「パブリックコメント募集:医療上必要性が高い未承認の医薬品・適応」
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/231d2623fa15a5277c256b198baba2dd
の締め切りまで、「この薬・適応が必要じゃないか」というネタも紹介したいと思います。
抗菌薬から書くのがブログの本筋なのですが青木編集長が福岡→福井出張のため、よもやま系から紹介させていただきます。
----------------------------------------------------------------------
日本にまだ無いものに緊急避妊の専用薬があります。
ネットカフェのトイレで23歳の女性が出産し、赤ちゃんが便器の中で死んでいたというニュースが昨日ありました。メディアや世の中の反応は「ひどい女だ」というものですが、果たしてこのようなリスクに日々さらされている女性はいかほどサポートを得られているでしょうか。
中学や高校では教育・学習の機会が保障されていません。
妊娠したら困る時期の人には安全で確実な避妊が必要ですが、低用量ピルは高額ですし、避妊の責任を持たない男性への批判はあまりきこえてきません。
緊急避妊薬はそのようなトホホな国では最後の命綱です。
専用薬がないので、日本のドクターは別の薬剤(中用量ピル)を応用しています。
厚生労働省は疑義照会の際に、大臣名で医師と患者が納得しているならかまわない旨の回答をしています(なので違法でも違反でもありません)。
患者さんは婦人科だけでなく救急外来で処方を希望してきますので、内科系の人も知っておく必要があります。(ホントは翌日の外来でも間に合うことが多いのですが、慌てている患者さんはなかなか納得しません。その場で処方してくれという希望が強いです)
★これをERに貼っておけばよいかも。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/09/dl/s0930-6l_0026.pdf
これは日本では一般に「モーニングアフターピル」といわれるもので、英語はEmergency Contraception略してEC(いーしー)です。通常の低用量ピルはOral Contraceptitive略してOC(おーしー)。
緊急避妊外必要な理由は、レイプされた、避妊を忘れた、コンドームが破けた等いろいろです。
「Plan B」などの緊急避妊専用薬はインターネットで個人輸入のかたちで日本でも購入できます。米国でも州によっては医師の処方箋なく訓練された薬剤師が薬局で処方をしたり、イギリスではスクールナースが地元の医師と提携して処方することが可能になっています。
中用量ピル(プラノバール)でも確かにできなくはないですが、一度に高用量になるため吐き気が強く、患者さんは数時間これに苦しみます。「PlanB」には吐き気の原因となるEEが入っていませんので利用者はとてもラクになります。
この緊急避妊の薬を日本に入れようと提案する産婦人科のドクターはいるのですが、政府は臨床試験の最初の最初からやれということになっているそうで、結果として莫大な経費がかかるため企業は大きな負担を覚悟しなくてはなりません。
「医療上必要」という以前に、女性や子どもの生命・健康を大切にする国という自負がなるならさっさと入れろよ、バイアグラの迅速認可のときのようにサクサクと!・・です。
低用量ピルが認可されたのは1999年で、米国と比較すると40年の「時差」があり、国内申請から承認まで9年かかりました。
国連加盟国の中では最後まで承認していなかった北朝鮮と日本でしたが、北朝鮮のほうが先に認可をして「日本の女性ってカワイソウ」といわれた年でした。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/231d2623fa15a5277c256b198baba2dd
の締め切りまで、「この薬・適応が必要じゃないか」というネタも紹介したいと思います。
抗菌薬から書くのがブログの本筋なのですが青木編集長が福岡→福井出張のため、よもやま系から紹介させていただきます。
----------------------------------------------------------------------
日本にまだ無いものに緊急避妊の専用薬があります。
