私の旅行体験記,

私は南米に6年間勤務しました。その際撮影した写真が700枚ほどあります。これから逐次ご紹介します。

最近読んだ書籍の紹介(17)県立図書館で借りて、

2012-02-22 15:13:46 | Weblog
         最近読んだ書籍の紹介(17)県立図書館で借りて、
 
266、新田 次郎 1)山の鐘、2)三つの遭難碑、3)ホテル氷河にて、4)黒い雪の夢、
            5)翳りの山、6)怪獣7)氷雨、8)チロルのコケモモ、9)アイガー北壁、
            10)凍った雪の夜に 11)コブシの花の咲く頃  

 これらの小説は新田次郎先生の新潮社発行新田次郎全集 ④富士山頂・アイガー北壁に記載された、主として山岳のこと    を描いた山岳小説でした。寒い山の風景などを描いておられると、室内で読んでいても寒くなるような描写力でホトホト感嘆しました。 
   
267、逢坂 剛 幻のマドリード通信 1)幻のマドリード通信 2)カデイスからの脱出 
                   3)カデイスへの密使  4)ジブラルタルの罠  5)ドウテイを殺した男

         この逢坂氏の作品は日本語会話にすべてスペイン語のカナがふってあり、
         真に奇妙で面白い作品でした。
         スペイン内戦時代の事々が、描かれていました。

2012年1月29日書き込み

268、五木 寛之 親鸞(下巻)要約は難しいので目次全部と、要約を少々描き込みます。
    
    下巻目次
    
    1、吉水の草庵にて 2、選択ということ 3、法然上人の目 4、春の夜の誘惑 5、犬麻呂と綽空(しゃくくう)
    6、迫りくる嵐の予感 7、異端の渦の中で 8、餌取小路の夜 9、七ヶ条の記章文  10、恵信の選択
    11、綽空から善信へ 12、遠雷の夏 13、法勝寺炎上  14、首切られ念仏 15、別れと旅立のとき
    17、愚禿親鸞(ぐとく)親鸞の海 

 【要約】親鸞は生涯で名前を5回変えました、1、忠範(ただのり)2、範宴(はんねん)3、綽空(しゃくくうう)
               4、善信(ぜんしん)5、親鸞(しんらん)です。
     とても判読難しかったです。

2012年2月12日書き込み

269、辻 昌利 ひらめきの風 黎明編 鈴鹿サーキットを主としたドライバーの物語で、とても車ことを詳しく記述してあり
    ますが、カタカナばかり多く(例えばクラッチ・ベタルシフト等々)ウンザリしゅいました。後編が多くあるよようです    が、これだけで止めます。

270、向田 邦子全集 6 エッセイ 二、眠る盃

271、向田 邦子全集 7 エッセイ 三 無名仮名、名簿 二、三ともとても滑稽なエッセイで面白く、読ませて頂きまし     た。
272、渡辺淳一全集 第Ⅰ巻 目次 1、葡萄 2、クラビタラ 3、境界 4、アン・ドオウ・トロア 5、死化粧                     6、夜の声 7、訪れ 8、浜益まで 9、ダブル・ハート 10、脳死人間 
                  11、血痕追跡 12、恐怖はゆるやかに 13、自殺んすすめ 14、秋の終わりの旅                  
15、黄金分割 16、猿の抵抗 17、宣告 18、光と影 
    以上の目次でしたが、医師である著者は死・病について深刻に記述され、ホトホト感動しました。第ⅡⅣ卷まで出版され    れているのですが、さて如何しようかと思案しております。?????            

2012年2月22日書き込み

273、渡辺淳一全集 第7巻 目次 1、遠き落日 2、少女の死ぬ時 3、胎児殺し 4、閉じられた脚 5、書かれざる脳

1、遠き落日のみは、野口英世博士の生涯を描いた長編作品です。詳しい目次が記載されております。以下に載録いたします。

序章 メリダにて9

第一省 猪苗代 27

第二章 会津若松 54

第三章 芝伊皿子 63

第四章 本郷時代 76

第五章 北里研究所 96

第六章 横浜海港検疫所 119

第七章 清国・牛荘 126

第八章 神田三崎町 133

第九章 旅立ち 149

第十章 フイラデルフイア 156

第十一章 デンマーク 194

第十二章 ニューヨーク(Ⅰ) 202

第十三章 ヨーロッパ 243

第十四章 帰国 261

第十五章 ニューヨーク(Ⅱ) 287

第十六章 黄熱 295

第十七章 中南米 309

第十八章 ニューヨーク(Ⅲ) 321

第十九章 アフリカ 332

終章 アクラに死す 367

あとがき 378

野口英世は偉人中の偉人と言われております。「修身」の教科書にもとりあげられ第二次世界大戦前。戦中はもちろん、今日でも、日本が生んだ世界的な偉人、人類の救世主と評価されています。(藤田 昌司解説)作者は野口英世の最後を以下のように記述しております。(このとき。一九ニ八年五月に二十一日、アフリカの太陽は中空にとどまり、赤い土と白い石の家が続くアクラの街は、光のなかで午後の休息に入ったまま静まりかえっていた)。、、、

