ナルコレプシーとパンデミックインフルエンザワクチンPamdemrix(GSK)の因果関係が問われていました。
Pandemrix接種後にスウェーデン、フィンランド、アイスランドの3カ国でナルコレプシーが増加したという話があがってきていました。
ナルコレプシーは特定の遺伝子(HLA) DQB1*0602 が発症に関連していることがわかっていますので、このこととの関係も問われていました。
他の国の調査結果をまたず、フィンランド政府はナルコレプシーを発症した症例の生涯の医療費を保障するというアナウンスを水曜日にしました。
Finland vows care for narcolepsy kids who had swine flu shot
AFPのニュース
因果関係は証明できなくても、実際におきている健康上の問題には支援をしていきましょう、という検討は予防接種制度においては重要な判断です。日本でも実際にそのような運用はおこなわれています。
これまでの流れ:
2010年9月10日 米国CDC
CDC Statement on Discontinued Use of Pandemrix Influenza Vaccine in Europe
2010年9月10日
ワクチン関連のニュースや風説を検証しているサイエンス系のブログ記事は2011年2月のもの。
The Flu Vaccine and Narcolepsy
Science Based Medicine
2011年4月21日 WHO
WHO:Statement on narcolepsy and vaccination
2011年4月21日
フィンランドでは、12,000人にⅠ人。
スウェーデンでは100,000人に3人。
フィンランドでは、2009-2010年のPandemirixを接種した4-19歳の症例の79例が把握されています。
全員が特定のHLA遺伝子をもっているので、Pandemirixは発症のトリガーか?という話題に。
Narcolepsy following pandemic influenza A H1N1 2009 vaccination - ECDC update: the European Medicines Agency interim measures for Pandemrix
2011年5月27日
European Medicines Agency (EMA) が行ったリスクとベネフィットについてのレビューは201Ⅰ年7にまとめられました。
報告書はこちら
Finnish National Narcolepsy Task Force’s final report published
WHO/Europe
なぜ3カ国だけで問題になったのかということも問題で、EU9カ国における疫学的な評価がでるのは2014年6月の予定。
Finnish government and insurance pool to pay Pandemrix compensat
ヘルシンキ タイムス
是に先立ち、9月1日のフィンランドの国立研究所のプレスリリ-ス
Association between Pandemrix and narcolepsy confirmed among Finnish children and adolescents
2011年9月1日
日本での扱いですが、平成22年8月の会議での配布資料
「GSK社製の新型インフルエンザワクチンの接種に係るフィンランドにおけるナルコレプシーの状況について」
医薬食品局安全対策課8月25日
医薬品等安全対策部会安全対策調査会審議会議事録2011年2月28日で資料が配布され検討されています。
「あと、参考資料の方では、参考資料1-3だけ併せて御説明をさせていただきます。参考資料1-3は、合わせて2枚の資料になりますけれども、GSK社製の新型インフルエンザワクチン接種に係るナルコレプシーのWHOの声明ということで、昨年8月の会議にこの件は御報告をさせていただいておりますけれども、その後の続報ということになります。
本年2月8日にWHOよりPandemrix、日本に入っているものとは製造等が違うということで別製品にはなりますけれども、それとナルコレプシーについての声明が発表されたということです。
フィンランド、スウェーデン及びアイスランドから、北欧での報告率が特に高いという状況が見られたということでございます。特にフィンランドでは4歳から19歳までのグループでは、非接種者に比べ9倍になるという報告もございました。ただし、原因については、まだ十分にわかっておりませんで、更に本年8月末までに最終報告をまとめる予定ということでございます。
2ページ目にございますように、今後も新たな情報を入手・評価した段階で、更に情報を更新していくこととしてございます。」
この会議での配布資料
Pandemrixは47カ国で31万回分投与が行われ、ナルコレプシーの報告は68%がフィンランドとスウェーデンから。
この偏り方は何を反映しているのか。サーベイの問題か、製品の問題か、遺伝子的な特徴なのか?議論は続いています。
Pandemrixに入っていたアジュバントのせいじゃないか?という話はまた別のワクチンのアジュバントはだいじょうぶか?という話にもつながっていっています。関連情報を今後も注目したいとおもいます、
