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『八ッ場ダム、隠された真実』を週刊朝日でレポート
公共事業チェック
/
2009年10月05日
建設が進む川原湯温泉の代替地。ここに「湖畔の温泉街」を計画している
連日、八ッ場ダムの話題を追ってきたが、今日で一度は小休止とする。先週、1泊2日で現地調査・取材に行ってきたことを明日発売の『週刊朝日』(10月16日号)に5頁にわたってレポートをしているので、ぜひお買い求めいただきたい。『国会の質問王 保坂展人前衆議院議員が現場を歩く 八ッ場ダムの隠された真実』という記事だ。久しぶりに週刊誌の入稿をした。私は、80年代の初頭から約10年間『週刊セブンティーン』という週刊誌で1月に2~3回の学校ルポを入稿していた。久しぶりに当時の感覚を少々思い出しながら、原稿を書いた。
結びにはこう書いた。
(引用開始)
「八ッ場ダムという巨大事業の根は深い。だからこそ、与野党論戦の前に、国会は内閣に対して国政調査権を行使し、ダム官僚たちに、すでに使われた予算の支出明細の提出を命じるべきである。
前原大臣は、一切手がつけられていないダム本体工事は中止にする一方で、周辺の道路工事は続ける方針だ。その際に、コスト検証は欠かせない。交通量の裏づけもなく、突然、4車線の道路が建設されている現場を見た。不要な工事は、見直すか圧縮し、地元住民の生活再建にあてるべきだ。
さらに、臆面もなく地元住民を「新政権との対決の構図」に位置づけようとするダム官僚の野望を砕くために、議論が平行線となって「生活再建」の道筋が危うくなることを政治家は品位をもって止めなければならない。住民の苦悩をこれ以上長引かせないために、「ダムが止まった八ッ場」を国をあげて応援していく仕組みをつくりたい。
(引用終了)
そして、10月13日(火) 19時~ 阿佐ヶ谷ロフトA『保坂展人 再起動』
の場で、『八ッ場ダム 隠された真実』のライブレポートをすることになった。ゲストスピーカーに市民運動の立場からこの問題に取り組んできた「八ッ場あしたの会」事務局長の渡辺洋子さんに来ていただくことにした。充実した会にしたいので、都合がつく方はどうぞ。
長野原第一小学校は、代替地の奥に作られた。豪華校舎だが、地形に注目してほしい。山に囲まれた立地で周辺には砂防ダムや、無数の土留めの工事が施されている。もっと平坦で安全なところに校舎をつくれなかったのか。児童数は減少を続けて、20人台となっている。
週刊朝日の結びでふれた工事現場は、4車線の道路の脇にもうひとつ平行して2車線の道路が建設中だった。「周辺工事」の中身は精査する必要があり、不要な工事は圧縮して、住民の「生活再建」に当てるべきだ。
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