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ワクチンとその周辺  会議の傍聴、セミナー参加、パブリックコメント

2014-02-22 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
3月末までに決定をめざすものが多い年度末。

今年も予防接種やワクチン関連の案件もいろいろあり、最終プロセスとして会議でまとまった内容についてのパブリックコメント募集が行われています。
数行でも、個人でも、団体でも送ることが出来るものが多いので、関心ある方はぜひ参加しましょう。

これまでの話し合いの議事録や資料はこちらに掲載されています。
1月の会議の議事録も公開されています。

【パブリックコメント】
2月27日締め切り 「予防接種に関する基本的な計画(案)」に関する意見募集について

2月27日締め切り 「予防接種実施規則の一部を改正する省令(案)」に関する意見募集について

3月1日締め切り 「風しんに関する特定感染症予防指針(案)」に関する意見募集について

3月1日締め切り 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の一部を改正する省令(案)」及び「予防接種法施行規則の一部を改正する省令(案)」に関する意見募集について


【会議傍聴】  
来週の26日に平成25年度第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成25年度第9回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)の開催についてが開催されると20日にアナウンスがありました。
申し込みの締め切りは24日(月)。

議題
(1)麻しん、風しん、おたふく、水痘、A型肝炎、インフルエンザ、成人用肺炎球菌のワクチンの安全性について
(2)副反応報告基準(水痘、成人用肺炎球菌)について
(3)子宮頸がん予防ワクチンについて
(4)その他

議事録が掲載されていない会議が多いのでこれまでの経緯は配布された資料などでフォロー。
平日昼間に参加できる人は少ないですが・・・


いろいろな情報を見聞きする努力ということで、こちらも平日昼間で参加は簡単ではありませんが・・・

【国際シンポジウム】
日本臨床ウイルス学会が上記会議の前日25日に「子宮頸がんワクチンの重篤副反応に関する国際シンポジウム」を開催。

"シンポジウムの目的は 分かりやすい言葉で 内外の最高の医学者、研究者に子宮頸がんワクチンと副反応の因果関係を明らかにしていただき、少女たちと御家族を助けることだけ" 。 事後に記者会見も予定。

主催は「子宮頸がんワクチンの副反応に関し警鐘をならす医学者・研究者グルーフ」。

会長: 堺 春美教授 (前東海大学医学部 教授)
副会長: 松崎 松平教授(東海大学 名誉教授)
メンバー:シン・ハン・リー医学博士(ミルフォード医学研究所所長)
     フランソワ・ジェローム・オーシエ教授(パリ大学教授 パリ大学内アンリ・モンデュール病院神経・筋肉専門外来担当)
     ルチジャ・トムルジェノヴィック(カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学、研究助手)
     ミルナ・ハジャー医師(ハートフォード病院神経疾患部門)
     佐々木 征行医師(国立精神・神経医療研究センター病院 小児神経部門部長)
     塩沢俊一 教授 九州大学病院教授
     打出 喜義 講師 金沢大学分子移植(旧 産科婦人科学)講座   
     浜 六郎医師 医薬ビジランス研究所 理事長
     福島 睦男(共同通信社 国際 局)

シンポジウムや学会というのは主旨が明確で、短時間にいろいろな人の話をきけるのがメリットです。
短時間ゆえに消化不良になることもあるので、事前に資料を読んだり、事後に講師の著書を読んだりメールで質問をして補足することも工夫のひとつ。

分かる範囲で紹介リンクをつけてみました。※もっと詳しい情報は検索などでさがしてみてください。

上記のシンポジストのうち、佐々木医師はHPVワクチン接種後の痛み等の症状での患者さんを複数診察。
塩沢医師はリウマチがご専門とのことです。
打出医師は産婦人科がご専門とのことです。ネットにHPVワクチンについての講義(動画と資料)がありました。
浜六郎医師は内科・疫学がご専門とのことです。
福島記者は共同通信の英語記事でHPV関連の配信をされていたのでリンクしました。


海外からの講師は日本語情報がないので英語情報を検索してみました。
Sin Hang Lee は病理がご専門とのことです。
経歴 http://www.cankercillin.com/dr__sin_hang_lee.htm

(HPVとは直接関係ないですがこのサイトで宣伝されているCankercillin(R)はペニシリン系?のお薬でしょうか。感染症の話題として眼にとまりました)

直接診察をされているのかはわかりませんが、HPV(検査、ワクチン)関係ではよくお名前をみかけました。
2013年
2012年
2011年

フランスから参加されるFrançois-Jerome Authier医師。
Researchgateにある研究の概要
ラットで検証したワクチンアジュバントとmacrophagic myofasciitis関連の報告を第一著者でされていました。

AlOH3-adjuvanted vaccine-induced macrophagic myofasciitis in rats is influenced by the genetic background.
Authier FJ, Sauvat S, Christov C, Chariot P, Raisbeck G, Poron MF, Yiou F, Gherardi R.
Neuromuscul Disord. 2006 May;16(5):347-52.

そのほかには慢性疲労症候群について。
Chronic fatigue syndrome in patients with macrophagic myofasciitis.
Arthritis Rheum. 2003 Feb;48(2):569-70.

フランス語のニュースは確認が難しいので、フランスでの事情が聞けるかもしれません。

Lucija Tomljenovic氏はワクチンに懐疑的な団体のサイトでよくみるお名前で、カナダ の研究者。

発表文献リスト

HPVワクチンについてのYoutube掲載インタビュー動画

A new voice in the HPV vaccine debate

4価ワクチン接種後の死亡例について:
2012年 Death after Quadrivalent Human Papillomavirus (HPV) Vaccination:Causal or Coincidental?

評価はいろいろなので複数情報をみることをおすすめします。
2013年


最後に、Mirna Hajjar,医師

ファーストではないですが、共著でHPVワクチン接種後に失明、という症例報告を発表されています。
発症する10日前にHPVワクチン2回目を接種していた、という事例です。

A 16-Year-Old Girl With Bilateral Visual Loss and Left Hemiparesis Following an Immunization Against Human Papilloma Virus

We report the course of a 16-year-old girl who presented with near complete visual loss associated with chiasmal neuritis and a biopsy proven tumefactive demyelinating lesion on magnetic resonance imaging (MRI) in association with a recent immunization against human papilloma virus.

全文はこちらに掲載されています。MRI画像なども詳細に紹介されています。
Journal of Child Neurology, Vol. 25, No. 3, 321-327 (2010)


一つ注意点は、上記の海外シンポジスト
の国では4価ガーダシルが主で、
日本で先行した2価サーバリックスでの経験とは異なる、ということです。

製品としては別ものですから、メディアが一緒くたにした誤解をしないよう解釈に注意が必要です。
日本のガーダシルでの有害事象との比較は興味深いです。


日本臨床ウイルス学会の学術集会は2014年6月に札幌で開催されます。
継続的に科学的な検討が行われることを期待。


3月末までにまだまだ関連情報は続きます。
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