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今日は2時間だけ民主党のみの質疑。なぜそんなに短いの? と思うが、「明日が休日で週末だから」という分からない理屈。裏を明かせば、与党はひたすら時計の針の動きを気にしていて、これまでの6時間×3=18時間に2時間を足して、審議時間が70時間に達したということで委員会審議時間を短くすることを意識し始めている。100時間に及べば7掛け相場で参議院審議では70時間の審議を確保しなければならない。毎日開催しても2週間では終わらない。だから、全体の審議時間を抑制することを考えているのだ。

6日(月)は10時から5時までの6時間の審議が正式に決まった。8日(水)は昨日書いたように地方公聴会が開催される。社民党は名古屋会場だけ、意見陳述人を立てることが出来るので、今日は「教育基本法改悪反対」の第一線で論陣を張っていらしゃる方に急いで連絡を取り内諾を頂いた。でも、意見を言う時間はわずかに10分というのも申しわけない話だが、このままの運営だと教育基本法の審議には社民・共産以外には、ほとんど市民の声が国会に反映されないということにもなりかねない。私たちが留守をする合間をぬって、文部科学委員会で「いじめ」「未履修」集中質疑が8日に決まった。

8日(火)は、未確定だが午前中の短い時間で教育基本法特別委員会が「いじめ」問題を中心に開催される見通し。今日の昼、野党4党で対策会議を行い「公聴会」は「もう一日日程を入れる」ことを確認した。従って、いよいよ危ないのは14日(火)ということになる。今朝のNHKニュースでも「教育基本法改正案は、遅くとも14日までの通過を目指している」と放送された。まさに、土俵際の闘いとなってきた。

昨日、日本共産党の石井郁子議員が暴露した「内閣府の自作自演やらせタウンミーティング」問題は衝撃的だった。教育委員会から学校宛にFAXが流され、『発言内容』が指定され、また「棒読みをするな「自分の言葉でなるべく言え」などと指図していることがわかった。『しんぶん赤旗』が詳細に報じているので、長めに引用する。

「日本共産党の石井郁子議員が裏付ける文書を示したのに対し、内閣府の土肥原洋総括審議官は「内閣府が作成したもの」と認めました。石井氏は「教育基本法にかかわって世論誘導するのは重大だ」と批判。塩崎恭久官房長官は「調査して報告する」と約束しました。与野党議員から「とんでもない」「大問題だ」とのヤジが飛び、委員会室は一時紛糾しました。高橋千鶴子議員も十月三十一日の同委員会で指摘していたものです。

問題の文書は八月三十日に、青森県の三八教育事務所が、ある中学校の校長あてにファクスで送ったものです。「タウンミーティングの質問のお願い」と題し、二枚目に質問のひな型として、(1)時代に対応すべく、教育の基本となる教育基本法は見直すべきだと思います(2)改正案は「公共の精神」などの視点が重視されていて共感している。改正をきっかけに思いやりのある社会の実現を目指すべきだ(3)教育の原点はやはり家庭教育だと思います―の三つが書かれています。文書は、「誠に申し訳ありませんが、…当日に(2)の質問をお願いします」としています。

さらに九月一日には、今度は県教育庁教育政策課から同じ校長に対して、「『タウンミーティング』に係る依頼発言について」という文書が届きました。内閣府から発言の仕方への注意があったとして、「できるだけ自分の言葉で」「せりふの棒読みは避けてください」「自分の意見を言っているという感じで」などを、こと細かく指示しています。また、文科省の担当者が発言者の座席の位置を確認するということにも言及、「○○さんは『文科省依頼』に該当しています」としています。

 複数の参加者から、(1)と(3)の趣旨の質問が会場から出されたことが指摘されており、県教委がほかの校長に依頼したとみられます」(『しんぶん赤旗』11月2日号)

あきれた話で、「国民の声を捏造するな」「何が『官から民へ』だ」「役人が国民の声を指図するのか」と怒りの声が委員会室からあがった。今日の理事会でも野党側は問題として、全国で行ったタウンミーティングで同様の「指図」「やらせ」があったのか早期の調査を求めた。また、国民新党の糸川正晃議員からは「義務教育段階における未履修問題があるではないか」との指摘もあがり、すでに質問主意書が提出されている。「いじめ放置・隠蔽」「未履修」に「世論捏造」と反撃しなければならないテーマは揃っている。これらを共同で、野党として追及していくことを確認している。



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