昨日、民主党の川内博史衆議院議員から電話をもらった。海の水から塩づくりをやっている高知県の西隈さんのことを書いた『どこどこ日記』を読んで、先週の3月19日の内閣委員会で取り上げていている。4月1日に大臣告示を出して従来からの方法で問題が起きないようにするとの答弁を得ているとのこと。ぎりぎりの場面で解決に向ったらしい。今日は、川内議員がその議事録を届けてくれた。
[川内博史の正々堂々]より引用
3月19日(水)衆議院内閣委員会でぼくは、厚生労働省の食品添加物規制強化によって、豆乳を固めて豆腐をつくる凝固剤「にがり」を4月1日から製造・販売が出来なくなる事業者が続出することについて、緊急質問しました。
4月1日から「にがり」の製造・販売が出来なくなる事業者が続出する。
「にがり」は、厚生労働省の行政用語では「粗製海水塩化マグネシウム」という名前の食品添加物です。4月1日から、食品衛生法に基づく大臣告示によって、①塩化マグネシウムの含有量が12%~30%という規格が定められ、②新たに添加物製造業の許可を受け、食品衛生管理者を置かなければならないことになりました。
規格の見直しは「可能な限り早く」(厚労省答弁)
①の塩化マグネシウム12%~30%という規格は安全性とは何の関係もなく、ただ平成7年の時点で市場にあるものを調査した結果で、現在の実態とはズレています。しかし、この規格がこのまま実施されると規格外のものの製造・販売は禁止されてしまいます。(懲役2年以下の罰則)特に鹿児島のトカラ列島、十島村などでつくられる極上の「にがり」には、12%未満のものがあり、このままでは日本最高の食文化が破壊されてしまいます。厚労省は「早急に調べて、可能な限り早くこの見直しができるよう頑張っていきたい」と答弁しました。
食品衛生管理者は置きやすく、講習は受けやすくする。(政府答弁)
②の食品衛生管理者については、資格のある人を置くか、事業者自らが講習を受けなければなりません。しかし、その講習は、約1ヶ月半東京に滞在して189時間の講習を受け、35万円の講習料を払わなければなりません。鹿児島県の離島の零細事業者にとっては到底受講不可能です。この点についても、政府は「何らかの工夫を検討していく」(厚労省)「講習会も必ずどこかに集まってやらなきゃいけないものなのか、衛生管理者も零細企業にまで本当に厳密に置かなきゃいけないのか、最後に常識で判断していく」(官房長官)と答弁しました。見直しの方向性は決まりましたが、具体的にはまだつめていかなければなりません。
この問題の最終解決までまだまだ頑張りますよ。
2008年03月27日
「にがり」続報!! [ Weblog ]
先日内閣委員会で質問した「にがり」の件です。
今日、議員会館のぼくの事務所に厚生労働省食品安全部の基準審査課長さんが担当者をともなって来られました。
川内 「正式に対策は決まりましたでしょうか?」
課長 「先日の委員会でも申し上げましたが『にがり』(粗製海水塩化マグネシウ<ム)の規格基準を見直します。ついては、規格基準を見直しを施行するまでの間、『にがり』については従来どおり製造・販売していただけるように『大臣告示』で対応します。『大臣告示』は4月1日に発出する予定です」
川内 「これでみんなも安心ですね」
課長 「『にがり』の製造事業者の皆さんの実態や意見をよく調査し、新しい規格基準に反映させて参ります。」
川内 「食品衛生管理者資格取得の為の講習のあり方や、管理者の置き方についても時間的に余裕ができたので、またいろいろアドバイスさせて下さい。『大臣告示』の発出という迅速な対応を頂くことに感謝します。」
4月1日以降も「にがり」の製造・販売が可能になり、ホッとしました。
でも残念なことに、このニュースを知らずにあきらめてしまている離島の業者さんもいるようです。
周知の方法を含めて、まだまだ頑張ります。
[引用終わり]
川内さんの奮闘に拍手喝采だ。ほぼ同時に、この問題に直面していたといことだ。ブログ界でも『らくちんランプ』さんがさすがの情報網でこのニュースを取り上げている。
[引用開始]
日本の豆腐文化」を守った、民主党の川内博史衆院議員 「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年3月27日です。
既に多くの方はご存じかと思いますが、「にがりの製造販売に関する規制強化」が、ギリギリのタイミングで回避されたのは、 3月19日(水)の衆議院内閣委員会で、民主党所属の衆議院川内博史議員が、4月1日から開始される予定だった、「にがりの製造販売に対する規制強化」に対して、緊急質問を行ったことがきっかけだったようです。
(以下転載)→『どこどこ日記』でも転載
規制から「にがり」除外、適用5日前(by TBS News i)
国の規制強化によって、豆腐を作る際に使われるにがりの製造業者の廃業が相次いでいる問題で、厚生労働省は、にがりについて規制からはずすことを決めました。
厚労省は去年3月に「食品・添加物などの規格基準」を改正し、豆腐を作る際の「にがり」など添加物を作る業者に対し、国が指定する資格を取らなければ今年4月から販売できないとしました。
しかし、資格を取るための講習費用が高いことや講習期間が長いことなどから、新たな基準が適用される前に地方の業者で廃業が相次ぎ、問題となっていました。
このため厚労省は、先週の内閣委員会で「見直しを進める」考えを明らかにし、適用5日前の26日、にがりを規制からはずすことを決めました。厚労省は今後、にがりについて実態を調査したうえで、別の規格基準を作りたいとしています。(26日20:09)
さっそく西隈に電話したら、喜んでくれた。あと何日もないから、このことで悩んでいる人たちにどんどんニュースを伝えましょう。
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