ネットカフェのトイレで23歳の女性が出産し、赤ちゃんが便器の中で死んでいたというニュースが昨日ありました。メディアや世の中の反応は「ひどい女だ」というものですが、果たしてこのようなリスクに日々さらされている女性はいかほどサポートを得られているでしょうか。
中学や高校では教育・学習の機会が保障されていません。
妊娠したら困る時期の人には安全で確実な避妊が必要ですが、低用量ピルは高額ですし、避妊の責任を持たない男性への批判はあまりきこえてきません。
緊急避妊薬はそのようなトホホな国では最後の命綱です。
専用薬がないので、日本のドクターは別の薬剤(中用量ピル)を応用しています。
厚生労働省は疑義照会の際に、大臣名で医師と患者が納得しているならかまわない旨の回答をしています(なので違法でも違反でもありません)。
患者さんは婦人科だけでなく救急外来で処方を希望してきますので、内科系の人も知っておく必要があります。(ホントは翌日の外来でも間に合うことが多いのですが、慌てている患者さんはなかなか納得しません。その場で処方してくれという希望が強いです)
★これをERに貼っておけばよいかも。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/09/dl/s0930-6l_0026.pdf
これは日本では一般に「モーニングアフターピル」といわれるもので、英語はEmergency Contraception略してEC(いーしー)です。通常の低用量ピルはOral Contraceptitive略してOC(おーしー)。
緊急避妊外必要な理由は、レイプされた、避妊を忘れた、コンドームが破けた等いろいろです。
「Plan B」などの緊急避妊専用薬はインターネットで個人輸入のかたちで日本でも購入できます。米国でも州によっては医師の処方箋なく訓練された薬剤師が薬局で処方をしたり、イギリスではスクールナースが地元の医師と提携して処方することが可能になっています。
中用量ピル(プラノバール)でも確かにできなくはないですが、一度に高用量になるため吐き気が強く、患者さんは数時間これに苦しみます。「PlanB」には吐き気の原因となるEEが入っていませんので利用者はとてもラクになります。
この緊急避妊の薬を日本に入れようと提案する産婦人科のドクターはいるのですが、政府は臨床試験の最初の最初からやれということになっているそうで、結果として莫大な経費がかかるため企業は大きな負担を覚悟しなくてはなりません。
「医療上必要」という以前に、女性や子どもの生命・健康を大切にする国という自負がなるならさっさと入れろよ、バイアグラの迅速認可のときのようにサクサクと!・・です。
低用量ピルが認可されたのは1999年で、米国と比較すると40年の「時差」があり、国内申請から承認まで9年かかりました。
国連加盟国の中では最後まで承認していなかった北朝鮮と日本でしたが、北朝鮮のほうが先に認可をして「日本の女性ってカワイソウ」といわれた年でした。
ちょ~有名病院に勤務していた時
避妊に失敗し
婦人科初診医(中堅)にアフターピルの処方を
お願いしたことがありました。
院内でしたから
働いていたら電話で問い合わせがきて
(医者のくせに!って感じでした)
プラノバール4錠2かけ 14日分 朝夕
という???????な処方が出され
「無知なのか」
「嫌がらせなのか」
判断に悩みました・・・
しょうがないのでネットで調べて調節して飲みましたが
強烈な吐き気および嘔吐に苦しみまして
夜中 寝れなかったのを思い出します。
たとえ病院が有名でも 婦人科(この場合)が優秀とは限らないという好例だったと思います。婦人科で病院が有名ってわけじゃなかったし・・
婦人科専門医を名乗るなら
アフターピルくらい知っといてくれYO。
知らないなら調べて出せ!と言いたかったですね。
あまり医療機関のないエリアから相談電話がきたときは、「このさい何科の医師でもいいので、今から説明する内容の薬を出してもらい、説明どおりに飲んでください」という対応になります。今はインターネットがあるので、医療関係者向けのサイトを印刷して持参するように説明します。
患者さんがあとから教えてくれるのですが、なかには意地悪なドクターがいて、10代には出さないとか、電話で問い合わせた段階で説教を始める人もいるそうです。
薬代だけなら1000円でもおつりがきますが、全国平均5000円~都内最高35000円という費用も日本では困った人たちのアクセスバリアになっています。