いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

2009年回顧

2009年12月31日 09時22分39秒 | プロフィール
 
老舗と新参の便所比較(今年行ったスペインにて)
左、プラド美術館(マドリー); 右、グッゲンハイム美術館(ビルバオ)

■2009年回顧  ねたんで、ひがんで、嗤って、転げまわった一年。苔が生えないことだけが幸いです。

【5月】
スペインに遊びに行った。 初めての海外観光旅行

【6月】
・9日、愚記事、床次正精 福山城にアクセス多し。のち、この夜(2009/6/9)、"開運 なんでも鑑定団"に床次正精作品が出たらしいと推測がつく。こういう誰も言及していない些細なネタがある日突然陽の目をみるというのがうれしい。それにしても、がんばってるな、吉田真由子。在職期間があきひと天皇陛下に次ぐくらいの立派さだ。苔が生すまでがんばって、人間国宝を目指しているんだろうかと思った。

・仙台に州之内コレクション展を見に行く。

3年ぶりに札幌に行く。

【8月】
自民党壊滅。 下種なおいらはざまぁみろ!と思った。この日以来、おいらは毎晩豚のようにぐっすり眠ることができるようになり、体が快適だ。街頭で落ち武者を見かけたら罵倒でもしてやろうと思っていたのに、全く姿を見ない。冬となった今、民主政権がまぬけなのに自民党の存在感が全くないのに驚く。つまり、自民だろうと民主だろうとおクニのふぁんだめんたるが重篤なので、小手先のことではどうしょうもない。自民に戻したからといって悪化こそすれ、改善はしないだろうという国民の感覚なのだろう。

・生まれて2番目に高額の買い物をする。スライド書棚(3重式)、33万円。ちなみに1番目は20年あまり前に買った車。本棚の収納力は冊数で示すより、「長さ」であらわした方が有益。これは22メートル。写真ではまだ棚を入れてない。6(-7)段入る。1段の高さは約25センチメートル。普通の単行本が入るサイズ。22メートルなので、本の厚さを1冊2センチとすると、1100冊、1冊4センチとすると550冊収納できる。
  

・読んだ。書いた、『羊をめぐる冒険』。今回これら一連の読みで気付いたことは、読む度に新発見があること。さらには、引用のために書き写す最中で新発見に気付いたこと。このことは本当に読むには、写経しないといけないのか!と驚く。"読むこと"に際限はないことを改めて気付いた。"読むことのアリャマー"。

【9月】
おいらのお花畑が踏みにじられる

【10月】
レヴィ・ストロース死去。
愚ブログのこの与太記事"冷たい社会と熱い社会"は検索経由で来訪者がコンスタントにある。レヴィ・ストロースの悲惨さは、その業績が、構造主義ではなく、陳腐な素人向けの"構図"主義に堕してしまったことだろう。「中心と周辺」とか。構造をはっきりさせるには抽象的数学の"開発"が必要だったのに、あのあきれるほど発展し、開発された新古典派経済学の"つまらない"数学による形式化に比べて、レヴィ・ストロースの業績の発展が数学的、つまりは理論的、形式的に発展しなかったのは、これがわかっていながら、なぜかしら遂行しなかった。西部邁のせいである(?)。そして、なにより、構造主義の新しい数学・人工言語で形式化をしないで、旅の先を急ぐポスト構造主義が一番、レヴィ・ストロースを悲惨にしたのではないだろうか。(以上、このパラグラフは与太です、すみません)

【11月】
・科学者がお花畑を踏みにじられて、発狂。 この(一部?大部?)科学者や研究者の発狂には ぎょっ とした。仕分け人の責任者が「野依氏は非科学的」と指摘したのは当然。ところで、ポスドクなど任期付き"若手"研究員ら数万人が発狂するのは理解できる。なぜなら、地獄行きの列車に乗っているのだから。その列車から抜け出せるのは高々20-30%程度だろう。しかしながら、その博士多産多死システムと今回の事業仕分けとは関係ない。事実、事業仕分けの提言にもかかわらず予算が減らなかったが、ポスドクら数万人が地獄行き列車に乗って、30歳後半無職という破局に向かっていることは解決されない。この博士多産多死システムは15年以上前の自民党政権によって大学院重点化という政策ではじまった。立案者の固有名は今いち不詳。一方、実行時代のひとりが有馬郎人文部大臣、(地獄への道はよき意図をもって舗装されている)。民主党や今回の政権交代は関係ない。むしろ、血のかよった生身の人間のヤンバダム問題である。恐ろしい話ではある。政権交代で改めて明らかになったこと。戦略なき無駄なダム!戦略なき無駄な地方空港!戦略なき無駄な博士・数万人!すべて自民党政権の責任である。自民党こそ何ら戦略性などなく、いきあたりばったりでやったのに、今回の事業仕分けで発狂した科学者たち(一部?)は「民主党には科学技術戦略がない、ビジョンが見えない」とかいう。ただ、カネさえもらってれば何でもいいくせに(事実、自民党の戦略なき政策には発狂していなかった・カネが出てたから)、何殊勝ぶってのかね。事実、今回予算がついたら、文句言わなくなった。ヤンバダム中止で工事がなくなって騒いだ土建屋と同じメンタリティだね、科学者様たち。これで、国民の 「"やっぱり、バカにしてもいい"リスト」 に自民党、官僚、土建屋に続いて科学者集団は晴れて登録された。これまで躊躇していたけれども、タガがはずれた。あの野依氏や益川氏を見て、庶民は「やっぱ、アタマおかしい」と心中含むところができた。これはあの自民大敗へと結果した静かな庶民の認識革命なのだ。もちろん、科学者は単細胞なので、気付かないし、絶対認めない。
 それにしてもブログはあまたあれど、30歳後半無職博士の職探しブログってのはないよね。30歳後半無職博士が、いかに社会(private section/ tax-payer section)から用がないかという恐ろしい地獄絵が報告されてない。そして、学生が、知ってか知らずか、その地獄行き列車に乗り続けている。"生活保護"という表現はひどいが、学振の採用数を減らすというのは一種の親心だと思う。なぜなら、地獄行き列車の座席数を減らすからだ。

【仕事】
・特許2つ出した
・出張
南の島(7月)
瀬戸内地域(すなわち、おいらががきんちょの頃当時興隆真っ盛りとしてガッコで習った"瀬戸内海工業地帯"、だけど現在さびつき真っ盛りのお仕事場)(2月、3月、4月4月-2、
・プロジェクトの状況は良くない。不況のせいにしてごまかしている。
依然、おいらの不安定度、大。




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