一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月12日の蕨将棋教室(後編)

2017-03-30 01:01:12 | 蕨将棋教室
右のFuj戦は、角換わりの相居飛車力戦になっていた。定跡はないようなものだから、下手の力量が試される。
私「どうも欲求不満だ」
Fuj氏「どうしました?」
私「きのう愛ちゃんに負かされた」
Fuj氏「それは自分が悪いんじゃないですか」
私「……」

第1図以下の指し手。▲7五歩△3一金▲1六歩△5一金▲1五歩△9四歩▲9六歩△4一金右▲5九角△8四飛▲7六飛△3二金右▲2六歩(第2図)

▲7五歩に△同角は▲4四角がある。そして▲7五歩と突いた以上、▲7六飛を目指すため▲5九角は仕方ないが、角は敵玉に利かしておきたかったから、一長一短だった。

第2図以下の指し手。△6四歩▲6六飛△6五歩▲同飛△6四飛▲同飛△同角▲6一飛△6九飛▲6八金(第3図)

植山悦行七段は△6四歩。これに▲同歩△同角はつまらないと見て、私は▲6六飛と突っ張った。
だが植山七段の△6五歩から△6四飛が意外だった。
▲6四同飛から▲6一飛は必然だろうが、△6九飛に▲6八金で上手の指す手が難しいと思ったからだ。
本譜もそう進み、第2図で△8九飛成は▲6四飛成がある。これは下手が有利になったと思ったのだが…。

第3図以下の指し手。△4六角▲同歩△8九飛成▲8一飛成△9九竜▲8五竜△3五歩▲同歩△3六桂▲2七玉△4八銀(途中図)

▲6九歩△4九銀不成▲同銀△4七香(投了図)
まで、植山七段の勝ち。

植山七段は△4六角と王手で切り、△8九飛成。この平凡な手をすっかり見落としていた。
私も▲8一飛成で角銀交換の駒得だが、彼我の陣形を見比べると、明らかに私が悪い。
△9九竜に▲8五竜。「ほう。引いた」と植山七段。しかしこれがまた考え過ぎの悪手で、形勢悪化に輪をかけた。△7六桂▲5八金寄△6八歩を気にしたのだが、プロがこんなダサイ手を指すわけがない。まだ▲9一竜と香を補充しておくのだった。
植山七段は△3五歩。まさに急所を衝かれた感じだ。やむない▲同歩に△3六桂~△4八銀(途中図)が厳しい。
私は▲6九歩と受けたが、いかにも薄い金底の歩だ。以下、△4七香まで投了した。

感想戦。「飛車を打ち合ったところで、そちらにいい手があるかどうかだよね…」と植山七段。
たしかにそうで、ここで▲6八金(第2図)じゃ弱かった。とするならば、△6四歩に▲6六飛が悪手。ふつうに▲6四同歩△同角で一局だった。
▲6八金で▲5五歩△同銀▲3七銀引、の意見も植山七段から出たが、これはさすがに指せないところである。
私の投了の直前に常連A氏も投げたが、ほかはまだ対局中。私がいちばん遅く入ったのに二番手で抜けるとは、情けなかった。
ちなみに右のFuj氏は勝ったようだ。奥の常連B氏も勝ち。氏は植山七段によく勝つらしく、植山七段が苦手にしている?という噂がある。
時刻は9時を過ぎ、ここでお開き。植山七段、W氏、Tod氏、Fuj氏、私で食事に出た。今回はリンガーハットに入った。
私たちは5人とも違うメニューを注文したが、店の人に一部手違いがあった。まあそれはそれとして、私の注文したちゃんぽんは美味かった。長崎と同じ味が東京でも味わえるのは、チェーン店の利点である。
そのまま終電近くまでおしゃべりして、散会。ここでの話は楽しかったが、私は仕事のことと連日の将棋の内容の悪さで、前日に続いてどこかもやもやの残る半日だった。
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