくりだしました。白い旗を車からつきだし、ダブリンに乗り込んだとき、かつてのケルトの戦士たちの気分を想像し、この国技がアイルランド人たちにとって、どれほど大事なスポーツなのかを実感したものです。
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コメントをいただきました。ありがとう!!
えつこさん、バリマルーで「サマープディング」を習われたのですね!きっとおいしいぞ。こまきさんは「西荻」に反応されたとか。西荻に住んでいらっしゃるのかしら?こけし屋新館のすこうし先の、無農薬野菜のお店の向かいあるスペインバルのバカリャウ・クロケットがおいしいですよ!
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お母さんに教えてもらって
実はずっと前カら毎回楽しく
読ませてもらってました☆
うちは今月末に
アイルランドに留学
する予定なんです
松井さんのブログを
読ませてもらって
行くのがますます
楽しみになリました★
これカらも更新
楽しみにしてます
それにしても西荻お詳しいみたいでうれしいです!