忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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「KIZUNA」はEyeToyの救世主になるのか

2004年10月31日 | 作品紹介(ゲーム)

■PS2:「爆封スラッシュ!キズナ 嵐 Eye ToyTMカメラ同梱版」


いつまで経ってもブレイクしない割にCMだけはしぶとく打ち続けるEyeToy。
そんなEyeToyにも、ようやく少し遊べそうなソフトが出てきた。
それが、今回紹介する「爆封スラッシュ!KIZUNA嵐」である。

システムを大雑把に説明すると、【遊戯王+ポケモンコロシアム】といった感じか。
EyeToyカメラに向かって印を切ってモンスターを召還し、敵と戦わせるのだ。
ソフトには召還に必要な魔封爪というアイテムが入っており、
これを指先にはめてEyeToyのセンサーに反応させる仕組みらしい。
また、ソフトと同時期にバンダイから発売予定の「KIZUNAカードバトル」の
カードを使用することも出来る。
カードの絵柄をEyeToyに向けるだけで、
印を切ることなくモンスターが召還出来るという仕掛けが施されている。
コロコロコミック誌上では「爆転シュート!ベイブレード」の青木たかおが
手掛ける連載マンガも10月から始まっており、事前のPRにも余念がない。
プレゼンで「任天堂様の抱えるユーザー層を狙っております」と堂々と言い放ったのも
少なからずソフトの出来に自信があったからであろう。
確かに、EyeToyの可能性を真面目に考えて作られた初めてのソフトだとは思う。

だが、問題点もある。
まず、バトル時間が長くなりがちなこと。
相手側の攻撃に対して、防御する側は手をかざしたりしてダメージを軽減するのだが、
少し慣れてくるとほとんどノーダメージに出来てしまう。
CPU相手ならそうでもないのかも知れないが、
慣れた人間同士だと永遠に勝負がつかなさそうな気がする。
初めてモンスターが召還出来たときは嬉しいものの、
戦闘が長引くにつれ退屈になってくるのは「ポケモンコロシアム」でも同じだ。
SCEの営業も、上手い人同士だと勝敗が決定するまでに20分ぐらいかかるのではと言っていたが、
はっきり言ってかかり過ぎだと思う。子供はそんなに集中力が続かない。

モンスター召還に必要な魔封爪が
まるで在宅ワークのおばちゃんが作ったのかと思うほどチープな紙製なのも残念。
せめてプラスティックを使用して欲しかった。
紙製だけあってこの魔封爪自体には何の仕掛けも施されていない。
EyeToy側が色で判別しているだけとのことなので、
仮に紛失した場合は同色の折り紙などで作っても反応するそうだ。
なら「魔封爪の折り方」などの説明書を入れても良かったのではないか。

今回SCEが行ったプレゼンで一番笑ったのは
「EyeToyプレイは、皆様のお陰で発売以降順調に推移し累計20万セットを販売いたしました。
 ここまで普及したEyeToyプレイにあと必要な物は、やってみたいと思うソフトだけです。」
という発言だ。
あと必要な物はって、普通それ(やってみたいと思うソフト)がなければ発売しちゃいかんだろう。
今までに発売されたEyeToy用ソフトは何だったというのか。

「KIZUNA」は発想の原点は良かったと思うが、
印を切る、カードも使える、というファクターを思い付いただけで
一気に完成させてしまったような印象を受ける。
64の「ポケモンスタジアム」の「1」のような中途半端さ、と言えば分かってもらえるだろうか。
もう少し練り込めば傑作になれたも知れないだけに惜しい1本だ。

*なお、開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 数分のプレイによる第一印象であることを断っておく。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:爆封スラッシュ!KIZUNA嵐
    機種:プレイステーション2
  メーカー:SCE 
   発売日:2004年11月3日
    価格:4725円(ソフト単品・税込)
       7329円(EyeToyカメラ同梱版・税込)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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4 コメント

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Unknown (豆腐)
2004-10-31 18:10:46
青木たかおですか、ベイブレードか・・・

びっくりマウスとか、EYETOYとか、SCEは奇ゲーを思いつくまではいいんだが、肝心の完成度が低いまま大量にCM流しちゃうんだよね・・・

トイザ○スとかでこれとかの体験版をやってる子供はいるんだけど、売れはしない・・・

SCEの奇ゲー・続編=面白くないってのが消費者にも分かってると思う・・・



と言うわけで、初日5000本と予想します、アハハッ
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む、 ()
2004-10-31 22:14:35
EyeToyは海外で実績を上げて輸入されたアイテムなので

「びっくりマウス」や「TVDJ」とは性質の異なる商品だと思う。

「KIZUNA」は国民性の違いをきちんと考えた上で

出てきた商品なので、少しは売れて欲しいのだが。。。

返信する
Unknown (ゲームセンタ-名無し)
2004-11-01 04:54:58
TV東京系で放送中の「陰陽大戦記」ってアニメとノリがかなり被ってますね。

でも、向こうは実際に手にとって遊べる安価な携帯ゲーム機、

こちらは画面に映るアホヅラを見ながらクネクネするEyeToy用ソフトでは

予想困難な児童向け商品とはいえ、なんか戦う前から勝負あった、という気も…



しかし「皆様のお陰で」「あとはソフトだけ」ですか。

この調子だとPSP発売時にはもっとハイブロウな笑いを提供するのではと

今から楽し…いや心配で本当どうなる事やら。
返信する
む、 ()
2004-11-02 00:16:40
「陰陽大戦記」というのを知らないので何とも言えないが、

EyeToyは大人がやると赤面モノだが

子供は自分の顔が映るのは嫌いではないと思う。むしろ好きだ。



PSPはスロースタートはほぼ確定では。

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