1928年5月21日の野口博士は亡くなったのです。このブログの作者の私も、1928年6月18日に生まれました。まさに野口博士のあとを追うかのように、現在83歳の私は生まれたのです。

 藤田 昌司氏によれば、都立日比谷図書館の青少年コーナで調べたところ野口英世についての偉人伝は「医学の父野口英世」「意志のひと野口英世」などなど、その数じつに58点に上り、断然他を圧していることがわかた。野口英世はキューリ夫人、リンカーンと並んで、世界の三大偉人として、日本人の脳裏にやきつけられているのである。
 まさにそのとうりです。1928年生まれの私もまた、小学校の「修身」でも教わり、多くの「野口英世偉人伝」を詠み野口博士の生き方に感動し、勉強して来ました。  
しかし、藤田 昌司氏は、渡辺淳一氏の「遠き落日」はそうした野口英世は”偶像”であると断じた衝撃的な作品であると、断じておられます。

いささかの私見を申し上げます。私は上述のように1982年「野口英世没」の1928年生まれです。戦前、戦中の幼児として自身の主体性が確立される以前から「野口英世偉人」を信じておりました。終戦1945年8月15日は学徒動員で東京品川のある海軍衣糧廠に動員され、8月15日に終戦の放送を聞きました。17歳でした。その時でもまさか「野口英世偉人」伝が覆されるとは思っておりませんでした、現在2012年2月22日 83歳になって渡辺淳一先生の「遠き落日」を読んで、衝撃を覚えました。今まで持っていた人生の価値観が失われてしまうのか???と感じました。

 渡辺先生は上記各章が示すように8年間をかけて、世界中の野口英世の足跡をすべて辿りこの「遠き落日」を完成させたのです。全てが現地実証です。すごい!!です。

 最後に先生は述べられております。【私が野口の惹かれ、感動したのは、彼の業績や高名さより、一人の人間として精一杯生きた、その激しい生きざまである。野口の生きた足跡をたどるうちに、私は野口にますます愛着を覚え、その強烈な個性を、いまの世に甦らせたいと願うようになった。七年の歳月を尽して、さお不満は残るが、その一端でも、ここで表現することができたら幸いである】わかりました。、、、、、



過去の書き込みを調査しました。驚くべきことに!!!!私の記憶になかった。完全に失われていました。2010年11月1日に【遠き落日】は読了していたのです。老人向けの大型活字本(一)(二)(三)(四)号として出版されていたものを借りてきて、読了しておりました。情けない!!!!!です。

274、渡辺 淳一全集 第23卷 目次 1、麻酔 2、麗しき白骨
    
    解説 藤田 昌司 今さらいうまでもないが、渡辺氏は医学博士の学位を持つ医師である。北海道立札幌医科大学卒、同    大学博士課程修了。同大整形外科講師となり、助教授-教授のポストが約束されたエリートコースでありながら、それを    捨てて文学の道に突入したのは36歳。まだ文壇での地位も生活も安定も全く保障されない時期だった。
    (省略)、、、、、、
    「人間の運命をにぎってしまった」医師の内面を凝視している点では「麻酔」も「麗しき白骨」も初期作品と同じであろ    う。その意味でこの二作品は渡辺文学の”本卦がえり”である。
     「麗しき白骨」でとくに骨移植の細部で凄いのは、作者が整形外科医の中でも、とくに骨移植を専門にした学究であっ    たことからもうなずけよう。渡辺氏は、移植した骨が体内の元の骨にどのように吸収されるかを、アイソトープを使って    追及する「P32による骨移植の実験的研究」によって、医学博士の学位を取得した。この作品の随所にみられる骨移植の    臨床場面は、付け焼き刃ではなく、医学者としての本領を発揮したものなである。
      昨今、エイズ薬害事件などを機に、医の倫理がクローズアップされ、社会的注視を浴びている。山崎豊子氏がかって   【白い巨塔】で国立大学医学部の教授選出をっめぐって展開される欲望のドラマを描いて話題になったことがあり、それは
当時の”聖域”のタブーを破るものとして衝撃的だったが【麗しき白骨】は医学における【神の宿りたまう】細部を描    破し、その聖域にひそむ普遍的なエゴイズムを追求して、人間の負の営みについて考えさせる作品であるといえよう。

    と藤田 昌司氏は論評されてる。