純潔教育とoral sex

[純潔]教育はそれが価値であった時代に若き日を過ごした人と、そうでない人では認識がだいぶちがいます。
誤解されやすい言葉ですが、日本の学校で採用されているわけではありません。が、これを主張する団体がある（各国に）ことは事実です。

『結婚までセックスしない』を目標にすることが多いため、『禁欲教育』とよばれることもあります。

結婚がそもそもゴールでない人も増えましたし、同性間ではゴールにならないし、このことだけで性交開始の説明をするのは難しい時代になりました。離婚原因の上位に「性の不一致」がランクインしていますから、未確認で結婚したら危険という意見もあります。

バリエーションがありますが、次のどちらかにまずわかれます。

『禁欲』だけ、と『禁欲＋健康管理法』を教えるにまず二分されます。マジョリティが支持しているのは後者です。

『禁欲だけ』教育で知識不足が生じた結果、性交開始後に望まない妊娠や性感染症等のトラブルを抱える率が高いとか、恐怖の妊娠を回避する手段としてアナルセックスやオーラルセックスの実施率が高いといった数字も報告されています。
結婚直前講習とセットでないと禁欲オンリー教育は難しそうです。

Oral SexやAnal Sexはセックスじゃない、という認知をする10代も一定数います。

日本の学校では尊い生命をつくる行為としてのセックスを扱ったとしても、Oral, Analの話まで語ることができません。語ってはいけないという法律ではなく、先生がそこまでふみこめない状況があります。

教えなくていいんでしょうか。コマーシャルセックスワーカーだけでなく、一般女性の咽頭にも感染症が広がっていることは数年前から指摘されています。

ノドのクラミジア『のどくら』ですね。セフトリアキソンがきかない淋菌も報告され（咽頭含め）問題になりつつあります。

米国では大統領がこの話題を提供していました(^^;)。
It was only oral. It was passive. So that does not count.
When Sex Is Not Really Having Sex

その他のOral Sexと感染症の話題には口腔咽頭ガンの関連性の話も。
Case–Control Study of Human Papillomavirus and Oropharyngeal Cancer（NEJM, 2007)

（HPVワクチンは口の中の健康にも重要と語られる日が・・くるかな）