保護者の皆様へ。
ポリオの生ワクチンで発症してしまう事実を報道する番組が続き、また今年(すみません今「月」は間違いのため修正)、東京都下であらたに生ワクチンでポリオを発症した症例が報告されたため、各地の不活化ポリオワクチン対応医療機関への問い合わせが殺到しています。
医療機関リストのページもアクセスが難しい時間帯がかなりあります。
また、直接電話をしてすべての情報を得ようとする親御さんがいて、仕事ができないほどに困っている医療機関もあります。
負担が大きくなると、接種そのものを継続できなくなる場合がありますので、以下の点にご注意ください。
■問い合わせの時間には注意が必要
診療で混雑している時間帯に電話をかけるのは避けてください。
特に個人の先生がやっている病院の業務ができなくなってしまいます。
スタッフや受付の人の対応にも限界があります。
まず、そのクリニックのホームページにある不活化ポリオワクチンの申し込み方法にしたがいましょう。電話対応混乱をさけるため、「往復はがきで」としているところもあります。
そのクリニックの申し込み方法をまず必ず確認しましょう。
例:たからぎ医院(恵比寿駅前) 往復はがき申込&同意書
■基本的なことは自分で勉強してから連絡
不活化ポリオワクチンってなんですか? とか、 副作用ないんですか? という“一般的な”質問をクリニックに問い合わせるのはやめましょう。
まず自分で勉強して、問い合わせるときは予約をとるときにしましょう。
一般的な情報はこちらのQ&Aを読みましょう
立川で開業されている久住先生の解説です。
不活化ポリオワクチン接種に早くから取り組んでこられたたからぎ医院のブログと、クリニックのQ&A。こちらもぜひ。
接種をした親御さんがブログなどで報告をしてくださっています。参考になりますよ~。検索してみてください。
■医療機関が近くにあるかどうか
mixiの親御さんのコミュニティなどでも情報交換があるそうです。ネットを活用できる親御さんはぜひ子育て仲間に相談してみましょう。
医療機関の地図
まだ対応機関がゼロの県が数県残っています。
保護者がグループで医療機関にお願いをして接種が始まった地域もあります。
市民が動くことも大切です。
クリニックの院長先生1人の決断ではなく、会議をたくさんしないといけないような大きな病院でも接種ははじまっています。
千葉県立佐原病院
長崎大学病院
■輸入ワクチン、未承認であることをどう考えるのか?
生のポリオワクチンのリスク、不活化にかかる費用、などあわせて最終的にはご家庭の判断です。
未承認のワクチンを輸入する際に、少しでも医療機関や当事者の安心のためにと、民間の補償システムがあります。これをどう考えるかも各自の判断ですが、参考までにあげておきます。
(ちなみに、これまで不活化ポリオでこのシステムを使うような大きな副作用事例はないそうです)
現在、少しでも安全なワクチンをと心ある先生方が輸入をしている不活化ポリオワクチンは世界中で使用されており、副作用含めてデータが膨大な蓄積されています。
■不活化ポリオワクチンいつ承認されるのか?
現在の報道をみますと、「来年には」とあります。
平成12年に日本医師会が「不活化に切り替える必要がある」といってから9年がたちます。
この間にワクチンで感染してしまった子どもたちがいます。
患者会が出した署名はどのようにうけとめられたのか。
学会の中でも「異議あり」と声をあげてくださった先生方のおかげで状況が前へとすすみました。
数年の空白の説明責任が国にあります。が、このたび、国のワクチン関連会議で、急いで承認をとなりました。
現在、二つのニュースが流れています。
―不活化ポリオワクチン(IPV)を急いで開発させて承認する。
世界で使われているサノフィ社のワクチンを正式に認可輸入するということです。
すでに国内で多数の接種実績があります(正式な臨床試験ではありませんが)。
1982年に発売、まもなく30年の実績になろうとしています。
―不活化ポリオワクチン(IPV)の入った三種混合との混合ワクチン→「四種混合」を急いで承認する
です。
承認・発売後に生まれる子は四種混合を定期接種(保護者自己負担なし)で接種することになると想像します。
不活化ポリオ単独のワクチンは「すでに三種混合を接種しはじめているけど、生のポリオワクチンは怖くて打てない」状況の方や、別途ポリオだけ接種したい人には絶対に必要なワクチンです。
こちらが先に認可される必要があります。
本来、ポリオワクチンは「定期接種」であり、保護者が費用負担なく接種できるカテゴリーのワクチンです。
不活化ポリオワクチン(IPV)が認可されたら当然、費用負担なしになるはずですし、それまでの間に生まれたお子さんのために接種をする保護者が大きな自己負担を強いられているのもたいへん理不尽。
承認までのあいだにできることも考えないといけません。
※このほか、四種混合に含まれるIPVのウイルスのタイプなど細かい議論もあるのですがそれはまた別の機会に。
