忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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コンストラクション部分は無視しても充分お買い得「アドベンチャープレイヤー」

2005年06月05日 | 作品紹介(ゲーム)


フロム・ソフトウェア
ADVENTURE PLAYER

最近のフロムソフトウェアはどうもピンと来ないという方、
かなり多いのではないか。
看板タイトルの「アーマードコア」の売り上げに
翳りが見え始めた辺りから現在に至るまで、
どうもご乱心が続いているような気がしてならない。
ただ、「何か」を生み出すべくジタバタしてる感じがするので
私としては密かに応援していたりもするのだが。

さて、そんなフロムからまたジタバタしたソフトが出る。
タイトルは「アドベンチャープレイヤー」。
ハードはPSP。
先日お会いした某氏は
「『コンストラクションも出来るアドベンチャーゲーム』
 とアナウンスしたところ、情報サイトや雑誌では
 コンストラクション部分ばかりがクローズアップされてしまい、
 まるでコンストラクション部分が本編で
 アドベンチャー部分がおまけのように扱われてしまった。
 あれでかえってとっつきにくそうという印象を与えたのではないか」
と懸念されておった。
「コンストラクション要素あり」はかなり業界ウケが良いらしく、
大きく取り上げてもらえる反面、ライトユーザーから敬遠されてしまう
痛し痒しなところがあるらしい。
ということで、当BLOGでは
コンストラクション部分以外を先に紹介してみたい。

システム関連を大まかに紹介しよう。
まず、最初からアドベンチャーが3本収録されている。
「怪奇圏」
割とベーシックなサウンドノベル。かなり短いらしい。
「ECHO NIGHT #1」
PS、PS2でもリリースされたシリーズの流れを汲む
テキストアドベンチャー。総プレイ時間は4時間程度とのこと。
「ハコノナカ」
線画だけで描かれた洋館を舞台にしたホラーアドベンチャー。
総プレイ時間は10時間程度。

と、これだけでも既に十数時間は遊べる内容になっているのだが、
フロムの公式サイトでは6月30日の発売日を皮切りに、
毎月1日にインディーズコンテンツ、
毎月2週目に文学の扉シリーズ、
毎月3週目に「if」もしもシリーズなど、
10月末日までに合計30本の新作を
無料でダウンロード出来るサービスを予定している。
(一部には有料コンテンツもあるらしい)
他社の有名アドベンチャータイトルのコンテンツや
スターダストプロモーションとの協力によって制作された
実在のアイドルとのデートシミュレーションなど、
コラボレーションも企画されており、
様々なジャンルの作品が配信される予定だ。
ちなみに、各作品の容量はだいたい10M前後ということなので、
32Mのメモリースティックなら
同時に収録出来るのは2~3本ほどということになろうか。
システムのセーブで5M(だったと思うがうろ覚え)ほど使うらしいので
3本は厳しいかも知れない。

そして既に話題になっているコンストラクションモードについて。
コンストラクションモードを楽しむには、
まず「ADVPスタジオ」というソフトを
公式サイトからダウンロード(無料)してくる必要がある。
無料CD-ROMの配布や
ROM付き専門誌などへの収録も予定されているとのこと。
*Macには未対応。

このソフトを使い、PC上で作成したデータを
PSP本体に転送して楽しむというのが基本だ。
出来上がった作品はメールに添付して友人に送ったり、
メモリースティックで交換したりも出来る。
いっそのこと公式サイトに専用のアップローダーでも置いて
自由にダウンロード出来るようにしてはどうかと尋ねたのだが、
エロ画像やグロ画像を使った作品が多数投稿されて、
荒らされてしまうのではないかとの理由で断念されたようだ。
情けない話だが、確かに一理ある。

これだけ詰め込んで定価は3800円。
PS版のベタ移植である「やるドラ」シリーズと同じと考えると
かなりのサービスプライスに思えるが、
それでも目標は3万本と慎ましい。

ちなみに私は、「ツクール」シリーズには
過去に何本か手を出した経験があるが、
結局完成までこぎ着けたのは1本もないという忍耐力ゼロの人間なので
3本の収録作とダウンロードだけでもきっちり楽しめそうな
本作にはかなり期待している。
DSで「nintendogs」や「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が
ヒットしたように、PSPも移植ばかりではなく
こういった遊び心のあるソフトが売れる土壌が育って欲しい。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:アドベンチャープレイヤー
   機種:PSP
 メーカー:フロム・ソフトウェア
  発売日:2005年6月30日
   価格:3990円(税込み)
公式サイト:http://www.adventureplayer.net/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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20 コメント

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ファンサイトが立ち上がるのではないでしょうか (てけ)
2005-06-05 13:15:46
忍様、いつも更新お疲れ様です。



