感染症診療の原則

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生食文化

2009-05-11 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
感染症を医師が届出から地域にフィードバックされるまでに現在2週間の時差があります。これを聞いた米国の専門家はこういいました。

「大都会の過密な電車の時刻表は1分たりとも狂わず動かせる技術とカルチャーがあるのに(※外国の電車はかなりアバウトです)、生命や健康に関する数字の情報がなぜ船便のようにゆっくり扱われるのだ?」

また、ヨーロッパの専門家は今回の騒ぎを見てこういいます。

「BSE対応としての全頭検査(今回はブタも全部調べるそうで)、今回のインフルへの厳戒態勢の維持など、絶対に許さない系反応をするのに、なぜ生の肉や魚を食べることができるのだ?」

米国CDCの専門家養成コースに人類学や社会学が専門のヒトが入学してくる背景にはこんなことも関係しているのかもしれませんね。

昨年輸入イカの生食で細菌性赤痢の集団発生がありましたが、輸入元の国からきた留学生は「自分たちの国ではそもそも生食をしない。生で食べるのがいけないんだよ!」。

ともかく子どもに生肉を食べさせる文化に世界は(;゜Д゜)。
http://www.pref.osaka.jp/shokuhin/niku/index.htm
http://www.pref.chiba.lg.jp/hokenjo/ichikawa/kenkou/namashoku.html

食べ物系の感染症の話の扱いは厚労ではなく農水。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/
動物の健康&感染症→食べ物の安全→ヒトの感染症。縦割りっぽいところもありますが。情報系統を見ると歴史と実績もある領域。
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2 コメント

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麻疹情報 (kchgim)
2009-05-12 00:57:04
北海道札幌市の情報では、今年から麻疹のサーベイランス情報については、届け出た医療機関の区、患者さんの連例などの情報がわかるようになりました。

もう少し情報が早いと助かるのですが、今はインフルエンザで忙しいのか、情報もやや遅れがちです(4月中旬の麻疹情報が出ていない)。
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麻疹も (編集部)
2009-05-18 09:11:42
終わってないんですよね。今回のエネルギーをそのまま麻疹排除でもみせてほしいのですが。

緊張の後に来るのは通常「虚脱」です。

地域の感染症担当者は「全部の感染症」を担当しつつ、兼務だったりします。
今回のことをきっかけに人も増えるといいのですが。
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