ポリオの生ワクチンで発症してしまう事実を報道する番組が続き、また今年(すみません今「月」は間違いのため修正)、東京都下であらたに生ワクチンでポリオを発症した症例が報告されたため、各地の不活化ポリオワクチン対応医療機関への問い合わせが殺到しています。
医療機関リストのページもアクセスが難しい時間帯がかなりあります。
また、直接電話をしてすべての情報を得ようとする親御さんがいて、仕事ができないほどに困っている医療機関もあります。
負担が大きくなると、接種そのものを継続できなくなる場合がありますので、以下の点にご注意ください。
■問い合わせの時間には注意が必要
診療で混雑している時間帯に電話をかけるのは避けてください。
特に個人の先生がやっている病院の業務ができなくなってしまいます。
スタッフや受付の人の対応にも限界があります。
まず、そのクリニックのホームページにある不活化ポリオワクチンの申し込み方法にしたがいましょう。電話対応混乱をさけるため、「往復はがきで」としているところもあります。
そのクリニックの申し込み方法をまず必ず確認しましょう。
例:たからぎ医院(恵比寿駅前) 往復はがき申込&同意書
■基本的なことは自分で勉強してから連絡
不活化ポリオワクチンってなんですか? とか、 副作用ないんですか? という“一般的な”質問をクリニックに問い合わせるのはやめましょう。
まず自分で勉強して、問い合わせるときは予約をとるときにしましょう。
一般的な情報はこちらのQ&Aを読みましょう
立川で開業されている久住先生の解説です。
不活化ポリオワクチン接種に早くから取り組んでこられたたからぎ医院のブログと、クリニックのQ&A。こちらもぜひ。
接種をした親御さんがブログなどで報告をしてくださっています。参考になりますよ~。検索してみてください。
■医療機関が近くにあるかどうか
mixiの親御さんのコミュニティなどでも情報交換があるそうです。ネットを活用できる親御さんはぜひ子育て仲間に相談してみましょう。
医療機関の地図
まだ対応機関がゼロの県が数県残っています。
保護者がグループで医療機関にお願いをして接種が始まった地域もあります。
市民が動くことも大切です。
クリニックの院長先生1人の決断ではなく、会議をたくさんしないといけないような大きな病院でも接種ははじまっています。
千葉県立佐原病院
長崎大学病院
■輸入ワクチン、未承認であることをどう考えるのか?
生のポリオワクチンのリスク、不活化にかかる費用、などあわせて最終的にはご家庭の判断です。
未承認のワクチンを輸入する際に、少しでも医療機関や当事者の安心のためにと、民間の補償システムがあります。これをどう考えるかも各自の判断ですが、参考までにあげておきます。
(ちなみに、これまで不活化ポリオでこのシステムを使うような大きな副作用事例はないそうです)
現在、少しでも安全なワクチンをと心ある先生方が輸入をしている不活化ポリオワクチンは世界中で使用されており、副作用含めてデータが膨大な蓄積されています。
■不活化ポリオワクチンいつ承認されるのか?
現在の報道をみますと、「来年には」とあります。
平成12年に日本医師会が「不活化に切り替える必要がある」といってから9年がたちます。
この間にワクチンで感染してしまった子どもたちがいます。
患者会が出した署名はどのようにうけとめられたのか。
学会の中でも「異議あり」と声をあげてくださった先生方のおかげで状況が前へとすすみました。
数年の空白の説明責任が国にあります。が、このたび、国のワクチン関連会議で、急いで承認をとなりました。
現在、二つのニュースが流れています。
―不活化ポリオワクチン(IPV)を急いで開発させて承認する。
世界で使われているサノフィ社のワクチンを正式に認可輸入するということです。
すでに国内で多数の接種実績があります(正式な臨床試験ではありませんが)。
1982年に発売、まもなく30年の実績になろうとしています。
―不活化ポリオワクチン(IPV)の入った三種混合との混合ワクチン→「四種混合」を急いで承認する
です。
承認・発売後に生まれる子は四種混合を定期接種(保護者自己負担なし)で接種することになると想像します。
不活化ポリオ単独のワクチンは「すでに三種混合を接種しはじめているけど、生のポリオワクチンは怖くて打てない」状況の方や、別途ポリオだけ接種したい人には絶対に必要なワクチンです。
こちらが先に認可される必要があります。
本来、ポリオワクチンは「定期接種」であり、保護者が費用負担なく接種できるカテゴリーのワクチンです。
不活化ポリオワクチン(IPV)が認可されたら当然、費用負担なしになるはずですし、それまでの間に生まれたお子さんのために接種をする保護者が大きな自己負担を強いられているのもたいへん理不尽。
承認までのあいだにできることも考えないといけません。
※このほか、四種混合に含まれるIPVのウイルスのタイプなど細かい議論もあるのですがそれはまた別の機会に。