上記の記事を拝見いたしましたが、公式アップローダーは断念されたのですね。

しかし、おそらくファンサイトが開設されメーカーが懸念する「エログロ」の作品も多数投稿されるのではないでしょうか。

ネット上でも「PSPの事実上のエロゲー解禁」とささやかれていますし、また市販エロゲーのコピー作品もあふれるのではないかと予想されています。

大きな可能性を秘めた作品だけに期待も大きいのですが、今後の展開がちょっと気がかりであったりもしています。
返信する
ほうほう・・・ (rock)
2005-06-05 15:15:35
こういうソフトの使い方はDSでは出来なくはないだろうけどかなり厳しい(大容量記憶媒体を持つのが難しい)だろうからPSP向けですね。ちょっと買って見たいと思いました。

まあでもSCEが出してCMかけまくるなら別だけどフロムだから起爆剤にはならないだろうけど。
返信する
解除しやすいように2回に分けた (豆腐)
2005-06-05 16:13:40
さて、コレですが。

作ったのはアドプレ無いと遊べないわけですか?

それは絶望的だな、内臓シナリオと公式の専用機になりそうだな。

RPGツクールって2000が5万本くらい売れたよね? あれ?

しかし、周りにツクール持ってる奴なんていない。

ツクールは無料のランタイムをインストールすれば遊べるが、それでも爆発的にはヒットしなかった。

まあツクールはかなりヒットしたが、これがヒットするとは思えない。

あ、コンストラクション部分の話ね。
返信する
なかなか意外と (シャノン)
2005-06-05 16:43:54
 当初は期待してませんでしたが、意外と「PSPならではのソフト」の代表足り得るかもしれませんね。欲を言えば、ハードメーカーからの支援がもう少し欲しいところでしょうか。そこら辺はどうなんでしょうか?
返信する
待ってます (NC)
2005-06-05 19:00:14
発表時から一番期待してるタイトルなんですが、

やはり上の方が言ってるように、

出来たものが単体で起動できない限り

ツクール系ファンの囲いの外には出られないでしょうからね。

もともとADVファン(ギャルゲファンとはまた別の)が

少ない現状ですから、泣かず飛ばずで終わるかと。無念。

せっかくここ1週間妙な方向に盛り上がってるPSPなのに…

ソニーはマルチプレイヤー好きなのに余計な線を引くんだからな。



まあ、予約してるんですけどね。
返信する
Unknown (ほのほの)
2005-06-05 19:13:17
PSPで発売する理由付けってなんだろ?

PCで作れてプレイできたほうが、

段階1こ少なくなるだろうし…

ハードの普及も段違いだし、

良く解らん商品です。はい。
返信する
Unknown (Suu)
2005-06-05 19:34:15
一昔前ならともかく、ADVの人気が衰えてしまったいまなら携帯機という選択肢は判らなくないと思います。

空いた時間にすこしずつ進めるのにもいいですしね

現状では3万本は妥当なラインかもしれませんがどうなるかは未知数な感じです
返信する
Unknown (無題)
2005-06-05 21:16:16
線だけで描かれた洋館というとマイクロキャビン版「うんたらハウス(名前うろ覚え)」を思い出すな。
返信する
予言 (泣き虫)
2005-06-05 21:46:46
3万本は間違えなくヒットするでしょう。



正当進化のゲームマシンには今後、

ユーザーによるコンテンツの配布が

ますます重要になってくるのではないかと思います。



コンテンツの作成が自由なので、

創作意欲のある人にゲームを作ってもらえて、

必要と思えばコンテンツを有料にする事も可能ですし。



ライト/コアに受けてもらうのは宣伝手法によると思いますね。

ライトに受けてもらいたいのならツール周りあまり触れずに、

「ネット上にある多数の無料ゲームが遊べる

「収録ゲームが多数+毎月新ゲームがダウンロードできる

コンテンツを中心に宣伝すればいいと思います。



ツール&インフラを宣伝するのは無駄ですね。

自分でゲームを作ってみたくてこのソフトを購入する人はおそらく

ネットで情報を手に入るので。

とは言って、ツールの出来はこのソフトの売り上げにつながる最大の鍵ですけどね。



ハードルはいろいろあると思いますが、

現時点ではまだ楽観的だと思います。

(コンソール用の)ツクールシリーズよりもね。
返信する
いんたらくてぃぶとかなんとか (さいふぁ)
2005-06-05 22:06:32
今までのどれよりもPSPらしい作品だと思います

ビュウワーでもあり、PCからいじれる大容量メモリを使え、暇つぶしを目的とする携帯ゲーム機

自分がイメージするPSPって↑こんなもんなんで



これからはインタラクティブだ!とか言われながら、ゲーム以外ではそんなソフトを見かけません

やっぱゲームって他からすり寄ろうと思ってもなかなか上手くいかないんでしょう

ゲームで良いじゃん

UMDで映像ソフトなんてのより、よっぽどPSPの良い意味での特異性を主張できると思うんだけどなぁ



いや、これだけでPSP買おうとまでは思いませんが
返信する

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