![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/40/c9b30e19ce97dd1315780b0bd0adbd52.jpg)
リスクコミュニケーションの視点から考えると、
野菜の農薬にこだわったり、隣のおじさんのタバコの煙ヤダナとか、狂牛病の検査は100%してもらわないと不安、など日々のこまかなリスクに過剰に反応しつつ、コンドームを100%つかわない、生肉を食べるといった行為は「そのアンバランスさが興味深い」です。
ユッケが原因? 20代女性がO157感染 さいたま市(産経 7月30日)
生肉食べたらその先何がおきてもおかしくないですね。
(自分は今まで一度も問題になったことはない、だから自分はダイジョウブだという経験論者は他人に勧めるのだけはやめてくださいね)
学部生の大教室で生肉食べる人と食べない人の手をあげてもらうと、食べる人が約3割です。
食べない人たちは顔をしかめます。食べない人の親もたいてい食べません。
食べる人たちは「怖いけどサーおいしくない?(尻上がりで発音)」というのではなく、「え?たべちゃまずいんですか?」「だってメニューにあるし、おいしいし」といいます。 注:医療系の学生です。
一般市民の衛生教育も絶対的に不足していますが、お店の責任も大きいのではないでしょうか。
O157と書くとサラっとしたかんじですが、ようは「大腸菌」ですよ。
動物を食用に解体するさいに、腸を傷つけないようにしていてもどうしても汚染します(菌がついてしまう)わけです。腸の中にあるのはなんですか?そうです。ウ●●です。
解体から、切ったり、並べたり、という工程のなかでそもそも汚染をゼロにはできないわけです。(ナニゴトも限界があります)
だから「生食用」というシールがあっても「生食用」ではないんです。
目に見えませんが、そのように汚染された肉を口の中に入れるということは、肉にタレをつけるのとおなじように腸管の中のものををつけて食べているわけです。そうイメージしたら食べる人は減るでしょうか。
そして大人が「いやーおいしいんだからいいんじゃない!?」とこの習慣を続ける限り、保育園等での集団事例はなくならないでしょう。
無知な親から生肉を食べさせられている子もいますが、実際には症状のない成人からの家庭内感染など、成人のところでの感染が発端ではないかと疑われる情報もあります(遺伝子情報でタイピングができるので)。
出産前にユッケをたべた母から新生児が感染した症例、2歳児が生肉を食べた症例、生肉を食べてニューキノロンを予防内服する医師のエピソードなどが紹介されている阪南中央病院のホームページ。
こどもは重症化する例が多く、死亡・重度の後遺症が残るケースも少なくありません。
リスクは大人の7倍です。
「2006 年以降のHUS 症例の報告数についてみると、2006 年102 例、2007 年129 例、2008 年94 例であった。このうち、2008 年の94例における死亡例は5 例(致死率5.3%)、届出から3 ヵ月以上経過した時点で、後遺症ありと報告された症例は5 例(意識障害2 例、慢性腎炎1 例、腎機能障害1 例、蛋白尿1 例)。
好発年齢群の傾向として、0~9 歳の年齢群では6.5~7.0%と前記成人症例群の7 倍以上の発症率に上っている。HUS の感染源として、2008 年では全94 例中記載のあった者のなかで、37 例(39%)が肉類の喫食があり、うち15 例が生肉(ユッケ・レバー・生せんまいなど)の喫食が認められた。」
小児の養育者、保育施設、介護保険施設等に対する腸管出血性大腸菌感染症予防啓発の重要性について(厚生労働省・国立感染症研究所)
食品健康影響評価のためのリスクプロファイル
レストランのメニューやお店に「生食」と書いてあっても、何の根拠もないと業界の人も語っています。新鮮=菌がいない ではありません。新鮮でも生肉は危険です。
ひき肉やさいころステーキなどはよく火を通しましょう。
これに関してはどの自治体・保健所のホームページにも警告がありますが、まあ、それをみて外食に行く人がいないというあたりがトホホ。お店や食肉ギョウカイへの啓発が不足しています。
写真:日差しがまぶしいので青木編集長を散歩に連れて行く際にはサングラスをします。
