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サーバリックスからガーダシルへの変更(英国HPVワクチン)

2011-11-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
HPVワクチンは現在2価のサーバリックス(GSK)と4価のガーダシル(Merck/MSD)があります。

世界の約80%はガーダシルとなっていますが、GSK本社のある英国は国の予防接種プログラムとしてサーバリックスが採用されていました。NHSは詳細を明かしていませんが、その選択の根拠を価格としていました。

これについて、初期から、現場の医師から批判が出ていました。

(Not) warts and all
BMJ 2008; 337 doi: 10.1136/bmj.a2186 (Published 23 October 2008)

そして、2012年9月からはガーダシルが採用されることになりました(サーバリックスからの変更)。

次なるステップは男子への拡大ですが、英国での話はまだ聞いていません。

Switch in cervical cancer vaccine
BBC 24 November 2011

Professor David Salisbury, the Government's Director of Immunisation, said: "It's not unusual for the NHS to change vaccines or other medicines - it can happen following competitive tendering exercises or when new research findings come to light."

合理的とわかれば政策もワクチンもかえていく。
これが国民の健康を守るスペシャリストたちのあるべき姿です。

あらためて、不活化ポリオワクチン導入にかかっている時間とプロセスはいったいなんなのだろうと思いますね・・・。



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