
「感染症問題のトリセツ」セミナーをやってみようか?と思うほどに暴走・迷走・妄想系のニュースが続いています。
専門ライターを内部に抱えている場合をのぞき、メディアの社員と一般の人では知識に大差がありません。
誤報道は名前を出して書く記者のみならず、情報の受け手の一般市民や社会にとってもリスクですので、“誤報アウトブレイク”がおきるまえにボヤでけすべくアドバイスをおくりましょう。
麻疹対策「一例でたらすぐ対応!」をまねて、ここは「一記事読んで、むむっと思ったらすぐ対応」ってことで。
よくある素人さんの反応は、「感染」「保菌」ということや健康アウトカムへの影響の評価法などがわからないまま、菌がそこにいたら即、極悪非道菌の扱いをしてしまうこと。
(まあこれは学生に教えるときも時間がかかるんですが)。
どのようなときに意見を言おうか、ですが。例えば、本日下記のような新聞記事がありました。
これは厚労省や関係者から情報をとっての「という発表をした」「と専門家は語る」という伝聞報道ではなく記者自身の意見です。
主張!なのに記者名が入っていないのは、なんだかなーです(誰の主張だよ!)。
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【主張】院内感染 悪質な隠蔽許さぬ処分を
(中略)
感染症対策は、早期発見に基づく感染ルートの特定と速やかな情報の公表が大切だ。ところが、病院側は何度も公表の機会がありながら、1年近くも情報を伏せてきた。悪質な隠蔽(いんぺい)行為と言わざるを得ない。
警視庁が、業務上過失致死の疑いもあるとみて医師ら病院関係者から感染が起きた経緯について事情を聴いたのは当然だ。東京都に加え、厚生労働省も医療法に基づいた異例の立ち入り検査を行った。行政としても結果次第で、特定機能病院の指定取り消しや一定期間の業務停止も含めて厳しい処分で臨む必要がある。(後略)
9/7産経新聞
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意見の送り先はホームページからたいていさがせますが、たいていは5クリックくらいしないといけないところに(まるで耳をふさぐかのように)しまわれています(苦笑)。
今回の記事はMSN産経の記事ですが、うっかりするとMSNに意見をおくってしまいます。
このため、説明文章の中に小さくリンクのある産経新聞にとびまして、ご意見コーナーを探します。そうすると、メール、電話、ファックスで記事への意見を受け付けていることがわかります。
読者サービス室 東京
MAIL: u-service@sankei.co.jp TEL :03-3275-8864 FAX :03-3270-9071
読者サービス室 大阪
MAIL: o-dokusha@sankei.co.jp TEL :06-6633-9066 FAX :06-6633-9691
【受付時間】平日09:00~18:00 土曜09:00~17:00 日祝日休み
※メールでの問い合わせの際は、住所・氏名・電話番号を明記
※編集部が意見をおくるときは、宛先にプラスして、複数の関係者にCCをしたりして、第三者の目を入れるようにしています。まあ、自分の別アドレスでもいいとおもうんですが。
写真;ICNから感染対策を学ぶ初期研修医(旭中央病院 新人医師オリエンテーション)
専門ライターを内部に抱えている場合をのぞき、メディアの社員と一般の人では知識に大差がありません。
誤報道は名前を出して書く記者のみならず、情報の受け手の一般市民や社会にとってもリスクですので、“誤報アウトブレイク”がおきるまえにボヤでけすべくアドバイスをおくりましょう。
麻疹対策「一例でたらすぐ対応!」をまねて、ここは「一記事読んで、むむっと思ったらすぐ対応」ってことで。
よくある素人さんの反応は、「感染」「保菌」ということや健康アウトカムへの影響の評価法などがわからないまま、菌がそこにいたら即、極悪非道菌の扱いをしてしまうこと。
(まあこれは学生に教えるときも時間がかかるんですが)。
どのようなときに意見を言おうか、ですが。例えば、本日下記のような新聞記事がありました。
これは厚労省や関係者から情報をとっての「という発表をした」「と専門家は語る」という伝聞報道ではなく記者自身の意見です。
主張!なのに記者名が入っていないのは、なんだかなーです(誰の主張だよ!)。
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【主張】院内感染 悪質な隠蔽許さぬ処分を
(中略)
感染症対策は、早期発見に基づく感染ルートの特定と速やかな情報の公表が大切だ。ところが、病院側は何度も公表の機会がありながら、1年近くも情報を伏せてきた。悪質な隠蔽(いんぺい)行為と言わざるを得ない。
警視庁が、業務上過失致死の疑いもあるとみて医師ら病院関係者から感染が起きた経緯について事情を聴いたのは当然だ。東京都に加え、厚生労働省も医療法に基づいた異例の立ち入り検査を行った。行政としても結果次第で、特定機能病院の指定取り消しや一定期間の業務停止も含めて厳しい処分で臨む必要がある。(後略)
9/7産経新聞
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意見の送り先はホームページからたいていさがせますが、たいていは5クリックくらいしないといけないところに(まるで耳をふさぐかのように)しまわれています(苦笑)。
今回の記事はMSN産経の記事ですが、うっかりするとMSNに意見をおくってしまいます。
このため、説明文章の中に小さくリンクのある産経新聞にとびまして、ご意見コーナーを探します。そうすると、メール、電話、ファックスで記事への意見を受け付けていることがわかります。
読者サービス室 東京
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写真;ICNから感染対策を学ぶ初期研修医(旭中央病院 新人医師オリエンテーション)
都合の悪いことは一切言わずに、診療報酬の値上げ、補助金の増額など、お願い事ばかりされたら、誰でも不機嫌になるでしょう。
このままだと、特定機能病院を取り消してしまうかも知れません。
以前から、医師や病院に対する不信感の強い大臣ですが、この調子だと、保険の監査だけでなく、医療監視にも警察OBなど、捜査の専門家を連れて行けと言いかねませんね。
この資料では、46症例の一覧表がついており、患者の死亡日は記載されているものの、各症例で病院が感染を確認した時期が書かれていないので、病院がどの症例をどの順番で把握していったのか(そしてどのタイミングでどの対策をとっていったのか)ということについて、配付資料から読み解くことができませんでした。
職員への注意喚起や新規入院の一時制限をしたと書いてあるのですが、これも残念ながら、いつのタイミングで実施なさったのかが明記されていません。
せっかく会見をするなら、そうしたことがわかるような説明をすればよいのにと思いますので、何とも「残念」な印象です。
これを今出せるのなら、9月3日に「多剤耐性アシネトバクターの院内感染について 患者の皆様ならびにご家族の方へ」というコメントを掲載する際に、一緒に出しておけばよかったのに・・・と、やっぱり「残念」な印象が残りました。