野菜の農薬にこだわったり、隣のおじさんのタバコの煙ヤダナとか、狂牛病の検査は100%してもらわないと不安、など日々のこまかなリスクに過剰に反応しつつ、コンドームを100%つかわない、生肉を食べるといった行為は「そのアンバランスさが興味深い」です。
ユッケが原因? 20代女性がO157感染 さいたま市(産経 7月30日)
生肉食べたらその先何がおきてもおかしくないですね。
(自分は今まで一度も問題になったことはない、だから自分はダイジョウブだという経験論者は他人に勧めるのだけはやめてくださいね)
学部生の大教室で生肉食べる人と食べない人の手をあげてもらうと、食べる人が約3割です。
食べない人たちは顔をしかめます。食べない人の親もたいてい食べません。
食べる人たちは「怖いけどサーおいしくない?(尻上がりで発音)」というのではなく、「え?たべちゃまずいんですか?」「だってメニューにあるし、おいしいし」といいます。 注:医療系の学生です。
一般市民の衛生教育も絶対的に不足していますが、お店の責任も大きいのではないでしょうか。
O157と書くとサラっとしたかんじですが、ようは「大腸菌」ですよ。
動物を食用に解体するさいに、腸を傷つけないようにしていてもどうしても汚染します(菌がついてしまう)わけです。腸の中にあるのはなんですか?そうです。ウ●●です。
解体から、切ったり、並べたり、という工程のなかでそもそも汚染をゼロにはできないわけです。(ナニゴトも限界があります)
だから「生食用」というシールがあっても「生食用」ではないんです。
目に見えませんが、そのように汚染された肉を口の中に入れるということは、肉にタレをつけるのとおなじように腸管の中のものををつけて食べているわけです。そうイメージしたら食べる人は減るでしょうか。
そして大人が「いやーおいしいんだからいいんじゃない!?」とこの習慣を続ける限り、保育園等での集団事例はなくならないでしょう。
無知な親から生肉を食べさせられている子もいますが、実際には症状のない成人からの家庭内感染など、成人のところでの感染が発端ではないかと疑われる情報もあります(遺伝子情報でタイピングができるので)。
出産前にユッケをたべた母から新生児が感染した症例、2歳児が生肉を食べた症例、生肉を食べてニューキノロンを予防内服する医師のエピソードなどが紹介されている阪南中央病院のホームページ。
こどもは重症化する例が多く、死亡・重度の後遺症が残るケースも少なくありません。
リスクは大人の7倍です。
「2006 年以降のHUS 症例の報告数についてみると、2006 年102 例、2007 年129 例、2008 年94 例であった。このうち、2008 年の94例における死亡例は5 例(致死率5.3%)、届出から3 ヵ月以上経過した時点で、後遺症ありと報告された症例は5 例(意識障害2 例、慢性腎炎1 例、腎機能障害1 例、蛋白尿1 例)。
好発年齢群の傾向として、0~9 歳の年齢群では6.5~7.0%と前記成人症例群の7 倍以上の発症率に上っている。HUS の感染源として、2008 年では全94 例中記載のあった者のなかで、37 例(39%)が肉類の喫食があり、うち15 例が生肉(ユッケ・レバー・生せんまいなど)の喫食が認められた。」
小児の養育者、保育施設、介護保険施設等に対する腸管出血性大腸菌感染症予防啓発の重要性について(厚生労働省・国立感染症研究所)
食品健康影響評価のためのリスクプロファイル
レストランのメニューやお店に「生食」と書いてあっても、何の根拠もないと業界の人も語っています。新鮮=菌がいない ではありません。新鮮でも生肉は危険です。
ひき肉やさいころステーキなどはよく火を通しましょう。
これに関してはどの自治体・保健所のホームページにも警告がありますが、まあ、それをみて外食に行く人がいないというあたりがトホホ。お店や食肉ギョウカイへの啓発が不足しています。
写真:日差しがまぶしいので青木編集長を散歩に連れて行く際にはサングラスをします。
また、たびたび当方のブログに紹介させていただいています。
今回もブログおよびツイッターに書かせていただきました。
http://yukijuku.blogspot.com/
これからも勉強させていただきます。