感染症診療の原則

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動物のツベルクリン反応検査

2009-10-20 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
日本の感染症対策に獣医さんはとても大切なのですが、臨床医との接点はあまりなく、公衆衛生では人材不足といわれています。
「ヒトのお医者さんと同じで、小動物対象の開業を目指す人が多い」のだそうです。
感染症を勉強する過程でであったら、ぜひ関係を大切にしましょう。

日本獣医師会が平成19年3月にまとめた資料
『獣医公衆衛生領域の現状と課題への対応』
http://nichiju.lin.go.jp/report/bukai/h19-kosyueisei.pdf

今朝のニュースで、大阪の動物園が「結核感染シカ5頭処分」という記事がありました。
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飼育中に死んだホンシュウジカに結核感染の疑いがあるとして10日から臨時休園していた市立動物園が21日から開園。

残りのシカ24頭についてツベルクリン反応検査を実施。5頭が発症はしていないが感染していることが分かり、殺処分した。

感染経路は不明。飼育員を対象にした喀痰検査の結果はまだ出ていないが、体調に異常はないといい、市では飼育舎の消毒などを行い、21日からの開園を決めた。

シカの結核菌が人に感染しにくいウシ型かどうか判明するにはさらに1~2カ月かかる。シカには今後、定期的にツベルクリン反応検査を実施。
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/091020/osk0910200221001-n1.htm
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動物のツ反ってどうやるのか?としばらく画像をGoogle検索してみました。
言葉は通じないし、暴れたりもしますし、すごい仕事です(そういうヒトも最近増えていますが)。

集団生活の場合やはりアウトブレイク対応が心配。


動物の感染症関連情報は「動物衛生研究所」(どうえいけん)にあります。
http://www.niah.affrc.go.jp/index-j.html

(写真:オリーブの実)
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