一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第29期竜王戦第6局(1日目)

2016-12-07 23:17:50 | 男性棋戦
今日から竜王戦第6局。ここまで渡辺明竜王の3勝2敗で、星の並びはともかく、大方の予想通りになっているのではなかろうか。
戦型予想だが、これはもう角換わり腰掛銀100%である。対局者だって、この戦法で竜王を獲らねば意味がない、と見ているに違いない。問題はその作戦だが、私は「銀損定跡」をもう一度見たいので、希望も込めて出現率50%とした。
後は第4局で見せた「△6二飛~△7二金」戦法。後手番ながら積極的に攻める丸山忠久九段の棋風にも合っていて、しかも第4局は丸山九段にも勝機はあった。当人も消化不良を起こしているはずで、この出現率は30%というところ。
今日、私はもちろん仕事だったが、今日は機械仕事だったので、なかなか中継が見られなかった。
落ち着いたところで棋譜を再生してみた。

将棋はやはり、丸山九段の一手損角換わりになった。このシリーズは不思議で、後手番の攻め方にフォーカスが当たる。
30手目△5二金で、「銀損定跡」と「△6二飛~△7二金」がほぼ消えた。
34手目△6二飛。第4局に続いて飛車を振った。やはり右金は玉に近い方がいいわけで、第4局の改良版といえようか。
37手目▲4七金が驚愕の一手。というのも丸山九段がその一手前に△7三桂として△6五歩と攻める気満々だからで、守りが薄くなって相当指しづらい。ふつうなら▲6七金右とか▲6八金右とか、6筋を厚くしそうなものだ。
△6五歩で攻撃開始。第4局もそうだったが、後手が先攻するのはどうなのだろう。後手の指し方が優秀なのか、先手の指し方がマズイのか。
以下ほぼ必然の手順を経て、△5七桂成。後の展開がどうあれ、私が先手なら全然自信がない。
▲5七同金に△6五歩。私なら何はともあれ▲7七銀と引く。が、竜王はここで考える。さすがである。
長考のすえ指された手は▲2四桂!! ここで歩頭の桂!

これが竜王10期の手か!!
私はぐうぅと唸ったのであった。
丸山九段△6六歩。渡辺竜王▲3二桂成。猛烈な攻め合いだ。
△同玉▲2四歩にも丸山九段は△同銀。封じ手にはしなかったから、自信があるのだろう。
午後6時、渡辺竜王もすぐ封じたというから、こちらも指せると思っているはずだ。

明日は新橋駅前で大内延介九段の解説会がある。私はちょっと厳しいが、なるたけ時間を作って、お邪魔したいと思う。
コメント (2)
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