![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/cc/6c8e914bb26823681983bf816eef60b6.jpg)
この8年のコンサルタント生活で、疑い例を含めると7例のミュンヒハウゼン症候群(虚偽性障害 factitious disorder )を経験しました。
つらつらと共通点を思い起こすと・・・。
#1:そう、全員女性でした。
#2:殆ど医療従事者(RN,MD,Micro tech等)
#3:主治医に本診断の可能性をほのめかすと「この患者さんに限って・・」と反駁される。少なくとも疑われてない、DDxの対象になっていない。
#4:血培が診断の決めて。(あり得ない微生物が複数同時検出。同一人物がNew YorkとParisから同時にTV電話をかけてきたような違和感)
#5:事態の重大性に対して当の本人は比較的ケロッとしている。
#6:退院が話題にのぼると再発。
ちなみに血培で検出された微生物には、非結核性抗酸菌と聞いたこともないカンジダなどがありましたな・・。Pan resistantの緑膿菌(Ptは細菌室技師)、本人の床頭台内に隠された注射器内の便に証明された全くFinger printが同じ腸球菌・・といった具合のも「懐かしい」。
お陰様で、最近、この方面の診断は大抵、血培の結果を聞くとSlam dunkです。「え?、もし血培しなかったら?」 ありえません。大抵、変な不明熱的な病態ですから・・。
例を経験しましたが、感染症の分野でもこんなに
あるのですね。
重大な事態に陥っていないために、あるいは
もっと巧妙なために判らない例も多いでしょうね。
ご指摘のとおりであると思います。感染症ではありませんが、症例によっては有名大学病院の専門家が集まっても皆目見当が付かない・・などという事もあったようです。 この症例は経験豊かな内科医が全く違った視点から考えて可能性として挙がってきたのでした。
まだ国立がんセンター中央です。
このニュースを聞いて
私が茅ヶ崎徳洲会時代に先生にコンサルトした
奇妙なケースを思い出しました。
複数のGNR(耐性菌もあり)がケツバイから
複数回検出され、その割には本人(女性でした)は
ケロッと。
青木先生の「大切なDDxなんだよ!」のお言葉が
インパクトありました。
そうなんです。この"疾患"は、かなりUnder diangosedなのだろうと想像しています。
不明熱の一般的なRuleですが、主治医が代わると突然、解決の糸口が見つかったりして・・。
もともとMDS疑いで外来通院中の方です(貧血も経過が普通でなく、自己しゃ血によるものを疑われてました)。20代女性。
入院経過中に発熱があり、血培からStaphylococcus aureus(1回目)、α-Streptococcus groupとKlebsiella pneumoniae(2回目)、Staphylococcus capitisとKlebsiella pneumoniae(3回目)が検出されました。抗生剤投与し、すぐに解熱みられて3-4日平熱で経過した頃にまた、39℃台の発熱を認めます(シャワー浴後に2回ありました)。鎖骨下よりCVライン留置中です。急性腹症のような症状のあとに発熱します。腹痛時も理学所見もはっきりせず、造影CTや内視鏡などいろいろ検査していますが原因がわかりません。
腹痛は2時間以内では自然におさまります。
ながながとすみません。血培の結果の見て、どう思われますでしょうか?情報も不十分ですが感想をお聞かせいただけますでしょうか?
申し訳ありません。当Blogでは症例のご相談は基本的にお受けしていないのです。
Having said that・・
ミ症候群の他にもDDxを考えられる事も重要ですが、CVLが使われている可能性もありますね・・
もうちょっと鑑別疾患を検討しつつ、先生のコメントも
参考にさせていただきます。
お忙しいなか、おつきあいいただきありがとうございました。
また、いろいろ参考にさせていただきます。