感染症診療の原則

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コリネバクテリウム・ウルセランス

2009-08-07 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
感染症の勉強をする際に、動物由来感染症というカテゴリーも集中講義のようなかたちでときどき聴けるといいんですが。

厚生労働省から7月22日に通知された文書が8月6日の「厚生労働省新着情報コーナー」で紹介されていました。

2009年1月に東京で50代の女性症例が報告されています。
症状:くしゃみと水様性鼻漏、鼻かみにて左鼻出血、咽頭痛、嗄声、左鼻腔粘膜、上咽頭、中咽頭後壁に偽膜を伴う炎症性病変、左上不深頸リンパ節の腫脹と圧痛等
既往:関節リウマチで加療中(メトトレキサート、エタネルセプト投与)
自宅に集まる野良猫5匹中2匹から菌分離陽性。当該猫からの感染の可能性が高いとみられた、ということです。

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コリネバクテリウム・ウルセランスによるジフテリア様症状を呈する
感染症患者に関する情報について

培養とグラム染色で比較されています。
http://www.mhlw.go.jp/za/0728/d11/d11-02.pdf
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国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/bac2/Coryne_ulcerans/
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