Pandemrix接種後にスウェーデン、フィンランド、アイスランドの3カ国でナルコレプシーが増加したという話があがってきていました。
ナルコレプシーは特定の遺伝子(HLA) DQB1*0602 が発症に関連していることがわかっていますので、このこととの関係も問われていました。
他の国の調査結果をまたず、フィンランド政府はナルコレプシーを発症した症例の生涯の医療費を保障するというアナウンスを水曜日にしました。
Finland vows care for narcolepsy kids who had swine flu shot
AFPのニュース
因果関係は証明できなくても、実際におきている健康上の問題には支援をしていきましょう、という検討は予防接種制度においては重要な判断です。日本でも実際にそのような運用はおこなわれています。
これまでの流れ:
2010年9月10日 米国CDC
CDC Statement on Discontinued Use of Pandemrix Influenza Vaccine in Europe
2010年9月10日
ワクチン関連のニュースや風説を検証しているサイエンス系のブログ記事は2011年2月のもの。
The Flu Vaccine and Narcolepsy
Science Based Medicine
2011年4月21日 WHO
WHO:Statement on narcolepsy and vaccination
2011年4月21日
フィンランドでは、12,000人にⅠ人。
スウェーデンでは100,000人に3人。
フィンランドでは、2009-2010年のPandemirixを接種した4-19歳の症例の79例が把握されています。
全員が特定のHLA遺伝子をもっているので、Pandemirixは発症のトリガーか?という話題に。
Narcolepsy following pandemic influenza A H1N1 2009 vaccination - ECDC update: the European Medicines Agency interim measures for Pandemrix
2011年5月27日
European Medicines Agency (EMA) が行ったリスクとベネフィットについてのレビューは201Ⅰ年7にまとめられました。
報告書はこちら
Finnish National Narcolepsy Task Force’s final report published
WHO/Europe
なぜ3カ国だけで問題になったのかということも問題で、EU9カ国における疫学的な評価がでるのは2014年6月の予定。
Finnish government and insurance pool to pay Pandemrix compensat
ヘルシンキ タイムス
是に先立ち、9月1日のフィンランドの国立研究所のプレスリリ-ス
Association between Pandemrix and narcolepsy confirmed among Finnish children and adolescents
2011年9月1日
日本での扱いですが、平成22年8月の会議での配布資料
「GSK社製の新型インフルエンザワクチンの接種に係るフィンランドにおけるナルコレプシーの状況について」
医薬食品局安全対策課8月25日
医薬品等安全対策部会安全対策調査会審議会議事録2011年2月28日で資料が配布され検討されています。
「あと、参考資料の方では、参考資料1-3だけ併せて御説明をさせていただきます。参考資料1-3は、合わせて2枚の資料になりますけれども、GSK社製の新型インフルエンザワクチン接種に係るナルコレプシーのWHOの声明ということで、昨年8月の会議にこの件は御報告をさせていただいておりますけれども、その後の続報ということになります。
本年2月8日にWHOよりPandemrix、日本に入っているものとは製造等が違うということで別製品にはなりますけれども、それとナルコレプシーについての声明が発表されたということです。
フィンランド、スウェーデン及びアイスランドから、北欧での報告率が特に高いという状況が見られたということでございます。特にフィンランドでは4歳から19歳までのグループでは、非接種者に比べ9倍になるという報告もございました。ただし、原因については、まだ十分にわかっておりませんで、更に本年8月末までに最終報告をまとめる予定ということでございます。
2ページ目にございますように、今後も新たな情報を入手・評価した段階で、更に情報を更新していくこととしてございます。」
この会議での配布資料
Pandemrixは47カ国で31万回分投与が行われ、ナルコレプシーの報告は68%がフィンランドとスウェーデンから。
この偏り方は何を反映しているのか。サーベイの問題か、製品の問題か、遺伝子的な特徴なのか?議論は続いています。
Pandemrixに入っていたアジュバントのせいじゃないか?という話はまた別のワクチンのアジュバントはだいじょうぶか?という話にもつながっていっています。関連情報を今後も注目したいとおもいます、