いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

The maple leaf saves Canadians, or they implicitly insist; We are NEVER U.S. people

2011年09月29日 20時21分21秒 | 北米出張・事情

10数年前から気付いていたことだが、カナダ人旅行客は自ら進んでカナダ人であることを示す。

一方、星条旗を海外の旅行先で掲げている米国人なぞ見だこたねぇ。 石を投げられるからだろう。

案外このメープルを掲示している毛唐さんは、アメリカ人かもしれない。

"アメリカのコンサルティング会社・レピュテーション・インスティテュート社による「世界で最も評判のいい国ランキング」が発表された"。⇒ 世界国別評判ランキング発表 / 1位はカナダ、日本は12位、韓国34位 [1]

なぜカナダが世界一評判いいのか?という理由は、カナダが相当、周到に戦略的に演じているからだ。

・例えば、先のカナダ提督は、ミカエル・ジャンである。彼女はハイチ生まれの、移民(というか難民)である(wiki)。移民1世、しかも難民でカナダ提督だ。もちろん、カナダ提督はカナダ国王が任命する。そして、カナダ国王は、今は、エリザベス英国女王に他ならない。改めて確認する、世界で一番評判にいいカナダは、王国である。「主権者」は、エリザベス英国女王。

今夜もどうでもいい話だが、カナダの各州にはgovernor (lieutenant governer)がいる。ロンドンはバッキンガムの英国女王から任命、派遣されているのだ。

国内は安定で、豊か。そして、世界から移民を受け入れることで、世界中の人に、いざとなったらカナダ人になる/なれるという印象を与えいる。実は、「いざとなったらカナダ人になる」と一番切実に感じているのはアメリカ人である。カナダは移民の国だが、その出身者が[一番]多いのは、(年によって変わるが)米国なのだ。

■Canadians=conservative, U.S.people=aggressiveというステロタイプをおいらは持っている。

そこで、カナダ人の戦争。カナダ人だって戦争をするのだ。

カナダはテロとの戦いのアフガニスタンにも出兵している。つまりは、そこそこ「手伝い戦さ」にも同調している。もちろん、第二次世界大戦にも参戦。対日戦勝国である。さて、カナダ人自身の戦争。それは、1812年の対米戦争。これは、米英戦争。もちろんカナダは英軍の尖兵。

つまりは、カナダ人がカナダ人自身のために闘った戦争は対米戦争。

そして、1997年。googleの日本語検索でなかったワード。「鮭戦争」、「サーモン戦争」。⇒google; salmon war
(全く関係ないが、salmonの英語としての発音は、日本語の「査問」として聞こえる。決して、長母音ではなかった。)

1997年初夏、ダイアナ妃が死ぬ直前、アメリカとカナダの間で「大変」なことが起きた。「戦争」。

鮭、サーモンの漁獲をめぐって、カナダとアメリカが対立。カナダの漁民がアメリカのフェリーをロックした。フェリーを漁船で囲んで動けなくした。当然、フェリーの人たちは監禁ということだ。

もし、こんなことをアラブの国やイランやパキスタンがしたら、すぐ空爆だろう。

もちろん、オタワは安泰。だって、カナダだから。世界一評判いい。世界の嫌われ者(世界評判ランキング23位)のアメリカはどうしょうもできない。

そして、この1997年のサーモン戦争は10年後に決着したと、最近おいらは知った。米国人は、相手次第では、話し合うってことを知っているのだ。

やはり、戦争発動も二枚舌の米国さま。

[1]:アメリカのコンサルティング会社・レピュテーション・インスティテュート社による「世界で最も評判のいい国ランキング」が発表された。

  世界50の国と地域を対象に行われた調査によると、第1位はカナダとの結果が出た。同じ北米のアメリカは23位。日本は12位との結果であった。

  この調査は「信用度」「敬意」「称賛」「好感」を軸に、「国民の生活の質」、「治安」及び「環境保護の意識」を考慮し世界中の4万2000人からのアンケート形式で行われたものだ。

  1位はカナダ、以下スウェーデン、オーストラリア、スイス、ニュージランドと続き、トップテンにはノルウェー、デンマーク、フィンランド、オランダ、オーストリアもランクインしている。高評価を得た国のほとんどが、北欧とオセアニアで占められる結果となった。

  高得点を獲得した国に共通しているのは民主制度が安定していること、一人当たりの国内総生産が高いこと、政治制度が発展していること、活発なライフスタイル、そして国民が自分の国は世界情勢対しに中立な立場であると認識していることである。

  日本はアジア勢ではトップの第12位。意外なことにアメリカは23位、韓国は34位。経済発展著しい中国は43位であった。この結果から市民目 線の国の評判は経済活動よりも、治安によって大きく左右されることがわかる。なお、ワースト3はイラク、イラン、パキスタンである。

  世界的に治安がいいとされている日本の12位は高評価か、それとも他の項目が影響し伸びなかったと見るか。自分自身のことは意外とわからないもの。ときには世界の声にも耳を傾けたい。

 

 



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