日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

本多孝好著「at Home」

2014-01-07 | 読書
昨年の最後の一冊
本多孝好著「at Home」角川文庫



初めて読む作家 本多孝好 42才


'10年に読んだ「変わる家族・変わる食卓」を思わせる表紙カバー
「変わる家族・変わる食卓」には今時の食卓風景が書かれていて
随分驚いたものだが、この本は家族がもっと変わって描かれている。

煮物に卵焼き、つけもを囲んだ4人分のご飯にみそ汁
手前にはピストル!

血のつながった家族は崩壊し
ひょんな事から同居を始めた人達が深い絆で結ばれ
思いやり深い家族になってゆく。

そんな中編が4つ

驚かされ、ハラハラさせられ、それでシュンとしてしまう。
そんな一冊です。

家族とは何か?
悪いところがあっても許容し、いいところは好きになり
おせっかいも気にならず、もちろんおならも平気のへいざ
許しあえる仲・・ではないだろうか?

日本中が人の欠点をあげつらい
憎しみをこめて眺める、そんな傾向に辟易し
居所がなく赤の他人に救いを見つける
そんな感じが持てる本
作者はミステリーとして書いているが
事実はもっとミステリアスになって来ている・・と思う。

それにしても表紙の鮭
4人で二切れ
半分づつ分けるのだろうか?
一人一切れだと思い込んでいたが
別けあえるから、家族?
象徴的な鮭でした。

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