正々堂々blog

衆議院議員川内博史の日記。

「にがり」のために緊急質問!!

2008年03月24日 | Weblog
3月19日(水)衆議院内閣委員会でぼくは、厚生労働省の食品添加物規制強化によって、豆乳を固めて豆腐をつくる凝固剤「にがり」を4月1日から製造・販売が出来なくなる事業者が続出することについて、緊急質問しました。

4月1日から「にがり」の製造・販売が出来なくなる事業者が続出する。
「にがり」は、厚生労働省の行政用語では「粗製海水塩化マグネシウム」という名前の食品添加物です。4月1日から、食品衛生法に基づく大臣告示によって、①塩化マグネシウムの含有量が12%~30%という規格が定められ、②新たに添加物製造業の許可を受け、食品衛生管理者を置かなければならないことになりました。

規格の見直しは「可能な限り早く」(厚労省答弁)
①の塩化マグネシウム12%~30%という規格は安全性とは何の関係もなく、ただ平成7年の時点で市場にあるものを調査した結果で、現在の実態とはズレています。しかし、この規格がこのまま実施されると規格外のものの製造・販売は禁止されてしまいます。(懲役2年以下の罰則)特に鹿児島のトカラ列島、十島村などでつくられる極上の「にがり」には、12%未満のものがあり、このままでは日本最高の食文化が破壊されてしまいます。厚労省は「早急に調べて、可能な限り早くこの見直しができるよう頑張っていきたい」と答弁しました。

食品衛生管理者は置きやすく、講習は受けやすくする。(政府答弁)
②の食品衛生管理者については、資格のある人を置くか、事業者自らが講習を受けなければなりません。しかし、その講習は、約1ヶ月半東京に滞在して189時間の講習を受け、35万円の講習料を払わなければなりません。鹿児島県の離島の零細事業者にとっては到底受講不可能です。この点についても、政府は「何らかの工夫を検討していく」(厚労省)「講習会も必ずどこかに集まってやらなきゃいけないものなのか、衛生管理者も零細企業にまで本当に厳密に置かなきゃいけないのか、最後に常識で判断していく」(官房長官)と答弁しました。見直しの方向性は決まりましたが、具体的にはまだつめていかなければなりません。

この問題の最終解決までまだまだ頑張りますよ。

(ちなみにニュース23でも取り上げられました)